「INDEPENDENT:14」ネタばれ感想 | akiraのブログ

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大阪在住の一般人です
主に舞台観劇感想やら、おたくな日記を書いていく・・・・・予定
多分半分以上はお気に入り劇団(AND ENDLESS)のお話しになるかと

「INDEPENDENT:14」最強の一人芝居フェスティバル
本日終了なので軽くざっくりネタバレ感想(自分が見た順番)
お名前は継承略です、すいません
まず、今回本選で拝見出来なかったのが、
■「ブーメランパンツ」中野π子x金哲義
予選2次で拝見しました
ものすごく外した感じで笑える女性ヒーローものだけど、
なんか意味分からずじわっと涙でちゃうくらいに熱い作品でした
本選でどう進化したのか見たかった・・残念!
■t1「ドラキュラに狙われちまったあの子を救うために白井宏幸ができる唯一の方法」
白井宏幸xけーあーるえりーx谷屋俊輔
これは予選一次、2次見ましたが、おそらく一位通過で本選に来るだろうと思ってました
えりーさんの脚本ももちろん、谷屋さんのあの反復横跳びな演出も含め、
なぜかパンツな白井さんが格好いい
あ、もちろんリアルにあんな男いたら通報ものですがwww
でもあの白井さんなぜか格好いいのです
これはもうキャラ勝ち???いや白井さんの持つかわいさと演技力故ww
世間的に見れば絶対アウトなやばい男を持ってくるえりーさんのチョイスにめっちゃやられました
■「肥後系 麗月」
コロx堀越涼
いやもう・・・コロさんやばい
前説からいきなり本編に入る時のスイッチの入り方
一瞬何が起こったのかわからないくらいの唐突さなのに、
コロさんの表情で周りの空気が一変します
易者麗月が出会った客の話を自分の奥様にする内容ですが、
徐々にざわざわと背筋が凍りつく空気感
自分以外の男に心を残した奥様を自分のものにするために両目をえぐった麗月のあの恍惚の表情
逃げようとする奥様を捉える姿に、恐怖ではなく何故か涙がボロボロ溢れました
あの瞬間かかった都々逸・・「三千世界の鴉を殺し」は秀逸のタイミング
怖かった・・・でも本当に美しかった
「ごんべえ」で惚れたコロさんはやっぱり本当に見事な女優さんでした
これ見れて本当によかった・・・再度惚れ直しました!
■e「チンピラB」
隈本晃俊
小劇場演劇界のあるあるを感じてなんか笑いながらもちょっと悲しくなる話
一人芝居って相手の言葉や感情をうまく見せるのが本当脚本演出力だな~~って思いながら見てました
演劇であろうと映像であろうとこういう部分は同じなんだろうな・・・
ちょっと自虐な感じが見えて面白かったです
■「Hello Miss パンプキン」
ハシグチメグミ×魔人ハンターミツルギ
ミツルギさんの脚本は未だ未見で気になってたところでした
ハシグチさんがなかなか、自分の子供を、
「子供というイメージ」の型にはめるイラっとさせるお母さんで
それは面白かったのですが、
ずっと同じテンションで同じ高音で話が続くからか、
ん~~~なんかすごく時間が長く感じたかな
でもズッキーニのくだりはめっちゃ面白かったですww
■楽屋から
犬養憲子
琉球舞踊のスタッフさんの楽屋での日常会話の一コマ
沖縄民謡だとか、琉球言葉は好きなので内容に関しては楽しめました
リアルテーマパーク化は確かに面白いwww
ちょっと政治への皮肉も混ざったりと面白い部分もありましたが、
ちょっと自分的には途中眠たくなったかな・・すいません
■「DANCE BURRN」
河口仁×二朗松田×福谷圭祐
演劇界のチラシデザイナーへ、とある舞台のタイトルだけの依頼メールからその演劇の内容を想像(妄想)するストーリー
いや~~これはすごい・・ってかなんかもうずるい!
二郎さんの脚本も、福谷さんの演出も、仁さんの演技力も全てが完璧!!
そもそも自分がこの三人を好きってのもあるかもですが、
ちょっと群を抜いてた気がします
田舎街のダンスものから、RPGもの、恋愛ものと、いろんな仁さんを見れて、
おそらく仁さんFANにはもうたまらんのではないかとww
椅子を絶妙に仕様した演出も最高
あちこちに福谷さんの影がチラチラと見えましたww
やっぱ私二郎さんの脚本本当好きです(告白)もうめっちゃ来年の有本さんとのユニット楽しみすぎる
(有本さんも大好きな女優さんなので)
■「らせんの冒険」
得田晃子×西川さやか×上原日呂
役者さんは初めて拝見しましたが、西川さんの作られたというのがなんとなくわかるwww
独特の天然っぽいキャラクターがまたかわいくて
すごく好感が持てました
未確認の定義に笑ったりしました
■「ライト」
おぐりまさこ×関戸哲也
この作品も予選から拝見してましたが、
本選に入るにあたってぼちぼち細かい部分を追加
でもこの作品の持つすご~~~く日常の中に紛れた怖くて悲しい部分ってのは
やはりドスンと感じられて結構好き
ラストのライトがあたって世界は明け方なのに
逆に本人はどんどん暗闇になていく感じが残酷
焼売のグリーンピースを乗せることだけに費やしてるという
笑いそうで笑えない人生がすごく悲しく見えてきます
結局彼女は、過去のバンドボーカルだった、光の中に居た自分を忘れられずに、
今の自分を自分で貶めていたんですよね
■「graph」
立花裕介×勝山修平
ここ、すごく期待してますた!もう期待以上、最高に面白かった
死んでから天才と持て囃された天才画家ゴッホ
時にゴッホ本人を、時にゴッホを支えた弟を、時にどちらでもなく、
二人のやり取りした手紙を読む第三者を演じる立花さんの
希望、歓喜、憂鬱、徐々に取り付かれる狂気
様々な感情の爆発
30分とは思えない濃密な世界に瞬きもできず魅入ってました
これはすごい
また、見終わった時に深く息を吐きたくなるくらい息を呑む作品を見れたと思います
■「SO-SU」
坂本祐以×イトウワカナ
17歳で電撃をうけ「アイドルになる」ということに生涯を費やす女性
素数が好きな彼女
勉強しかしてこなかった彼女がアイドルになるために
人生の全てをかける話でした
それが本当底抜けに世間ずれしているんがすごく面白かった
アイドルになる・・・それがプラスに働くのならば「夢」なんだろうな
あまりに極端なキャラクターでつい見てて応援してましたww
■「生キテマスカラ」
早川丈二×橋本匡
さ~~て、これは一番の感想難問だぞww
いや、めっちゃ面白かった
全然知らない作家さんで、どんなでくるのか全く読めなかったけども
なんとなく最初のシーンから丈二さんの演技に「狂気」が見えたので、
あ、これそっち方向かとは思ってました
去年父親が死んで母親と二人きりの生活
どうやら母は認知症?のようで一人で起きる事もできない
介護しながら毎日仕事に出かける息子の言動もすでにどこかおかしくなっている
5分起きになる目覚まし時計
仕事先からもらってきた発酵したヨーグルト
口笛を吹く母親
全部がどんどん歪んだ世界に導いてくれてどんどん怖くなりました
「まだ臭くない」と言ってた母に虫が大量にたかっていた朝
ヨーグルトを「腐ってるよ」といいながら食べる息子
一人舞台でこの何とも言えない恐怖感を醸し出す脚本がすごいと思いました
それはもちろん丈二さんの演技力もあってこそ
さて、この企画は今年初参加でした
いや、これ本当面白い
一人舞台という圧倒的な制約の中で
脚本も演出も演技もどううちだしてくか、
観る側はだたひたすらに楽しめます
これは来年も絶対見たい
作られる側の引き出しをめちゃめちゃ楽しみにしています♪