昔から、「働くの嫌--い!働くモチベーションはお金!」って思ってて、就職先も本当に適当に選んだ。

 

とはいえ、怠惰なわけではなく、

学生時代はバイト→旅行→バイト→買い物→バイト…のエンドレスループ。

できるだけ効率よく稼ぎたいので時給が悪くないもので。予定を埋めるのは苦じゃないから結構ギチギチにバイト入れていて。いろんな職種を経験してきた。

 

単発バイトも多かったけど、その中でも案外続いたのは近所のスーパーの中にある写真屋さんと、あちこちの家電量販店に派遣されるプリンターの販売員のバイト。

 

写真屋さんは、フリーターのバイトリーダーみたいな人がシフト決めてくれてたんだけど、すっごいいい人で、常にバイト2人みたいなシフトだったけど全員すごくいい人ばっかりだったので誰と一緒になってもずっとおしゃべりしてて楽しくて。なんなら暇すぎて学校の課題やっててもよかったし、とにかくそこにいれば時給が発生する仕組みだったのですごく楽でした~(爆)人に恵まれるって本当に素晴らしいことだなと実感。居心地よすぎてお給料は安かったけど3年も続けた。

当時はまだまだデジカメも出始めたばかりくらいで、写真といえばフィルムを現像しないといけなくて、焼き増しも自宅で…ではなくて写真屋さんにネガを持ち込んで、ネガに枚数を書き込みしてもらう方式だった時代。今はあるのか分からないけどASPフィルムっていうのがようやく普及してきた頃で、写ルンですとかも販売してた。

今となってはネガってなに!?って状態だけど、当時は写真屋さんは、まずはフィルムを預かって専用の機械で現像して、そこからプリント機でプリントする、そして、枚数があっているか、プリントがきちんと行われているかの検品をして、お会計をして、っていうのが仕事だったんですよね~。

ほとんど機械がやるからあまり工夫することもないんだけど、一応お客さんに喜んでもらえるようにできる範囲で工夫してはいた。あとはどれだけ効率よく捌くか、とか。ほぼ完全に受け身の仕事なので、こちらから何かお客さんにする必要はなくて、ノルマとかもないし、たまにトラブルがあった時に対応する能力は必要だけど、田舎でそこまでトラブルが起こることもなく、平和に過ごしてた。

 

一方、プリンターの販売員のバイトは真逆で、派遣なので毎回現場が同じとは限らない。「夏キャン」とかの期間数か月同じ店舗で固定されることはあるけれど、量販店のローカルルールも毎回確認、オタクな客にも対応できる知識を研修でアップデート、自分からアプローチして売り上げつくる、値段交渉も店によるけど、昔の量販店ってどこも大体、値札に斜線が引いてあって「ご相談ください」みたいな。最低これ、っていう値段が決まっている中で、お客さんの顔色見て、値引きするかしないか、どこまで値引きするかも駆け引き。高く売れるなら高く売って、という店がほとんどだった。

別に販売台数や売り上げで自分のお給料が変わるわけではないんだけれど、たくさん売れると気持ちいいし高く売れると「やったね!」って気がして楽しかったのでガンガン売っていた。これも2~3年続けたけど、時給も良かったし能動的に働く楽しさがあって好きなバイトだった。年賀状の時期なんかは、写真屋さんで「フジカラーの年賀状」を扱いながらもプリンター売り場で「自分で作る年賀状」を推していたのでちょっと面白かった。

そもそも今みたいに年賀状文化がほぼなくなることなんて、当時は考えもしなかったな。

家電量販店のバイトは、いろんなメーカーから派遣されてくる説明員バイトがたくさんいて、PCの説明員のバイトしてる子なんかはだいたい賢くないと無理だから、いい大学の真面目な青年が多くて良い出会いがたくさんあったな。

 

そんな学生時代の経験を経て、プリンターのバイトの成功経験から「喋って売ることが好きかも」と営業職に就いたのだけれど、金融だったので商品が目に見えないこと、自分が良いと思った商品以外も売らないといけないこと、バイトと違ってノルマがあること、これが誤算だった。さらには知識がない上に興味もない分野だったこと。勉強したいとも思えない。

 

その後も営業事務、販売、コールセンター、営業補助などいろんな仕事に転職してきたんだけれど、どれもやりがいっていうのはあまり感じたことはなくて、基本的には定時で帰りたいし、家に帰ってまで仕事のこと考えたくないし、自己研鑽なんて興味ないし。そんな感じで過ごしてた。

 

基本的に全部、受け身の仕事してたんだよね。

 

それが、専業主婦になって、主婦の仕事ってすごく向いてる~♡楽しい~♡家事とか育児とか全然嫌じゃないしむしろ好きかも~♡ってなった。

 

それはなぜか?

 

それって、やってもやらなくてもいいけど自分で決めて自分でできる、達成感がある、家族に感謝される、新しい料理を作るときにネットで調べたり、この汚れはどうやったら落ちるんだ?って調べたりするのって面白いし、すぐに実践して役に立つ、誰かに教えてあげられる。これって広い意味では勉強だったり自己研鑽だったりする。

毎週〇曜日にはここを掃除しよう!ってルーティンを自分で決めたり、気が済むまでお風呂の掃除したり。

インテリアのレイアウトや物の配置をどうしたら快適か考えたり、そのために必要なものを探したりそろえたり。

 

めちゃくちゃ自発的なんですよね!!!

自分で自分の仕事作ってる感じ?

主婦の仕事なんて、まぁ最低限どうしてもやらなくちゃいけないこともあるけれど、最悪ほぼ外注できるじゃないですか。(お金さえあればだけど)

それを、どう工夫するかってのが面白くて、主婦業ってお金にはなってないけどすごく人生が前向きになった気がする。

 

そのあと、メルカリにハマったり(もうやってない)、ブログを立ち上げたり、今はご縁があるところで働いたりしていて、それらすべて、与えられた仕事ではなくて自ら作り出した仕事!

今のところは、所属はしているけれどかなり自由にやらせてもらっているので「仕事」って感じじゃなくて好きなことの延長線上というか…本当にありがたい環境。

もっとこうしたらいいのにとか、そういうの全部言えるし聞いてくれるしやらせてくれる。

だからこそ、のびのびとストレスなく休みの日でも「こうだったらいいのにな」を考えていたりする。

 

それって、社会のためだよね!って思いながら。

 

今、私は良い未来を創るための仕事をしています、って、胸を張って言える。

 

でも、今までしてきた経験がすべて糧となっていて、いろんなバイトしまくったことも、大企業で働いていたことも、ほぼほぼずっと to C の環境で働いていたことも、最後にちょっとだけ to B の大企業にいたことも…

それらすべてのおかげで物事を多角的に見ることができるようになってる。

 

中でもよかったなと思ってるのが、最初に to C の大きい企業でしっかりと研修を受けたこと。ここでお客様に対する基本的なマナーやコンプライアンスを徹底的に研修されたことは大きい。

本当に、今の大学生はすぐに起業したり自分で何かをって人も多いしそういう時代になってはきているけど、だったら大学できちんとビジネスマナー研修してほしいと思うくらい、なってない奴が多い。老害とか言われそうだけど。一回 to  C の現場研修してこい!!って思うくらいなってない奴がまぁまぁ名の知れた会社でもいる。

 

いろんな経験をしてきた今だからこそようやくわかったのかもしれないし若かったころの経験は何一つ無駄ではないので後悔はしていないし「若かった時の私、頑張ってたね!」って思うけど、一つだけ言えるとしたら、最初からもっと仕事に対して前向きな気持ちを持っていてもよかったのかもしれないね、ってこと。

 

与えられる仕事が嫌だったくせに、与えられる環境にばかり身を置いていたこと。

まぁ、とはいえ新入社員の頃なんて、基本全部受け身だろうし自らなんかする前にまずは社会のルール覚えろってことだけど、大きな会社ばかりにいたので余計に与えられる環境ばかりだったのだろうな、ということ。

 

大きな会社の中で頑張っている友達もたくさんいるけれど、小さな会社に転職してメキメキと実力を伸ばしている子たちが多いのも事実で、それってどちらも自分が自発的になれる環境にいるってこと。

 

受け身にならずに、能動的になれる場所をもつこと。

(たとえば過去のバイトの例だと、私は写真屋さんでは受け身だったけれど、もう一つのバイトでは自発的だったように、本業と副業で分けてもいい。本業は受け身だけれど、副業で能動的、または、趣味で能動的、というのも良いと思う)

 

これが、人生が充実したものになる秘訣なのかなと思いました。

 

完全に雑記。

 

お読みいただきありがとうございます。