穀物高騰はいずれ収まる | JetClipper's Bar

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東京生まれですが、沖縄、多摩ニュータウン、横浜、尼崎、川崎を経て、三鷹市民になりました。

バブルは必ず崩壊する。資本主義の世界であれば、市場の実態と矛盾した価格は低く過ぎても高すぎても必ず正しい価格に戻ろうとする動きをとる。安いと思えば買いが殺到するだろうし、高い、となれば他の代替手段があれば他にシフトするし、なければイノベーションが起こるだろう。
原油価格はいずれ落ち着くと私が主張しているのは、原油価格の高騰が市場の実態を必ずしも反映していないし、原油価格が高過ぎれば買うことが出来る量が少なくなるはずだと。

穀物高騰は原油価格高騰が原因とはいえない。オーストラリアの場合は旱魃だし、他の国の場合は国内需要の高まりが原因といわれている。勿論、長期的にみれば原油価格の高騰は農業のコストアップ要因であるが、それ以外の要因が
ところがヨーロッパやアメリカの場合はバイオエタノールが原因といわれている。ことアメリカに関して言えばトウモロコシの30%近くがバイオエタノールに回っている。今までない需要に3割も割かれれば価格が高騰しない方がおかしい。

その件でダイヤモンドオンラインで興味を引く記事があった。

この記事によれば、原料のトウモロコシの価格上昇で生産マージンが1ドルを切り、作れば赤字、という状況に陥っているとのこと。しかも追い討ちをかけるのは、バイオエタノールの生産を国が推進しながら供給のインフラ整備が追いつかず、需要拡大がなされていないのでこのトウモロコシの価格高騰を製品価格に転嫁できないようだ。

この記事を読んで、当たり前のことを考えた。

トウモロコシの価格が市場の実態よりも高くなってしまえば、トウモロコシからバイオエタノールを作るのは経済的に見合わないことになる。バイオエタノール業者はトウモロコシ以外、たとえば麦の茎の部分からバイオエタノールを作ることにシフトするだろうし、そうなればトウモロコシの需要は確実に減る。
需要が減れば価格は下がるだろう。
バイオエタノールがトウモロコシから作ることが一番コストが安いというような合理的な理由が存在しない限り、もう一度トウモロコシにシフトすることはない。たとえ供給のインフラが整っても工場設備が他のものでエタノールを量産できれば再びトウモロコシ、という話にはならない

特にトウモロコシのような商品が思惑で買われていたとすれば相場は急落する可能性すらある。その点では原油よりも下げ幅はきつくなるだろう。原油は需要で上がっていた要素が強かったが、穀物は旱魃さえクリアされれば供給量が絶対的に不足することはないし、元々飼料に使われていたものがバイオエタノール原料になり、それがまた飼料に戻るだけの話である。

そもそもバイオエタノールが良いという主張は原料が植物だから成育中にCO2を吸収するのでCO2削減につながるという主張からだ。それだって冷静に考えれば眉唾物。農作業がCO2が出さないというなら話は別だが、トラクターを動かせば石油を使う。輸送も同様。だからバイオエタノールが絶対的に環境にやさしいというのは嘘だ。だからその点ではよほどバック・トゥー・ザ・フューチャーに出てきた生ゴミとアルコールで動く車が出来た方がよほど環境にやさしいのではないかと思うのだ。(どういう原理なのかは別として)

穀物価格はいずれ収まる。原油高騰分は転嫁されてもそれ以外の部分は必ず下がるのだから。