人の振り見て我が振り直せ | 朔日草さんのブログ

人の振り見て我が振り直せ

先日、某ブランドショップで遭遇した出来事です。


そのショップはデパート内の小さな店舗である為、店員さんはいつも二人しかいません。

今回、私が来店したときは二人ともが接客中という状況でした。

お目当ての商品は色違いしか置いてなく『取り寄せになってしまうかな?』などと考えながら、色違いのものを鏡に写したりしながら待ってました。

数分後、一人のお会計が終り、私のところへ店員さんが来てくれ、探している色があるか尋ねると奥から持ってきてくれました。

購入することはほぼ決めていましたが、それなりに御値段のする商品である為、説明やお手入れ方法などを聞いてました。

すると、中年男性が店に入ってくるなり、私を担当している店員さんに『これとこれを』と言いました。

店員さんは私を接客中であるため『少々お待ちください』と告げ、私の接客を続けました。

1~2分後、またその中年男性が『いつまで待たせるんだ。こんなに待たせるなら、もっと待つことを伝えるべきだ。この店の教育はなってない。』と怒り始めたのです。

『申し訳ございません。もうしばらくお待ちください。』と頭を下げる店員さん。

やがて、もう一人の店員さんの手があき、中年男性の元へ。

少し言葉を交わした後、中年男性は『全くこの店はいつも接客が悪い。だから他に行くんだ。もういい。』と言って店を出で行かれました。

果たして、このショップの接客は本当に駄目なのでしょうか。

このようなお店はコンビニやスーパーなどとは違い、ゆったりした時間の中で納得のいく商品を相談しながら選び購入する場所だと私は思ってます。

そして接客業において、購入金額等に関わらず全てのお客様に対して公平に接するべきですし、順番に対応するのは当然のことだと思います。

あの中年男性は自分が相談しながら商品を選んでいる最中に、店員が他のお客様の元へ行ってしまったら、きっと怒るのではないでしょうか。

仮にお待たせすることに対して店員側の言葉が足りなかったとしても、関係ない他の客を不愉快にさせるあの中年男性の客としての態度に問題はあると思います。

お客様は神様ではありません。

客だから偉いわけではありません。

ブランドショップで複数買いをしようとするくらいなのですから、あの中年男性はお金も地位もあるような人なのでしょう。

しかし、とても自己中心的で他者の気持ちや立場を考えることのできない人なのだと思います。

年齢や地位が上がるほど、耳の痛い意見を言ってくれる人がいなくなります。

中年男性がこの出来事を誰かに話しても、これ以上機嫌を損ねないよう周囲は同調するのではないでしょうか。偉い人に異をとなえることは簡単にはできませんから。

そして、自分はやはり正しいのだと思い込むのです。

だからこそ、自分で自分を戒める必要があるのです。

『人の振り見て我が振り直せ』

こういう出来事に出会ったということは、自分にもそういう部分がないか、振り返らないといけませんね。