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浜田宏一教授の新著「アメリカは日本経済の復活を知っている」の賛否

浜田教授の本が今回は売れ行き好調だ。内閣官房参与に内定してマスコミにも大きく取り上げられたからだろう。安倍政権の政策の柱であるインフレターゲット論の教祖的な存在ともなっている。しかし、このタイトルと浜田教授が「ノーベル経済学賞に最も近い」という触れ込みは、ちょっと誤解を招くだろう。


もちろん、エール大経済学部教授にはトービンを始めスティグリッツやクルーグマン、シュービックなどのノーベル賞学者が普通にいる。これからも増えるだろう。しかし、浜田教授が「最も近い」というと、エールでは皆驚くのではないか。「どういう研究成果で」という質問が来るだろう。


浜田教授の専門は「金融」だが、昔から「デフレはいかんので早くインフレにする」という考えだ。しかし、これはエールの経済学部の教授は皆そうだ。なぜならエール経済学部をつくった有名なアービング・フィシャー教授がインフレ誘導の「リフレ政策」論者だからだ。これは過去100年にもわたる経済学の正統派的な考えで、何ら独創的なところはない。


また、本書で書かれているように「金融緩和でインフレ政策にするば日本はすぐに景気回復する」ことがげ現実ならば世界中の政治家が経済政策で悩むことは今後なくなるだろう。経済は「生きて」いるので、経済学の机上論がそのまま当てはまるほど甘くないのは言うまでもない。経済政策はサイエンスでは片がつかず、「アート」の領域なので一筋縄ではいかない。


今回も浜田ゼミ出身の池田信夫さんが「書評」を書いている。独特の厳しい表現だが、内容的には間違っていないように思う。しかし、浜田教授のすごさは77歳になっても、アメリカにいても、日本の政権のアドバーザーになろうという「気力」だ。普通、このくらいになると人生のクロージングを考え役職は断るものだが(もっとも浜田教授も日銀総裁は辞退すると表明)、まだまだいろいろな人に論争を挑んだり、「学界のハマコー」は健在だ。


安倍新総理は浜田教授の意見を容れて金融緩和を進めるだろうが、心配なのは市場にお金をジャブジャブ状態にしても需要がなく、日本経済が一向によくならないことだ。そうなると次の選挙は自民党が負け、経済だけではなく国自体が一層混迷を深める。今の日本を救うのはアメリカからの救世主「浜田理論」、いやリフレ理論であることを祈るばかりだ。



安倍新政権の風に乗った二人ー浜田宏一教授と経産省今井尚哉さん

今日の日経朝刊を見て、つくづく「時代の波に乗る」ことが重要だなと感じた。波に乗った一人はエール大浜田教授だ。既に安倍さんのブレーンとなり、今日の新聞報道によると安倍さんが浜田教授を経済財政諮問会議などに陪席させ、「知恵袋」として活用する案まで出ているそうだ。これが本当ならば、既に話題になっている「日銀総裁人事」にも浜田教授の意見が大きな影響を及ぼすことになる。


自民党政権になれば日銀総裁は大蔵事務次官だった武藤さんになる、という説もあったが、反官僚の「みんなの党」が伸びたことによりこれはなくなったようだ。既に伊藤隆敏さんや岩田一政さんのような浜田派の学者が総裁候補として挙がっている。もっとも、当の浜田教授は体を悪くしたことから「できない」そうだが。


もう一人が、経済産業省の今井尚哉さんだ。既に経産省の友人からかなり前に、安倍政権になれば今井さんがまた官邸入りしそうだという話は聞いていた。しかし、日経にまで一官僚のはずの今井さんの名前が大きく出る事態になるとは思わなかった。昨日は自民党本部を訪れたようだが、それがニュースになっている。大物政治家なみの扱いだ。


今井さんには私が留学するときに非常にお世話になった。当時、環境庁の総務課課長補佐だった今井さんと経団連の仕事を通じて知り合った。ちょうど私が留学準備をしているときで、通産省の留学経験者を多数ご紹介頂き、アドバイスも頂いた。その方々とは今もつきあいが続いている。まったく頭が上がらない人だ。


今日の日経二面には「経産省政権になる」という小見出しで今井さんのことが紹介されている。もちろん昭和57年入省のエースだ。しかし、一官僚のことがこれだけ詳細に日経に書かれたのは多分初めてではないか。財務省も内閣府も今井さんのことを警戒しているというのだ。経産省の幹部も今井さんを手放したくないという。うらやましい限りだ。


まだまだ安倍政権が発足もしていない段階から騒がれているお二人だが、ともかく日本の政治や経済を少しでもよくしてほしいものだ。



エール大浜田宏一教授が内閣参与にー時代は2%のインフレターゲットへ

浜田教授(学界のハマコー)は今日アメリカに帰国したが、1週間の滞在の目的は安倍総裁と面会だった。そして今日、安倍総裁から浜田教授を「内閣官房参与」にするという発表があった。安倍政権の経済政策の柱が「2%のインフレターゲット」なので、それを20年間唱え続けた浜田教授をアドバイザーにするのも当然の流れだろう。


浜田教授自身が驚いていたが、「なぜ急に安倍さんがインフレターゲットを言い出したのか」は大きな疑問だ。もちろん、誰かが安倍さんに進言したはずで、これは個人的には財務省が大きく係っていると考える。財務省は、既に様々な人が指摘しているように、何ヶ月か前に野田総理に見切りをつけ、次は安倍総理ということで安倍さんにいろいろな進言をしていたようだ。


浜田教授は日銀批判で知られ、日銀が長期デフレの犯人だと断言する。インフレ政策を取るのは日銀にとってもハイパーインフレの恐れもあり怖いのだが、欧米の中央銀行はインフレターゲット政策を取る国が多いのも事実で、日銀の保守性は気になるところだ。今のまま何もしないで日本のデフレが終わることはないだろう。


今後、浜田教授は日米間の往復が増えそうだが、体が完全ではないので心配なところだ。それでもインフレターゲット論に命をかけているので、安倍政権の柱になったことで大満足だろう。やはり国際的な正論は10年でも20年でも「いい続ける」ことが肝要だと実感した。それで日本経済が復活すれば尚いいことだ。

早稲田囲碁部出身の岡本幸三さんが衆議院選に出馬ー中野駅で会う

総選挙になるといつも知り合いが出て、ちょっとは注目しているが、今回は全く以外な人が出馬した。普通は留学時代の同級生や霞ヶ関の知り合いが多いのだが、囲碁界の知り合いが出馬していたのだ。たまたま、経団連の後輩の吉田康一郎君が激戦の東京7区に維新から出るということで、先週金曜にテレビで放映されていたが、吉田君の後に「岡本幸三」という人が未来の党から出るという。


この名前には覚えがあり、私と同じ時期に早稲田の囲碁部にいた人と同じだ。まさかと思ったが、調べてみると同一人物だった。これには驚き、金曜日にいろいろな「囲碁関係者」に聞いたところ、大方は知っていて、小沢一郎さんの信奉者ということだった。大学卒業以来、岡本さんには一度もお会いしていないので、その変貌振りに驚いた。


そこで、今日、中野の選挙事務所に行ってみた。岡本さんのお母さんは囲碁の世界では有名な方で、数年前に会っているので、そこにいたら「経緯」を聞いてみたいと思ったからだ。しかし、いなかった。そこで「遊説先」の中野駅に行ってみると、本人がいたのだ。


演説をしているだけあって、饒舌で明るい。顔は全く変わっていたのでほとんど分からなかったが、こちらは比較的変わっていないので、すぐに分かったようだ。日本未来の党だけあって、原発はやめて日本を復興させるということを熱く語った。職場はつい最近やめたようだ。東京7区はミスター年金と自民の一騎打ちの選挙区だけに、厳しい戦いだろうが、そんなことは気にしていない様子だ。


意外な人が選挙に出ることを目の当たりにした一日だった。

エール大浜田宏一教授から話を聞くーインフレターゲットで再注目

今週は浜田教授が来日しているので、早速昨日ご本人に電話してお目にかかった。かなり体を悪くされているといううわさではあったが、外見からは全く昔と変わらなかった。お顔も22年前に最初にお会いしたときと全く変わっていなかった。こういう人もいるものだ。


安倍政権の誕生の可能性がかなり高まり、その金融政策の柱「2%のインフレターゲット」は浜田教授がバブル崩壊後ずっと言い続けてきたことだ。浜田教授自身はこの急転直下に「?」という感じだが、先日、安倍総裁からいきなり電話がかかってきて、相当ビビッたそうだ。


今度、12月18日に浜田教授の新著が出るそうだが、選挙を意識して出版を早めたそうだ。16日の選挙で「安倍総理」が確定すれば、浜田教授の新著も売れるというものだ。内容はいつものように現状の日銀批判で、次期日銀総裁にも言及しているようだが、さすがに自身を「候補」の一人に挙げてはいないようだ。体に爆弾を抱えているのでとても無理というこだ。


浜田教授は舘龍一郎先生の弟子で、舘先生の教えを守り、相手が誰であっても正論を言う、ことを人生のモットーにしている。特に、間違ったことを言っているのに世間で認められている人を見ると燃えるようだ。従来も様々な論客と論争をしてきた。「学界のハマコー」といわれる所以だ。


今はエール経済の先輩でも政府の審議会会長をつとめたり、日銀の副総裁になる人も増えたが、いわゆる御用学者になっている人もいる。浜田教授は決して御用学者にならないというポリシーで、こういう学者の矜持を持っている今では珍しい人でもある。





久々に樋口清司さんの顔を日経夕刊で拝見ー宇宙開発のJAXA副理事長

今日の日経夕刊を見ていたら、突然なつかしい顔が目に入ってきた。旧宇宙開発事業団(現JAXA)の樋口さんだ。今は出世されてJAXAの副理事長をされていることは知っていたが、この度「国際宇宙航行連盟」の会長になられたそうだ。


私は経団連で宇宙開発を6年も担当していたので、宇宙関係の方々は今でもほとんど存じ上げている。科学技術庁(現文部科学省)や宇宙関係企業の方々、学者などだ。その中でも樋口さんは印象深い人だ。宇宙開発事業団の広報室長が長く、税金を使っている宇宙開発の一般への理解を深めることをしばらく一緒にさせて頂いた。まずはアメリカで宇宙広報をどうやっているかを見てきたら、とアドバイス頂き、NASAの広報部長とのアポを取って頂いたのも樋口さんだった。


今度、樋口さんが会長になった「国際宇宙航行連盟」は日本委員会で経団連も理事をしていたので、私がいつも「代理」として参加していた。当時は五代富文さんという宇宙開発事業団の副理事長が会長をしていたので、結構盛んに会合が開かれていた。ここで五代さんや、今は慶応の教授をしている狼さん(本名)と知り合った。


樋口さんは宇宙開発の「商業化」にも進んだ考えを持っていて、経団連で話をしてもらったことが印象深い。本来、宇宙開発事業団はその名の通り「開発」しかしないのだが、樋口さんは開発だけでは国民への理解を求めるには不十分で、商業化もしなければいけないという先見の明もあった。今では三菱重工がHⅡAロケットの商業化を当たり前のように行っている。


樋口さんはサラリーマンとして最も必要な「バランス感覚」のある人だと感じた。だからプロパーとしてはトップの副理事長にまでなった。私もサラリーマンを長くしていたら、おそらく宇宙開発の担当を離れた後も樋口さんに教えを乞うこともあったと思われる。そう思わせるほど、人柄も抜群な方だ。



有名になりたい人々ー選挙、ノーベル賞、勲章

いよいよ選挙モードに入ってきて、いろいろな候補者が名前を挙げている。しかし、この人たちは「何がしたいのか」聞きたくなる。当選する確率が高い党に「鞍替え」する現職議員も多いが、維新などは橋下、石原人気に期待して地方議員が民主党から維新で出てきたりする。いったい政治家になった原点は何なのか?


ある民主党の大臣経験者が、地方議員は「仕事がないから」議員になっている人が多いと言っていた。事実、区議会議員などにそのような人が多いように見受ける。そういう人が、維新から多く出ているのでは第三極も期待薄だ。単に「国会議員になりたい。有名になりたい」だけで出ている人も多いだろう。その証拠に「国会議員になって何をしたい」という確たるものがないから、当選するためには何でもするのだ。


経団連の後輩でも、吉田康一郎君が民主党都議をやめ維新から出るという。ミスター年金の長妻さんの選挙区なのできついだろうが、善戦すれば比例復活もある。確かに「国会議員になる」ためにはいい選択かもしれないが、彼にも政治家になった原点「何がしたいか」に戻ってほしいものだ。


政治家に限らず、有名になりたい、自分を認めてほしいという欲求が強い人は多い。そのための手段は勲章だ。以前私は、村上春樹がノーベル賞を取れないのは自己推薦が足りないからではないかと述べたが、これは訂正したい。村上氏をよく知る人から、本人は取りたくていろいろ活動していると伺ったからだ。


もっと卑近な例で、財界人などを見ても「勲章欲しい」人の集まりだ。勲章を「断った」人は興銀の中山素平さんくらいしか知らない。断るどころか「売り込み」のオンパレードだ。そんなことに熱を上げるよりも、残りの人生で何か「匿名での社会貢献」でもしたらいいと思うのだが、なかなかそういう人はいない。そもそもそういう名前に貪欲な人でなければ、企業でも出世しないという関係もありうる。


勲章は自己満足で人の金も使っていないし、迷惑もかけないのでいいのだが、こと政治家というと税金で給与をもらっているので「関係ない」とは言えない。政治家皆が「何になるかではなく、何をするか」という本来の目的にそって動く人の集まりになれば、日本も大部マシになるとみるが、選挙制度改革をしてみても道は遠い。しかし、我々の血税が使われているのであきらめるわけにもいかない。





灘高のOBの方々と懇談ー学生の留学を阻むものは「親」

今日は、留学以来お世話になっている元大使と久々にお会いした。この方はハーバードの同じ学科の先輩で、有名な方だ。帰国をお待ちしていたが、私が知らないうちに帰国されていた。今日は灘高の同窓の方二人と一緒だった。


今はどの有名進学校も同じだと思うが、「国際化」がテーマだ。大学から留学をしたいという高校生は増えているようだ。しかし、ここに意外な壁がある。そう、親だ。両親としては、東大理Ⅲに入れて医者にするために灘とか開成とかに入れたのに、外国の大学に行かれては困る、不安だという意見もあるようだ。


仮にハーバードの学部に入れたとしても、その先にハーバードの大学院医学部に入れるという保証はない。むしろ言葉の壁などからいくら日本の高校でトップでも、ハーバードに行くと平均以下などということもありうる。実際に私の同期では、東大法学部の三冠王(成績トップ、司法試験トップ、国家1種トップ)の男がいたが、Aはなかなか取れず苦労していた。


となると、親がアメリカの大学の学部に行くことを「拒否」するというのも、あながち根拠のないことではない。むしろ、その勘は鋭い気もする。しかし、優秀な頭脳が東大理Ⅲに行って開花するかというと疑問でもある。研究や臨床で成功する人はほんの一握りという分析もある。


外国に挑戦する灘高の高校生を何人か見たが、皆、普通ではない。何か特技があり、しかも成績もトップで英語もしゃべれる。こういう高校生には、個人的には外国に行って大いに暴れてほしいと思う。


東大の秋学期導入で、学生の選択肢も増えてくる。浜田学長も灘高出身だ。サマースクールにも行けるし、一年の交換留学という手もある。しかし、4年間寮でアメリカ人の優秀な学生と寝食をともにする生活をすれば、相当な可能性が生まれるような気もする。本人次第で、良否は結果論ともなろうが、日本の高校生がせめて二桁の人数、毎年ハーバード、エールの学部に行ってほしいものだ。そういう人物が増えてリーダーになれば、日本も少しは変わるかもしれない。



久々にエール大浜田宏一教授と連絡を取るー浜田ゼミ出身の山崎元さんの仲介

先日、ある会合で経済評論家の山崎元さんにお会いしたが、その後、山崎さんから浜田宏一先生が私に会いたがっている旨のご連絡を頂いた。早速、浜田先生にメールを出したり、先生の元秘書の方に連絡したりして、浜田教授の次回の来日予定を伺った。浜田教授が体調を崩されたことを知っていたので(これを教えてくれたのはエール大のレビン学長だ)連絡も取らないでいたのだ。


12月にも来日されるとのことで、その間、先生の時間があるときにお目にかかることになった。何と言っても「学界のハマコー」と言われ、東大からの頭脳流出と当時騒がれた人だ。エール大にいくと周りはノーベル経済学賞を取ったような教授ばかりなので、なかなか目立つことはないが、日本では目立つ経済学者だ。


山崎さんから伺うと、浜田ゼミは1学年10名で浜田教授が東大でゼミを持っていたのは10年ほどだそうなので、ゼミ生は全部で100名程度だ。しかし、その中には白川日銀総裁や、山崎さんや、今日話題になった池田信夫さんなど、有名人がたくさんいる。エールではゼミはないが、経済学部には伝統的に東大から多くの大学院生が来ているので、浜田教授を知っている人は多い。


先生は囲碁が趣味で、本家本元のハマコーとの対決を夢見ていたが、ハマコーの死で永遠の夢となってしまった。私も何度か政治家のハマコーには、「学界にも同じ名前の人がいるので、非公式に対局して見ませんか」と誘ってみたのだが、私の話し方が悪かったのか、ハマコーの方が完全にビビッてしまい実現しなかった。これには本当にマイッタものだ。


12月に先生にお会いするときには、ハマコーの一件をお詫びし、ファミリービジネスについての考えでも伺おうと思っている。



元通産省審議官の一柳良雄氏のファミリービジネス論ー本物を見極めるべき

昨日はハーバードの先輩でもある一柳良雄さんに久々にお会いした。以前、ハーバードクラブの勉強会でお話を伺い、通産官僚としては一風変わった発想法に驚いたことがあった。一柳さんの「草の根から小さな成功を積み重ねることとのみが世の中を変える」という発想は、私と全く同じで大いに共鳴した。


その時、一柳さんはまた「人を見る目の重要性」を語った。特に一柳さんも独立してからその重要性を大いに実感したという。私も同じだ。私にも毎週何件かは、会って話がしたいという連絡が来る。実際には全て会っていると他のことができなくなるので、お断りしているが、本物と思った方にはお会いすることもある。最近はだいたい、その勘が当たるようになった。


一柳さんは「志ある人と仲間をつくれ」というが、世の中は自称「志」の人ばかりだ。その中で「単に金儲けをしたいだけの人」か、「金儲けは必要だが、それに加え本当に世の中を変える志を持っている人か」を見分けることが肝要だ。金儲けだけの人と仲間になったら、これは自分までおかしくなってしまう。


ファミリービジネスの点でも、一柳さんは二世、三世などを集めた「一柳塾」を主宰しているので、多くの方々にお会いしている。やはり、意思決定が早いのがファミリービジネスの利点だが、それもいい人が決断しないととんでもない方向に行ってしまう。しかし、いい経営者がやっていい成果を出しているファミリービジネスは多く、こういう会社を広く広報していけば、ノンファミリービジネスの人も参考にしよう。


ファミリービジネスのイメージの悪さは、一つは「嫉妬」もある。これはナカナカ誤解を解くのも難しいが、ファミリービジネスのオーナーで楽してお金を得ている人は、私の知る限りいない。第三者から見ると、たまたまそういう家に生まれ、何もしていないように見えるだけだ。こういう実態の広報も必要だろう。


経営コンサルの人に聞くと、皆「ファミリービジネスは強いね」、というのだがこれはプロの話で、まだまだ一般人には理解されていない。私も地道にいろいろな方面から広報をしていきたい。