先ほどテレサの面会に行ってきた。
そこで聞いた診察結果は最悪のものだった。

肺への転移が見つかり胸水も溜まっていた。
短くて二ヶ月
保って半年

いつ容態が急変してもおかしくないとのことだった。

覚悟してたとはいえあまりに急な事にショックを隠せる事はできない。

テレサが我が家にラッキーのお嫁さんとしてきたのが13年前の四月二日
まだ三ヶ月間も無い頃だった。
テレサが生まれた日が、まだ家具も何も無い新築した家の部屋でラッキーと一緒に毛布にくるまりながら一緒に寝て過ごした頃だった。

ラッキーもテレサも何度も東北に一緒に行ったことがある。
いわば支援仲間でもあった。

テレサは一昨年の秋に悪性の癌、血管肉腫が発見されて既出手術を行った。
そして昨年秋には腹水が溜まり血中タンパクが低下し手術した。
1年以上転移が見られなかったのも奇跡的だそうだ。
ラッキーが亡くなった直後、血管肉腫が見つかりテレサは手術に耐えた。
1年以上頑張った。
ここまでこれたのはテレサの生命力はもちろんの事だがラッキーが守ってくれたんだと思う。
覚悟をしてたとはいえ辛いね。
ボラ仲間でもあり友であり子供でもあり、時には母でもあったテレサの余命宣告を聞くのは。

テレサという名前をつけたのは有名なマザー・テレサから頂いた名前だ。
マザーテレサの様に誰にでも愛情を注げる様な子に育って欲しい。
ラッキーは、みんながラッキーな気分になる様な子に育って欲しい。
そういう思いからつけた名前

ラッキーもテレサもその期待に充分すぎるほど答えてくれた。
ラッキーは誰にでも懐いてたし、犬でも猫でも人でもすぐ友達になった。
テレサも同じく、マザーテレサの様に愛情を注いで優しい子に育ってくれた。

寿命が短い分、お前らは父をとうに超える程の器に成長してくれた。
嬉しい反面、始まったカウントダウン

テレサに残された時に、今まで愛情をもらい受けた恩に自分がどう答えるか、
自分の中でもう答えは出ている。

それでも涙が溢れた

枯れていたと思った涙が

犬猫はもちろん、血の繋がっていない子供や血の繋がった我が子を平気で殺したり虐待する親がいる。

テレサ、お前はそんな奴らよりはるかに立派だよ。

だから

自分もお前が好きなパパであり続けなきゃいけないよね

ずっとずっと変わらず愛してる娘テレサ