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多くの人が力を入れすぎ!適切な歯磨きの強さとは?

毎日の歯磨き、あなたはきちんと行っていますか?
この問いには、きっとほとんどの方が「YES」と答えるでしょう。では、質問を変えましょう。
毎日の歯磨き、あなたは「正しく」行っていますか?
 
この問いに自信を持って「YES」と答えられる方は、ぐっと減るのではないでしょうか? 
 
毎食後に歯磨きをしているものの、自己流のやり方で自信がないという方は多いと思います。
そこで今回は、歯科医師の秋山恵里奈先生に、意外と知らない正しい歯磨きの方法について伺いました。
磨き方からケアグッズの選び方まで、「本当のところ」をプロが教えます。

 

セルフケアのイロハの「イ」! 正しい歯ブラシ選びをマスターしよう

中島:今日は、正しい歯磨き方法について先生に詳しく伺えればと思います。どうぞよろしくお願いします!
 
秋山恵里奈先生(以下、先生):はい、よろしくお願いします。
 
中島:セルフケアというと、やはり歯磨きですよね。歯磨きのやり方って、小学生のころに教わったような気がしますが…正直まったくといってもいいほど覚えていません。
 
先生:正しく歯磨きができている人は、とても少ないですよ。歯科医院ではTBI(トゥース・ブラッシング・インストラクション)といって歯磨き指導を行っていますが、これを受けた患者さんのほとんどは、「自分のやり方と全然違う!」と驚かれます
 
中島:皆さん同じなんですね。ちょっと安心しました…。ではさっそく、正しい歯磨きの方法について教えてもらえますか?
 
先生:そのまえに、歯ブラシについて見直してみましょうか。中島さんは、どんな歯ブラシを使っていますか?
 
中島:うーん…これといってこだわりはないんですが、「やわらかめ」を選ぶようにはしていますね。優しい使い心地が好きで。
 
先生:それ、実はNGです! やわらかめの歯ブラシは、マッサージ用として使うにはぴったりですが、歯の汚れを落とすには適さないことが多いんですよ。ご年配の方や歯が弱い方などを除きますが、中島さんのように健康な歯をお持ちの方には向かないかもしれません。
 
中島:そうなんですか!? 歯茎を傷付けなくていいかなと思っていました。
 
先生:基本的に、歯ブラシは普通~ややかためを選ぶのが正解です。「かため」だと、中島さんが言うように歯茎を傷付けてしまうこともありますね。
 
中島:そうなんですね。もう勘違いを発見されてしまいました(笑)。
 
先生:それから、歯ブラシのヘッドはどれくらいの大きさですか?
 
中島:どうだろう…あまり意識したことはないんですが、人差し指の先から第一関節くらいまで、といった感じでしょうか?
 
先生:中島さんの場合、それだと若干大きいかもしれませんね。ヘッドは小さい物を選ぶのがおすすめですよ。口の中で小回りがきくので、歯ブラシが届きにくい奥歯や歯の裏側も磨きやすくなります。特に日本人女性には、ヘッドが小さめの歯ブラシを探すことをおすすめします。
 
中島:そうなんですね!
 
先生:あと、毛先の長さもチェックしてみましょう。毛先が長すぎる物は、汚れを落とすのには向いていません。やわらかめのタイプと同様に、マッサージ用と考えてください。
 
中島:ブラシ部分がやわらかく、毛先が長いものはマッサージ用。しっかり覚えました!
 
 

 

 

正しい歯磨きは、歯ブラシの毛先を使って1本ずつ

中島:いよいよ、正しい歯の磨き方ですね。
 
先生:そうですね。中島さんは、1ストロークで何本の歯を磨きますか?
 
中島:奥歯を磨くときは4本くらいかな? 一番奥から犬歯の1つ奥の歯まで、一気に磨きますね。前歯なら2本ずつくらいでしょうか。
 
先生:その磨き方は代表的なNG例ですね(笑)。歯磨きのストロークが大きい方は多く見られますが、それだとブラシの毛が寝てしまうでしょう?
 
中島:確かに! 思いきりしなってしまいますね。
 
先生:ほうきで掃除をするところをイメージしてみてください。穂先で掃いているときはゴミを集められますが、穂を寝かせて床をなでるようにすると…どうでしょうか?
 
中島:きれいに掃けないですね。歯ブラシも同じなんですね!
 
先生:そうです。歯の汚れを落とすには、毛先を使って磨いてあげることが必要なんです。すると必然的に、1本の歯ごとに歯ブラシをあてる気持ちで、細かく振動させるように磨くのが正解ということになりますよね。この磨き方を「スクラビング法」と呼びます。
 
中島:1本ずつ磨くのが正解なのか…。これまで時間をかけて歯磨きをしてきたつもりでしたが、磨き残しが多かったかもしれないですね。
 
先生:今日から改善していきましょう! 理想はスクラビング法で十分な時間をかけて磨くことですが、正しいやり方さえ守れば、5分磨くだけでも今の歯磨きより効果が高いですよ。
 
中島:そうなんですか! 今はテレビを見ながら10~15分くらい磨いていたんですが…。
 
先生:「ながら歯磨き」はおすすめできませんね。時間が短くてもいいので、必ず鏡の前に立って、歯ブラシがきちんと歯にあたっていることを確認しながら磨いてください。そのほうがずっときれいな仕上がりになりますよ。
 
中島:そうなんですね! 今日から改めてみます!

 
 

 

 

ほとんどの人が力を入れすぎ! 適切な歯磨きの強さをチェックする方法とは

先生:それと、あまり力を入れすぎないことも歯磨きのポイントです。
 
中島:力を入れすぎないというと、どれくらいでしょうか?
 
先生:中島さんが普段歯を磨く強さで、手の甲に歯ブラシをあててみてもらえますか?
 
中島:こんな感じですね。
 
先生:このときの肌の色をチェックしてください。歯ブラシをあてると、一時的に肌が白っぽく変色しますよね。これがいつまでも残ったり、ましてや赤くなったりするのは、磨く力が強すぎるサインになります。
 
中島:ええ! かなり優しいタッチなんですね。
 
先生:そうなんですよ。実は、ほとんどの方が歯磨きに力をかけすぎています。先ほどご紹介した磨き方なら、これくらいの力で十分なんです。あまり強く磨くと、歯茎に傷がついてしまいますしね。
 
中島:ふむふむ。これぞ新常識という感じです!

 
 

 

 

歯磨きは補助アイテムを使って、細部まで抜かりなく!

中島:これで歯磨きはばっちりですね!
 
先生:いえいえ、まだ万全というわけではありませんよ。
 
中島:そうなんですか?
 
先生:歯の側面は4面ありますからね。歯ブラシでは、歯の前と裏の2面しか基本的に磨けません。
 
中島:歯と歯のあいだが磨けていないから2面だけ、ということですね。そうすると歯間ブラシを使うということでしょうか?
 
先生:そうですね。歯間ブラシやデンタルフロスを使って磨くことで、ようやく完璧なセルフケアになります。
 
中島:恥ずかしながら、私は歯間ブラシやフロスを使っていないんですよね。
 
先生:それはいけません。毎回は難しいとしても、なるべく歯のあいだもケアしてあげるようにしてください。毎日1回は行うのが理想的ですよ。
 
中島:確かに、歯のあいだに食べ物が詰まることってよくありますもんね…ちゃんと磨いてあげなくちゃ。
 
先生:それから、奥歯などの歯ブラシが届きにくい部分には、タフトブラシを使ってあげてください。
 
中島:これならコンパクトで、奥まで入れてもストレスがかかりませんね。
 
先生:ヘッドがとても小さくて扱いやすいですからね。このタフトブラシは、奥歯以外に使ってもいいんですよ。例えば、歯並びが乱れて歯と歯が重なってしまっている部分とか。
 
中島:確かに! これなら小さな隙間にも入れやすいですね。
 
先生:自分の歯の形状に合わせて、上手に道具を使ってあげることも歯磨き上手の条件です。
 
中島:これで毎日のセルフケアが大きく変わりそうです! 先生、ありがとうございました。
 
 
皆さんは正しいやり方で歯磨きができていたでしょうか? 
私のように「歯ブラシ選びの段階からつまずいていた」という方も少なくないのでは?
より自分の口に合った歯磨きをマスターしたい方は、歯科医院で歯磨き指導を受けるのもおすすめです。
きっとたくさんの発見があるはずです。これを機に、正しい歯磨き方法を身に付けてくださいね。

 

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