階段をあがって改札へと
曲がりかけたとき
きこえたの 

…あなたね

帰りを急いで改札へ向かう
沢山の人たちには届かない
そんな微かな声

その声は甘く…それでいて
揺るぎない意志を感じる

その声は淡いミストの様で
優しく…それでいて強い

曲がりかけていた私を
引き戻してしまうほど

私を呼んだのは
…あなたね
あの日みたいに

季節がかわって
あなたがそこにいないから

まっすぐ改札へとむかう
毎日にすっかり慣れいた

いつもみたいに帰るから
曲がりかけていたのに
そんなふうに呼ばれたら

そんな風に呼ばれたら…


なつかしくやさしい
…あなたの声
甘くて揺るぎない意志の
…あなたの香り


繰り返すの…季節はめぐる













…永遠に
あなたが咲き続けるまで
あなたが香り続ける理由


あの空が無性に見たくなるょ
きっとそこには届かない

















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