一般の人が調べて行きあたるのは、学者気取り(失礼)が書いているWikipediaか、事なかれで腑抜けになったJARLの広報資料などだろう。
 
どれを読んでも、到底、アマチュア無線の面白さが伝わってくるとは思えない。
 
だからアマチュア無線(ハム)にまったく興味のない人に聞くと、「無線を使った電話ごっこ」にしか映らないようだ。まあ一時はJARLも、ほとんどのメーカーも、「電話ごっこ」を歌い文句にして、ハードルを下げてハム人口増産にウツツを抜かしていたのだから、仕方がないともいえるが・・・。
 
その結果、家庭内ではXYL(奥さん)や2nd(子供)達から疎まれて、多くのハムが肩身の狭い思いをしている。シャック(無線をする場所)を広げたり、立派なアンテナを建てることなどは、「至難の業」と云う局が大多数でしょう。
 
中には「テレビが聞こえない!」と言われるので、ゴールデンタイムには音声による交信を控えて、声を出さないで良いCW(無線電信)にヘッドフォンでしか電波を出せない局もいるそうなんです。
 

 
最近、JA1UTB 中西さんが、講演で使用した資料を入手することができた。この資料が実に良く出来ていて、「アマチュア無線とは?」という疑問に対して、広範に、かつ平易に作られていました。
 
アマチュア無線を知り、また理解してもらう良い手掛かりになると思って、中西さんに公表の許可を頂きました。PDFファイルになっているので、無理解(?)な皆さんにもお勧め下さい。
 
アマチュア無線の紹介(pdfファイル 9.5MB)
 
紹介UTB
紙面と講演内容の都合で「モノづくり」に関する記載は少ないですが、普段の中西さんは半田ごてを握るのが好きで、自作派でもあります。
 
中西さんが実践している、無線を通した地球規模の国際交流も、大きな魅力の一つと言えるでしょう。
 
また社会貢献として、災害時の通信確保で活躍する非常通信は、アマチュア無線局の義務でもある。
 
普段から電波の性質を身に着けて全国に隈なくいるハムの通信網は、業務無線局や一般通信回線では真似のできないハナレワザですね。
 
人それぞれの方向性や程度に違いはるものの、アマチュア無線には、色々な楽しみ方やチャレンジがあるものだ・・・と再認識しました。
 

 
改めてアマチュア業務(電波法に決められたアマチュア無線がすること)を読むと、「答えはここにあった」・・・と云うことかな?
 
金銭上の利益のためでなく、専ら個人的な無線技術の興味によって、自己訓練、通信及び技術的研究の業務
 
人によっては「仕事が忙しくて、あれもこれもできない」と云うこともあるだろう。
 
だが仕事じゃないんだから、アマチュア無線では、納期、コスト、客先の要望を考えなくてよい。それが個人研究家の特権なんだから・・・。
 
現在の限られた環境や制約、限られた時間の中で、様々な電波の性質を知ること、無線機やアンテナの改善や有効活用を考えること、本から得た知識や耳学問だけでなく自分で実験してみること・・・などなど、当局の知る限り、アマチュア無線を長く続けている人は、色々な遊び方を知っていますよね。
 

 
KING OF HOBBY なんて郷愁に浸っているのは、当局を含めたオジイチャン世代だけです。若い世代の個人研究家は、ロボコン、エコカー・レース、パソコンのプログラミングなどに情熱をぶつけて輝いています。
 
それにしても何故? アマチュア無線に若世代の個人研究家が少ないの?
 
 
 
 
フォロー4649