今回はシリアスな話です。
一昨日酔っ払って出勤してきた作業員が遅番の仕切ってる人と一緒に入り口まで送るために最上階でエレベータを待っていた時です。
酔っ払ってるMが人生や自殺について唐突に語りだしました。
いきなりなんやねんと思いながらはいはいと聞いていましたらその遅番の仕切っているSさんが口を挟みました。それが印象的でして、昔の自分に重ねてしまったんです。
S「人生は超おもしろいよ!こんなおもしろいものはないよ!もう二度と体験できないんだよ?!一時期の少しの嫌なことのために自殺する奴とか俺には考えられないよ!」
力強くそう言いました。
文字にすると分かりづらいかと思いますが、Sさんは芯が通った人です、他の仕事と掛け持ちしながらそして社員を断ってパートの立場にいながらもその日その日の仕事を超がつくほど真面目に捌いています。
その発言を聞いて、以前より思っていた、Sさんがなぜそれほど淀みのなく、ぶれない意思を持った確固たる強い人間でいるのかという疑問が解消されました。
彼はこちら側の人間なんだな
そう思いました。
なんの不自由もなく、挫折もなく、生きることに疑問を持ったことのない人間に出せるオーラと言葉では、ないのです。
こういう業界です、いろんな人がいます。そして年配の方が多いです、彼も俺よりずいぶん年上です。生きてきた人生ではしんどい思いや、ひどい挫折、やりきれない絶望に襲われることもあったでしょう。
それを乗り越えた人でなければあのやさしさを持った凄みというのはなかなかだせるものではありません。
彼も間違いなくこちら側の人間です、抜け出した経験を持つ人間です。ようやく彼のぶれない意思の人間性の理由がわかりました。
そんな彼に昔の自分を重ね、少しだけ昔を思い出しました。
6年ほど引きこもった後、1着のスーツを持って家を出てクズと呼ばれる業界に飛び込んだ時、目を爛々とぎらつかせながら
戦って 闘って 闘って 最後の最後まで生き抜いてやる
そんな思いを抱いてから数年
その思いは今も変わっていません、だいぶ目つきが昔に比べて鋭くなったと人に言われたことがあります。
生きている意味を感じる日々を、確かに今は送らせていただいております。