最近のモービル用リグは、本体とコントロール部分が分離できるタイプが多いので、コントロール部分を何処にどのように取り付けるか・・・を考えていました。

 
ふと目に付いたのが、何処にでもあるATX規格のタワー型PCのメクラパネルでした。これをダッシュボードのトレイに差し込んでみるとジャスト・サイズでした。
 
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左写真の奥は鉄製で手前がプラスチック製です。鉄製の方が前面が平坦なので良さそうですが、ダッシュボードに差し込むツメの加工が難しそうです。当局は加工の楽そうなプラスチック製を使うことにしました。
 
右写真のようにパネルの裏側にツメが出ていて、当局のダッシュボードのトレイにピッタリ入りました。
 
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コントロール部分の取付け用金具があるようですが、入手したTM-833は金具がなかったので、PC用メクラパネルに直接ビス止めしました。
 
附属ビスだけでもあると良かったのですが、ないためにネジ探しに時間がかかりました。
 
日本製なのでネジはM2.6だと思い込んでいたが、UNC規格の#4ビスが入りました。
 
ダッシュボード内を配線すれば、美観的には良いのだろうが、面倒なのでメクラパネルにケーブルを挟む切欠きを入れてあります。
 

 
これをトレイに差し込んで走行していると、振動でポロリと落ちてしまいます。そこで爪をキャッチするデッパリが必要なことが解りました。
 
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キャッチ・パーツは、左写真のように厚さ1mmのプラ板があったので、ハサミで切って、仕上げはヤスリでアジャストしました。
 
実際に切り欠いた寸法は微妙で、メクラパネルのツメにガタが出ないようにするには、そこそこ苦労しました。
 
ウレタン系ではなく、普通のプラスチック材(多分ABS)なので、加工も楽でプラスチック用接着剤で簡単に止まりそうです。
 

 
ダッシュボードのトレイの側面に接着剤でキャッチを固定しますが、当局はボンドアロンアルファ・ハイスピードEXという瞬間接着剤を使用しました。
 
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この時、キャッチのくぼみの寸法がメクラパネルのツメに合わないとガタになったり、逆にツメが掛からなくなってしまいます。
 
トレイ下部にストッパーがあったので、ここをガイドにして位置決めをしました。
 
あまり見栄えは良くないですが、接着材が完全に乾いてから、ヤスリとサンドペーパーで目立たないように仕上げます。
 

 
写真はアップで撮影したのでチョット目立っていますが、実際にはほとんど気になりませんでした。
 
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コントロール・パネルを取り付けてみると中々の出来栄え(自画自賛)でした。メクラパネルのツメが、手作りキャッチにパチンと固定されて、落下することもありません。
 
この位置にした最大の理由は、運転席だけでなく助手席からも操作可能である点でした。それにしてもセパレート型リグは便利です。
 

 
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マイクは延長コードを使ってハンドル右側にコネクタをビス止めしました。
 
運転操作の邪魔にならずに、反射的に握れる位置として考えました。
 
また運転中の安全面から、ハンズフリーにすることも考慮してコネクタの位置を決めましたが、まだ一考察あるかも知れません。
 

 
ところで、本体を設置する位置は、助手席の椅子の下とか、ダッシュボード下の足元が多いと聞いています。また乗用車の場合は、トランクルームも良いでしょうが、当局のようなバンの場合に置く場所に困ります。
 
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散々考えた挙句に、運転席側のセンタピラーに取り付けてしまいました。荷室に置くと荷物の積み下ろしで邪魔になることもあったが、最大の理由は、本体に付いているスピーカーが耳元にくる点と、アンテナケーブルを出来るだけ短くしたかったからです。
 
一瞬迷いはあったがプラスチック製内装材に穴をあけて、ボードアンカーで固定しました。本体はフルパワーでは結構発熱しますので、ヒートシンクが上にくるように取り付けました。
 
実際に運用してみると運用上の問題はないうようで、耳元からクリアな音が聞こえるので気に入っています。
 
側面衝突の事故で、頭がリグにあたる心配がありましたが、運転席に乗った感じでは、大丈夫???かな・・・座高が低いので・・。
 

 
実は今回のモービルシャックの設置には別の理由があって、その実験のためにセットしました。その話は、次回・・・。
 

(2014-05-04追記)
何時ものことだが、当局はマニュアルを読まないことが多い。TM-833の取扱説明書の「保守・参考編」にコントロール・パネルの固定ネジが載っていました。
当局の書いたUNC#4は間違いで正確には3x6mmのタップタイトネジだそうです。
穴の中にすでにネジ山が切ってあったので、普通のネジだと思い込んでいたが、タッピングネジとは、思いませんでした。
タップタイトネジとは、普通のセルフタップネジと同じようなものですが、ネジの断面が丸ではなく、オニギリ型になっていて、タップが切れやすくなっているようです。詳しくはメーカーのサイトをご覧ください。
どのみち、タップタイトは手軽に入手できるのもではないので、「止まれば良い」と云うことでネジ山のピッチが近かったUNC#4で良かったのかもしれません。
 
 
 
 
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