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パソコンとリグをつなぐデジタル(RTTY)インターフェースを作ったが、オマケとしてパソコンのソフトウェアからCWの自動送信ができるようになりました。
 
CWの自動送信は、大変に便利で、DX’er並みの超高速キーイングができてしまいます。しかし受信は耳に頼るしかないので、そのスピードで取れなければ意味がない。
 

 
しかも、当局の苦手なキーイングの訓練には、まったく役立たない・・・どころか、自動送信に慣れてしまうとキーイングがおろそかになることは目に見えている。
 
当局がインストールしているDSCW(電信解読と自動送信)は、安定したキーイングと一定以上の信号レベルでなければ解読はできないので、実際のQSOの80%以上は耳で聞き分けるしかない。どの解読システムも同じようです。
 
特に、当局のようにノイズレベルが高いと、強力で安定したシグナルでも、ノイズで解読エラーが起こるので、解読ソフトで読み取っても、耳で確認しなければQSOになりません。
 

 
それはさておいて、パイルの局などの時、コールする以外は、「GM UR 5NN BK」「TU E E」だけでQSOが成立するので、自局へのコールバックさえ取れれば、QSOは成立する。相手のコールサイン、QTH、NAMEを事前に取っておけば、スピードが速くなっても大きな支障はありません。、
 
ところが、JH1LM?、NAME?、QTH? WX?など、予定外のQSOになると自動送信では対応できません。そこで手動のキーも必要なのだが、高級機を除くと複数のキーを使い分けることができません。
 
特に当局のリグのように、すべてファンクション操作をするリグでは、とっさの対応は絶望的でしょう。何しろ、キースピードを変えるのにもファンクションキーで操作しなければならないから、不便極まりない状況です。
 

 
そこで以前から、手ごろな外付けキーヤーを探していたのですが、今回デジタル・インターフェースの不足パーツを購入する際に良いモノを見つけました。
 
A1クラブのJA1HHF日高さんが考案したPICを使ったメモリーキーヤーで、CQ誌2008年8月号に掲載されたモノをキットにしていました。PICのキーヤーはプログラム次第で使いやすさに大きな差が出てしまうが、CW大ベテランの方であれば、その点は知り尽くしていることでしょう。
 
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CQ誌掲載直後は、秋月電子商会さんで売っていたようですが、しばらくすると売り切れて終了してしまったようです。今回は、マルツパーツさんと言う部品商社から発売されていて、基板のキットが2.6K円以下で手に入ることが解りました。
 

 
興味のある方は、「4チャネル・メモリキーヤーを作ろう」製作部品セット 基板付」にあります。
 
 
ケースと電源を除く、基板、パーツが揃っていて、丁寧な組立説明書、操作説明書、回路図が付いていました。自作で組めば時間もかかるが、キットはわずか1.5時間で完成した。早速プログラム済みのPICを差し込んで電源をつなぐと、モニター用のブザーがピーピーと鳴り出した。
 
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使い勝手も、誠によく考えられていて、ボリューム1個でスピードが変えられるのも当局の希望通りだ。メモリーも慣れてくれば、記録再生が瞬時にできる。しかも、CWマンらしく、すべての動作確認(メッセージ)がCWコードでモニターに出力されます。
 

 
電源を入れると「QRV」、メモリーを消去すると「BT」、メモリーに何もないと「NO ROM」、書き込んだ符号を確認する「OK?」などなど、大変良く解ります。
 
しかし、モニターになっているブザーの電子音が耳障りで、キーイングしていると神経がおかしくなりそうです。元々安いキットなので仕方がないとブザーの穴をテープでふさいでみたが、高音のピーは大して変わらない。ふと、操作説明を読むと、ブザーが消せることが解りました。
 
それも操作の確認メッセージは出るが、QSO中のキーイングだけ消せると言う、優れた機能です。QSOでは普通はリグのモニターを使いますので、程良いトーンで聞くことができるようになりました。
 
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これで国内移動局やDXペディション局に迷惑をかけることなく、ハイスピードでコールでき、普段のQSOでは一字づつ確実に取れるスピードで打つことなど、使い分けができるようになりました。
 

 
少し考えがあって、今のところは基板むき出して使っていますが、そのうちケースに入れてやる予定です。
 
 
 
 
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