心の底から悔しいドローゲームでした。
全力で戦う選手達を勝たせてあげたかった。
今日も勝手に振り返ります!
2015J2リーグ第6節
フクダ電子アリーナ 4/1 19:00kickoff
ジェフユナイテッド千葉 4 ー 4 セレッソ大阪
(前半 0 ー 0)
(後半 4 ー 4)
前節 1位 → 2位
勝点 10 → 11
得点 5 → 9
失点 1 → 5
差 +4 → +4
完封 3
スタメン・選手交代
GK 高木 駿
DF 中村 太亮
DF 大岩 一貴
DF キム・ヒョヌン
DF 金井 貢史(62分 → 田中 佑昌)
MF パウリーニョ
MF 佐藤 勇人(82分 → オナイウ 阿道)
MF 谷澤 達也
MF ネイツ・ペチュニク
MF 井出 遥也(74分 → 佐藤 健太郎)
FW 森本 貴幸
ベンチメンバー
GK 岡 大生
DF 田代 真一
DF 北爪 健吾
MF 田中 佑昌(62分 ← 金井 貢史)
MF 佐藤 健太郎(74分 ← 井出 遥也)
MF 町田 也真人
FW オナイウ 阿道(82分 ← 佐藤 勇人)
得点
53分 ネイツ・ペチュニク②
59分 ネイツ・ペチュニク③
82分 パウリーニョ①
83分 オナイウ 阿道①
警告/退場
49分 ネイツ・ペチュニク 警告①
57分 パウリーニョ 警告①
スタメン・フォーメーション
スタッツ
シュート:16-11
GK:7-10
CK:2-5
直接FK:8-16
間接FK:2-0
オフサイド:2-0
PK:0-0
今季得点
ネイツ・ペチュニク③
金井 貢史②
井出 遥也①
森本 貴幸①
パウリーニョ①
オナイウ 阿道①
今季警告/退場
谷澤 達也①/0
金井 貢史①/0
高木 駿①/0
キム・ヒョヌン①/0
ネイツ・ペチュニク①/0
パウリーニョ①/0
遅い更新になってしまったので、観戦記は簡単に書きます。
本当に悔しいドローゲームでした。
中2日・中3日と続く厳しい試合日程。
それにも関わらず、選手は試合開始から、全力で走って戦いに挑みました。
バックスタンドから見ていても、それははっきり伝わりました。
しかし、この試合日程とジェフの試合運び・戦い方。
これが結果に大きくつながったのかな、と感じています。
ジェフは開幕から5試合同じスタメン。
遥也とペチュニクのポジションを入れ替えて(トップ下↔右SH)、ペチュニクはFWに近いポジションをとっていました。
ベンチに北爪が復帰。
前節“俺たちジェフ!”を披露した伊藤槙人はベンチ外へ。
控えGKは、この試合も岡。
試合開始直後は、セレッソの勢いに押されてしまいました。
セレッソの前線の3人は、それぞれ元代表選手。
少し警戒し過ぎてしまったのかな、と感じました。
しかし10~15分辺りから、今季のジェフのfootballを見せ始めます。
セレッソは、さすがに降格直後のシーズンなだけに、選手個々の技術が高い。
センターライン付近までは、華麗にボールを回します。
しかし、攻撃のギアは、中盤からの低いロングボールがほとんど。
後は頼んだ!みたいな前線へのパスが、本当に多かった。
前の3人は、個々に見れば死ぬほどおっかないですが。
チームとしての連携はまだまだなのかな。
ジェフの厳しいチェックもあり、前半のセレッソからは怖さを感じませんでした。
対するジェフ。
中2日であっても、最初から全力で飛ばしてきた。
この試合も素早いチェックと攻守の切り替え、タテに速い仕掛け。
徐々に流れを掴み、セレッソのゴール前まで侵入出来た。
確か、前半のシュートはジェフが圧倒的に多かったはずです。
8日間で3試合の厳しい日程の、真ん中の試合。
ジェフは、2試合続けてホームゲームでもあり、最初から飛ばしてきた。
結果的に見れば、攻撃の形を作れないセレッソ相手に前半で試合を決めれなかった事が、後半の展開につながってしまったと思う。
パウリーニョの直接FKとペチュニクのシュートが、それぞれポストとバーに弾かれる場面もありました。
余談ですが。
今季は、パウリーニョや晃樹といった右のプレースキッカーがいて。
左右の飛び道具を持つという事は、本当に大きな意味があると思います。
戦術の幅が拡がるし、相手は左右どちらかに限定して守れない。
これも今季の強みと感じています。
話を戻します。
セレッソは、基本的に前から追い掛けてこない。
それと、ペチュニクと遥也のポジションを入れ替えた事。
これが、ジェフが有利に試合を進められた大きな原因と思う。
もう一つ追加すると、今日は“よい谷澤”ではなくて“スーパーな谷澤”だった事。
セレッソは、前の3人が大してディフェンスしない。
前線の3人に攻撃で力を発揮させる分、2列目から後ろで守る。
今季始めてセレッソの試合を見ましたが、もの凄く割り切った役割分担ですよね。
対するジェフ。
プレッシャーがゴール前ど真ん中よりも少なく、よりスペースと時間を享受出来るサイドのエリア。
遥也は、ペチュニクとポジションを入れ替えた事によりのびのびプレーしていた印象。
どこにいてもボールの収まるペチュニク。
Jリーグの間合いに慣れてきた感じですし、周りの選手との呼吸も合ってきた。
サイドにいても怖いけれど、ど真ん中にいるともっと怖い。
後半途中までのセレッソは、前から来ない分後追いのプレーが多かった。
遥也・ペチュニク、そして“スーパーな谷澤”。
3人をまったく捕まえられていなかったし、1トップ森本やボランチやSB含めジェフはボールを回して中から外から崩せていた。
ジェフの素早い攻守の切り替えに、セレッソはロングボール蹴るくらいしか出来ていなかった。
谷澤に度々仕掛けられていた右SBも、まったく攻撃に関与出来ていなかった。
前半は完全にジェフのゲームだった。
特にジェフの左サイドでは、スーパーな谷澤と太亮で相手ディフェンスを蹂躙出来た。
だからこそ、前半で勝負を決めたかった。
後半開始からも、試合の展開は変わりません。
左右を広く使い、サイドに起点を作るジェフ。
スーパーな谷澤はもちろん凄かったですが。
遥也もとてもよいプレーを見せていました。
球離れが遅い課題はこの試合でも見られましたが。
その分ボールを失わないし、金井や勇人とパス交換してサイドに起点を作れていた。
セレッソは、アンカーとインサイドハーフ2枚がサイドに引っ張られ、ディフェンスが後追いになっていました。
先制ゴールは53分。
谷澤が得た左サイドの直接FK。
太亮のキックに森本が頭で合わせたボール。
相手ディフェンダーに当たりゴールキーパーが弾いたボールに、ペチュニクが詰めてゴール。
ペチュニクは、段々身体が軽そうになってきましたね。
追加点は59分。
中盤で奪ったボールを素早くタテに。
森本から中に入ってきた谷澤を経由して、左サイドにポジションしていたペチュニクへ。
ペチュニクは、前にディフェンダーがいましたが、ペナルティーエリア外から右足で巻いてくるシュート。
ゴールキーパーの左を抜いて、ゴールに吸い込まれます。
このゴールは凄かった。
90年のイタリアW杯、西ドイツVSオランダ戦の、ブレーメのゴールの様でした。
前にいるディフェンダーをブラインドにして、ゴールの枠の外から巻いてくるシュート。
こういうシュートを打つ感覚を持っている選手って、世界を見てもそんなに多くはないと思う。
ペチュニクは本物だわ、と改めて実感した瞬間でした。
このゴールで。
私は勝てると思ってしまった。
多くのサポの方も、同じ想いだったと思う。
しかしこれで話が終わらないのが、今季のJ2。
ここから、多分世の中の誰も予想していなかった試合展開に。
その予兆は、金井の負傷交代から。
62分、(多分どちらかの)足に違和感を感じていた金井に代わって佑昌がピッチに。
そのまま金井のポジションに入ります。
最近の記事で書いていますが。
金井の加入と勇人の復活は、今季のジェフのある意味戦術的な中心と思っています。
前後と左右のバランスの改善。
この2人の貢献は計り知れないくらいです。
佑昌はアタッカー。
私はそう思っています。
豊富な運動量と速さがあるから、鈴木さんもSBで起用した時もありましたが。
金井とは、明らかに守り方が違う。
チームとして、フォローやカバーの仕方を変えなければいけなかった。
そこに、まずチームとして対応出来なかった。
そして、その8分後。
なんでもないロングボール。
フォルランは、ペナルティーエリア外からダイレクトに振り向きざまシュート。
このシュートが決まって、明らかに試合の流れが変わりました。
大岩が詰められなかった事に、批判的な意見も目にしましたが。
あそこであのシュートを打ってくる選手は、多分Jリーグでは他にいない。
大岩は、この試合で学んだ事を次から活かしてくれればいい、そう私は思っています。
セレッソに崩された訳ではないのに、簡単にゴールを決められてしまったジェフ。
精神的な焦りと連戦からくる疲労から、試合のペース・流れがガラリと変わります。
遥也を下げ健太郎投入。
守備の建て直しと逃げ切りを図りますが。
精神的なダメージもあったのでしょうが、前から積極的にプレスに行けず、勢いを付けたセレッソに押し込まれだします。
運動量が減ってプレスに行けず、更に前でボールが収まらない。
スーパーだった谷澤と、コンビでサイドを蹂躙していた太亮が試合から消える時間が増える。
遥也交代で右SHにポジションを移した勇人。
後ろの佑昌との急造コンビ。
結果を見てから言うのもずるいとは思いますが。
手堅い采配が、この試合ばっかりは裏目に出てしまったかなと。
健太郎は、中盤でバランスを取ろうとする。
パウリーニョは変わらずに、中盤で突っ掛けていく。
サイドに回った勇人も、後ろを考えてバランスを取るプレーをする。
更なるゴールを狙うけれど運動量の減った前線の選手と、中盤の間がぽっかり空いてしまった。
時間とスペースがあれば。
技術の高いセレッソの選手は、のびのびプレーし始める。
前を向いてボールを持てれば、技術を発揮出来る。
今度は、ジェフが後追いになってしまった。
この辺が、この試合の分岐点でした。
結果的に、セレッソに10分で3ゴール叩き込まれてしまいます。
金井の怪我はしょうがないですが。
もう少し賢く戦いたかった。
昨季までのジェフであれば。
このまま負けていた試合だったかもしれない。
しかし今季のジェフ。
頭を下げず、ゴールを目指し前に出ていった。
逆転された直後に、パウリーニョの弾丸ミドルで同点。
勇人と交代したオナイウが、その直後にファーストタッチで逆転ゴール。
選手もサポも、誰も諦めてはいなかったと思う。
それが、同点・逆転ゴールを生んだと思う。
ロスタイムに失点してしまい。
最終的には、ジェフは2-0から4-4に追い付かれドローゲーム。
2-0から勝てなかった事は、大きな課題です。
勝ち点2を失ってしまった。
個の力だけで試合の流れを変えられる相手。
J2ではなかなか経験出来ない試合だったと思います。
この試合で得た経験を、次の試合から活かせれば。
失った勝ち点2にも、意味が出てくる。
試合終盤に3点続けて取られて逆転され。
しかしそこから再度逆転出来た。
これは、チーム・クラブの成長と思います。
選手もサポも、誰も諦めずに最後まで勝利を目指す。
ジェフは今、真のチャレンジャーになれている。
これは、大きな成長と感じます。
よい面も悪い面も見られた試合でした。
これを、次に活かせるか。
これがすべてと思います。
これでセレッソ戦観戦記は終了です。
ここからは、京都戦プレビューです。
時間を掛けて書いているので、少しは細かい事まで書こうと思っていたのですが。
観戦記の途中から、かなり適当な感じになってしまいました。
ちょっと疲れてしまったので、ここからは更に簡単にいきます!
対戦相手の京都。
今季は、かなり多くの選手の出入りがあったみたいですね。
監督も代わり、昨季までとは違ったfootballをしてくるのでしょう。
細かい事は、試合を見ていないので分かりませんが。
おそらく細かくボールをつなぐ、かつてのfootballではないのかな。
ジェフにとって大きなポイントは。
FW大黒の存在と思います。
元代表選手ですし、昨季のJ2得点王です。
セレッソの前の3人同様、個の力で一人で勝手にゴール決めてこれる
タイプのアタッカー。
ラフなボールが入ってきても、確実にゴールに向かってくる。
大岩とキムが、大黒にどんな対応が出来るか。
セレッソ戦で得た経験を、活かす事が出来るか。
これが、この試合の大きなポイントと思います。
同時に、如何に大黒へのボールの供給を止められるか。
金井交代後に、前後左右のバランスを失ってしまったセレッソ戦のジェフ。
8日間で3試合の過密日程の最後の試合。
選手全員のハードワークが、今季の戦術の前提です。
運動量に不安が残る中、如何にして今季目指すfootballを実践するか。
関塚さんの選手起用と戦術に、大きな注目が集まります。
私の妄想フォーメーションです。
私は、負傷交代した金井以外は同じメンバーでスタートすると思います。
セレッソ戦は、最後派手に打ち合う大味な展開になってしまいましたが。
5節を終えた今季のJ2で今だ無敗なのは、ジェフとセレッソのみ。
セレッソ戦で4失点しましたが、その他4試合では失点わずかに1。
開幕からの5試合のスタメンは。
結果を出せていると思う。
連携もよくなってきたし、試合を見ていて成長や進歩を感じる。
結果を出している選手を代える事は、とても難しい事と思います。
選手のモチベーションやメンタル面で。
と同時に。
この試合は、8日間で3連戦の最後の試合。
怪我やコンディションを考慮する必要がある。
金井の怪我の状況は。
私に分かる訳がありません。
状態がよければ、先発すると思う。
本人の意気も高いでしょうし。
しかし少しでも無理する様ならば。
北爪をデビューさせるのかな、とも思います。
即戦力として、新卒加入と同時に一桁番号を手にした北爪。
サポの間やメディアでの下馬評は、一番高かったのではないでしょうか。
多くの方が開幕スタメンを予想していた北爪。
私も、ちゃんとプレーを見た事なかったのですが、漠然とそう思っていました。
しかし現状では、右SBとしては金井の次の存在。
それでも、北爪は必ず必要とされる時が来ると思います。
しかも近い内に。
金井のバックアップとしてはもちろん。
それと、金井を左に回した時の右SBとして。
twitterなんかでも話題になっていましたが。
太亮のプレーについて。
谷澤とのコンビは最高だし、左からの攻撃はジェフの一番のストロングポイントです。
昨季は唯一、リーグ戦全試合フル出場。
正確なクロスとプレースキック。
前を向いて高い位置でボールを受けられれば、高い確率でジェフのチャンスに結び付けられる。
しかし、その攻撃力故か。
チームが頼り過ぎるからか。
スタミナの課題と、ディフェンス面での課題が昨季終盤から見られます。
今季は、太亮の後ろのスペースをあからさまに狙う相手が増えた。
セレッソはフォルランのゴール以降。
アタッカー佑昌の右サイドをカカウ、太亮の左サイドをフォルランが執拗に攻めてきた。
後ろからのロングボールは、みな佑昌のサイドに蹴ってきた。
強くて気転の利く相手ならば、試合中でも攻めるポイントを変えてくる。
左サイドのディフェンスを強化する為に。
太亮を、より攻撃に注力させる様に前に上げる為にも。
右SBの強化は、待ったなしの課題と思います。
連戦の疲労もありますし。
金井には無理をさせず、北爪を起用する。
大いにあると思います。
金井の怪我の程度が気になりますが。
一人欠けたからといって、チーム力が落ちてしまうならば。
J2優勝・自動昇格は、かなり遠い目標になってしまう。
もちろん北爪だけではなく。
チーム全体の底上げを図りたい。
右SBで誰が先発するか。
大きな注目ポイントです!
まだまだ言いたい事がたくさん有るのですが。
もう疲れて眠くて無理です。
ここらで終わりにします。
京都には、山口智がいます。
昨季までの、実質的なジェフのチームリーダー。
今季のジェフは。
智や“王様”兵働を放出し、若い25歳前後の選手を中心に戦う事を選択しました。
大岩やキムは、智から学んだ事を100%発揮するべき試合です。
クラブの選択が正しかった事を。
そして自身の歩む道が正しい事を。
自ら証明するべき試合と思います。
セレッソと派手な打ち合いで引き分けても。
次の試合で負けたら、まったく意味がない。
J2優勝・自動昇格の為にも。
負けていい試合なんてないと思いますが。
この試合だけは、絶対に負けてはいけないと思う。
今季の編成を要望した関塚さんも、選手以上の気持ちを持っていると思う。
セレッソ戦は、選手を勝たせてあげたかった。
でも京都には自力で勝ち切ってほしいし、それがその先につながる一歩目と思う。
もうマジで眠いので終わりにしますが。
テレビの前で、私も戦います!
必ず勝とう!
大岩もキムも、そしてジェフも。
智がいなくても、ちゃんと戦っていけるって。
それが、人生懸けてジェフに帰ってきてくれた智への恩返し。
間違っても、智に恩返し弾くらっちゃダメだぜ!
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございます。
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今日の一言「今季最初の、必ず勝たなきゃいけない一戦だよ!」