朔日草さんのブログ -5ページ目

西の魔女が死んだ

『西の魔女が死んだ』
(著・梨木香歩 新潮社)

今から10年以上前に読んだ本です。

内容はほとんど忘れてしまっていたけど、この本を「好きだった」ということは覚えていました。

久しぶりに本棚から引っ張りだして再読してみると、当時の自分の気持ちを少し分析することができました。


この物語の主人公は登校拒否になってしまった女の子なのですが、私も学校に通えなくなった時期があったんです。

昔の私は、学校に通うことも進学することも当たり前だと思って過ごしていました。
あるとき、一体何のために勉強しているのかがわからなくなってしまったのです。
そして、いじめられたりはなかったけど、他人に気を遣って愛想笑いしている自分にも疲れてしまい…
それは多分、幼い頃に両親が離婚して片親で育ったのですが、仕事も家事も一人で頑張っている親に心配をかけないようにと常に自分の気持ちを押し殺していたことが影響していたのだと今は思います。


主人公の感受性が強いところや感情に押し潰されないように頑張ろうとしている姿が自分と似ていたんだと思います。

そして、全てを包み込んでくれる主人公の祖母に私も一緒に癒され、励まされていた。

あと、スピリチュアルが好きだからってのもありますね。


今読んでみると何だか物足りなく感じてしまいましたが、まぁ児童書なので難しいことは求めずに。

若い人たちに、この本から人間にとって大切なものを何となくでも感じてもらえたらいいなと思います。

『がん』を知る

これまでの私は『がん』とはあまり縁がありませんでした


この度、身近な人が『がん』になったことで本やインターネットいろいろ調べました


わかりやすかった・役に立ったのは
『がん研究センター』さんのHP

病気のことだけでなく、患者と家族の心ケアまで記述されています

さすが専門機関です

そして、代替医療については
『四国がん研究センター』さんの冊子

藁をも掴む気持ちに漬け込んだ健康食品は沢山あります

効果があるかわからないけど取り入れたいとう患者・患者家族は多いと思います

どのように判断するべきか、とても参考になりました


そして、基本的な知識がついた後は様々な方の闘病ブログ

治療や経過など、患者さんの生の声はとても参考になっています

私も何か情報を提供できたら良いのですが、自分のことではないので…ごめんなさい


情報提供して下さっている皆様にはとても感謝しています

ありがとうございます

患者の気持ち

とあるブログで紹介していたので早速購入して読んでみました。


『さよならタマちゃん』
(著・武田一義 イブニングKC 講談社)


著者である武田一義さんの精巣腫瘍(がん)闘病マンガです。


紹介していたブロガーさんもがん(種類は違うけど)で治療経験のある方でした。

この作品、実際に治療経験のある方々にとっては『あるある』ということばかりのようです。

告知されたときの気持ち…
がんと戦っているときの気持ち…
病院で知り合う人はやはり何らかの病気な訳で、軽い人もいれば重い人も…
様々な葛藤…


がん患者を支える側として、是非読んでみたいと思い購入しました。


がんの種類、ステージ、年齢、個人差など様々な要因で治療法も副作用の強さも違います。

この本に書いてあることは、武田一義さんの場合です。

しかし、病気の説明本では知ることのできない患者さんの生の声は大変貴重です。


ほのぼのとした感じの絵ですが、多くの場面で涙してしまいました。

電車とかで読むのは危険なのでご注意下さい。