2月1日(金) Part 2
ホストさん訪問の後は、いよいよ今回2つ目の園の訪問です!
コペン街中、中心からちょっと離れたところです。
園の建物です。
三方を建物に囲まれていますが、圧迫感はそれほどなく、むしろ「守られている感」があります。どの建物もおしゃれ。
園の中。
園内のキッチンです。
なんと、本格的にパンを焼いています!
(粉で練ったものをオーブン横に寝かしています)
こちらでは、ボランティアさんもみんなと一緒のランチを食べることができます。
子供たちです。
突然の日本人オジサンの登場に、興味津々(笑) 、というか固まっている?!
「わーっ」とおどけると、クモの子を散らすように、みんな家具の陰に隠れて、かくれんぼ開始です(笑)
こちらの園は、建物が二つあり、合計で0-3歳クラス20人超、3-6歳クラス40人超です。
昨日の園と同様、自由遊びは、年齢の違う子供たちを遊ばせます。
園の説明をしてくれた先生に、「海外幼稚園・保育園ボランティア」のパンフレットを見せると、いろんな国の園でボランティアをした人たちの感想が知りたい!と、「ぜひ、英訳してほしい」と頼まれました。
早速、帰国後は、パンフ英訳の仕事です(笑)
午後はもう一つの園への訪問ですが、時間があるので、ちょっと寄りたかった所へ行こうと思います。
人魚姫の像、リトルマーメイドです。
運河沿いの道を歩いていくと、ポツンとあります。
ご覧いただいても分かるように、バックは工場があり、とてもこれが世界的に有名な像なのか、と不思議に思います。
ただ、この寒々とした寂しい風景と、可憐なたたずまいの人魚姫のコントラストが何ともいえないインパクトを持って迫ってきます。
週末は結構人が来るようですが、このように寒い平日の午前は、私たち含め、5~6人の観光客だけです。ひっそり、静かにそこに像があります。
アンデルセンの「人魚姫」は1836年の作品です。海でおぼれた王子を助け、恋をした人魚姫は尾びれを足に変え、王子と再会しますが、声を出せないため、自分が助けたことを王子に話すことができません。王子は別の女性と結婚することになります。結ばれなかった王子を殺さなければ、自分が死んでしまうと海の魔女に言われていた人魚姫は、最後は自分で死を選ぶという、哀しいストーリーです。
作者のアンデルセン自体、周囲の人から認められず、孤独で寂しい日々を過ごしていた時にこの童話を作ったといわれています。彼の人生への苦悩が、マーメイドを通して反映されていたと思われます。
団体の観光客とかではなく、個人旅行できている今朝の観光客の人たちは、どことなく、静かに、そして何かを感じようとして見に来ているような気がします。また、どことなくここに来る人は、気持ちが優しくなれるような気がします。
デンマークの名所の中でも、とても有名な人魚姫像ですが、作られてから100年、これまで何度も、壊されたり、傷つけられたり、また折られたり、それはもう聞いているとこちらまで心が締め付けられるようなひどいことがたくさんありました。
それでもデンマークの人たちは、何度、攻撃され壊されても、その度、再建してきました。
この像の周りには、特にフェンスがあったり、警備員が立っていたり、あるいは安全な場所に移したりなどしません(日本ならそのくらいするでしょうけど)。
干潮時には浅くなって、歩いて像を触ることもできるそうです。
それでも、特に、人を近づけさせない方法を取らず、見張りを立てることもせず、何も邪魔を感じさせるものもない状況で、人々が自由に見て、思い思いに感じ取ってもらえるようになっています。
平和的で人当たりのいいデンマークの人々の、信念というか、強い心というのを感じました。