当地は、あまりにノイズレベルが高いので、QSO頂いた各局に迷惑をかけています。このところ、古い仲間とのラグチューや、ローカル局の移動先からの運用で、正直な???レポートを頂いて、改めて現状が見えてきました。
主にSSBのQSOで、ほとんどの局が、QRK=5、S=5~9と言ってもらえるのに、当局の受信状態では、QRK=2~5、S=2~9(アッテネータ使用)という状況でした。
これで明確なのは、当局はアッテネータ(-20dB)を使わないとノイズレベルが高くて、ほとんど何も聞こえない。言い換えれば、当局が受信できるシグナルは、ほぼS=9以上だと言えるのです。従って、当局がコールする場合には、かなりの確率でQSOは成立するのですが、CQを出しても迷惑をかけるだけという状況なのです。
またノイズレベルが低いと安心していると、突然フルスケール近くまで上がってしまい、尻切れQSOも良くあることです。
現在、垂直系のL型ウィンドム・アンテナにATUを付けて、リグはIC-7200を使っているが、2013年8月の定量的なデータを記録してみました。定量的と言っても、正確な測定器を使ったわけではなく、SWRはDAIWAのCN610、Sの読み取りはIC-7200のSメータですから、相対的な概数として見て頂きたい。
周波数 | SWR | 最小 | 標準 | 最大 |
1.8MHz | 2.8 | +10dB | +20dB | +40dB |
3.5MHz | 1.3 | 9 | +10dB | +40dB |
3.8MHz | 1.8 | 8 | 9 | +30dB |
7MHz | 2.3 | 7 | 9 | +30dB |
10MHz | 1.5 | 9 | +10dB | +30dB |
14MHz | 1.1 | 7 | 9 | +20dB |
18MHz | 2.4 | 8 | +10dB | +30dB |
21MHz | 1.2 | 6 | 9 | +10dB |
24MHz | 2.5 | 8 | 9 | +10dB |
28MHz | 1.5 | 5 | 8 | +10dB |
50MHz | 1.2 | 3 | 5 | 9 |
記録は、1か月間の中の12日間の記録で、観測した時間もまちまちです。ただし、AGCの時定数もあるので瞬間的なノイズレベルは割愛し、少なくとも1分以上のレベルを記録してあります。ここで、「最小」とは、記録した中で、最も小さい値で、「標準」は最も多かった値です。また「最大」は、瞬時のピークを除く記録中の最も大きかった値です。
ハイバンドから50MHzになるとノイズレベルが下がっているのは、アンテナ自体またはアンテナチューナーの性能の低下によるものだと思っています。特に50MHzは、アンテナチューナCG-3000の動作範囲外ですが、何故かSWR=1.2と良い結果が出ていて、飛びもまずまずです。
ノイズの少ない地域の局から見れば、にわかに信じがたい数値でしょうが、悲しいことですが、これが当局の現状です。