文京区小石川にある大亜堂書店です。

大正末期に小石川で創業。

昭和7年に現在の地に移転したのだそうです。

建物はその当時のまんま。

創業間もなく震災で店がだめになり、その後紆余曲折を経て、現在地に移転ということなのかな。と思います。

建物は、典型的な看板建築。ということは震災後の建物。震災とこの書店の移転時期に間があることを考えると、もともとは別の店が入っていて、その後この書店が入ったのかもしれません。

古書店の看板建築というと、神保町に残っていました、が、それもだんだん少なくなっています。

ということはこの建物もとても貴重なものであると思います。

同じ看板建築でも、神保町のそれには、鏝絵てきな装飾が施されていたりしましたが、こちらは、がっちりとした印象です。

 

それから取扱い図書にも神保町との違いを感じます。

神保町の古くからある書店は専門が決まっていることが多いですが、こちらは、「人文一般、コミックスから古典籍まで幅広く取り扱っております。文庫本、絵本、児童書、持ち込み歓迎、高価買取致します。」と間口が広くなっています。

地域柄と言えるかもしれません。