ミッドポイントに見る相性

先日占いの会に出た時に聞かれたので。

ミッドポイントで何が分かるのか？

と聞かれたのですが、その時には「親子の相性の理由とか」みたいなことをざっくり話しました。

が、まぁそんな真面目に話すような場面でもなかったので大した説明はしていません。

でもなんというか、ミッドポイントってまだまだやってない人、知らない人が多いんだなぁと実感したので、知らない人のために。

相性を見る時、基本的にはシナストリーを見ると思います。

もしくは対等な関係であるならコンポジットを見るかもしれません。

シナストリーは誰がどう見てもそうだよね、ということをホロスコープ上に出してくれるツールだと思っています。可視化すると言えば分かりやすいでしょうか。

土星がこうだから、金星がこうだから、みたいな。

加えてコンポジットは、一緒に暮らすことで目指す方向性や、何を乗り越えないといけないかとか、どういう性質かとか、どちらにどれだけの負荷がかかりやすいかとか、そういうことが分かります。

ので、まぁ相性の面で言えばこれだけやれば6割ぐらいは分かったも同然です。

では残りの4割はというと、ミッドポイントだったり、もしかするとハーモニクスでも分かるかもしれません。

ハーモニクスは直接かけ合わせてどうこうということはできないのでミッドポイントを必然的に見ることになるのですが、例えばカップル、夫婦であればなぜ一緒にいるのか、一緒にいることで何を得られるのか、どういうところに惹かれたのか、最初はどちらが先に好きになっているのか、のようなことが分かります。

親子の相性であれば、親から子へも子から親へも、どうしてお互いを選んでいるのか…まぁ大体の場合は子供が選んでいるのですが、何を求めてこの親の元へ生まれてきたのか、親は何を得ることができているのか、その逆もまたしかり、という感じなんですね。

で、こういったことはもちろんシナストリーでも分かる場合はありますし、それならそれで縁の強さなのかなぁとは思うのですが、例えば我が家みたいに大してシナストリーでアスペクトがありませんみたいな場合って、ミッドポイントで見るといろいろと覿面に分かることがあるんですよ。

母と私で言うなら、お互いに月/土星＝相手の太陽になっています。

こういうところはやはり反発する理由にもなるでしょうし、しかし避けても通れないところですね。

母のホロスコープには天王星が目立つようなところはないのに、「なんか変なんだよな」と思うのは私の軸に対して母の天王星が多く接触しているからでもあります。

でも、私の天王星も母の軸に対して同じぐらい接触しているので、まぁ結局はお互い様というか、だからこそ、同じ家の中ではぶつかるんですよね。物理的に距離が近すぎるので。

今みたいに別世帯になっていればぶつかりようがないので、たまに電話すると4時間ぐらいしゃべるみたいなことになるのですが、だからやはり、どうしようもないこととは言えお互いの距離感が適切なのかどうかみたいなことも、ミッドポイントで分かる場合があります。

あるいは、そもそも本人がどのようなミッドポイントを持つかによって、親としてできること、子としてできること、夫として妻としてできることがそれぞれ違うでしょう。人の言うことを聞くタイプではないのにあれこれアドバイスをしてもウザがられるだけですし、逆に常に不安でアドバイスを求めたいのに「自由にやっていいんだよ」なんて言われたらただ放置されているとしか受け取れないですよね。

だから、子にとって不快ではない子育てとか、もちろん自分も「何をされたら嫌なのか」をより詳しく知るのに、ミッドポイントは役に立つのです。

ただそうはいってももちろん、ネイタルありきです。

ネイタルチャートも読めないのにミッドポイントに行ってしまうのは間違いです。何事も基礎が大事だし、その上に補助的なもの、応用的なものは成り立ちます。

もしネイタルチャートでも腑に落ちないことがあるのなら、その時にはミッドポイントを見るのも一つの手段ですよ、ということが言いたいのです。

ミッドポイントの仕組み、読み方については講座や家庭教師の中でお話ししています。

よく読まれている記事