午後からシュタイナー園を訪問しました。
以前、コペンハーゲン街中のシュタイナー園を訪問しましたが、今回は郊外の園です。
シュタイナー教育はルドルフシュタイナーが提唱した教育で、ドイツ発祥とされています。子供の精神性や生活リズムなどについて深く考察されています。園ではシュタイナー理念に従って様々なイベントが行われます。イベントには宗教色のあるものもあり、大天使ミカエルの物語をモチーフにした儀式のアクティビティなども行われます。シュタイナー園は、その哲学や深いところの考察はさておき、実践していることについては一般でも人気の園でもあります。子供の精神性について細かく深く考えて、芸術性の高いアクティビティも行われ、園にある物も園内で作られます。
今月末に行われる「ランタン祭り」。親御さんも来て賑やかな”パーティー”になるとのこと。こういった大きなイベントは年10回あるとか。
園にある小物類はすべて先生と子供たちの”手作り”です。
このチェストに載っているものなど。。
シュタイナーの幼稚園の先生は、3年かけて「シュタイナー養成学校」へ行きます。そこでシュタイナー理論について勉強し、実践を学び、こうした園で使う小物を作る技術を磨くのだそうです。木彫りや裁縫もかなりの腕前になるそうです。また人形作り。これもほぼ”プロ級”です。
例えば、こういう人形(参考写真)。
とか、これ(参考写真)。
表情がほとんど同じですよね?
どれも喜怒哀楽をあまり表現していません。これはシュタイナー教育の特徴の一つで、子供たちはこの人形に自分の感情や気持ちを投影しやすいようにしているのだそうです。自分の心の奥底にある感情を出させる役目をしています。
こういう人形、全部、先生の手作りだというから、すごいものです。
その作り方もシュタイナー養成学校で学ぶのですね。
ほとんど同じ人形がこの園にもたくさんありました。
また、園内ではお姫様のドレスや王子様、動物
、いろんな着せ替えの服があります。自分をその役柄と同化し、その役を演じることで、感受性を高め、こういう自分ならどう考えるか、どう行動するかなどを子供ながらいろいろ考える訓練をします。
本当にたくさんシュタイナーについてお話ししてくれた先生。
ここでは、2歳からから6歳まで受け入れており、多くの家族は4年間ずっと預けているので、子供たちにとってはある意味第二の家庭となります。後ろのキッチンでオーガニックの昼食も作っています
他のシュタイナー園同様、こちらでも、園内ではパソコンやiPadなどはありません。子供には自然のものを相手に遊んで、考えて、成長してほしいのです。
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