第92回アカデミー賞授賞式 | 「Obi☆Wan」の 映画大好き♪♪

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第92回アカデミー授賞式

 昨年、司会者不在(舌禍事件による降板)だったのが、ウケが良かったのか今年も司会不在。俳優たちによる交代制で進行しました。

 ジャネール・モネイ(歌手・女優)による歌曲パフォーマンスで幕開けしました。

 

☆作品賞「パラサイト 半地下の家族」

 

 ポン・ジュノ監督が監督賞も受賞。国際長編映画賞、脚本賞も受賞し、韓国映画が世界ナンバー1となった歴史に残る回となりました。プレゼンターはジェーン・フォンダでした。

 

 ポン監督は、監督賞受賞のスピーチで、自分が最も感銘を受けた言葉を紹介し、それを言ったスコセッシ監督を讃えたり、私のことを広く紹介してくれた恩人としてタランティーノ監督に感謝を述べたりと、ポン監督の腰の低さに会場中が満足したような雰囲気となりました。

 

 韓国映画の受賞で、米英仏が作品賞を獲るものといった概念が崩れました。それを成し遂げたことが素直に素晴らしいと思います。

 日本もせめて長編アニメ部門は獲りたいなあと思います。

 


☆主演男優賞 ホアキン・フェニックス「ジョーカー」

 

 記憶に残る哀しい笑いを演じたホアキンが納得の受賞。

 もし賞を逃すとしたら、これまでの言動の危うさでスピーチをさせられないというアカデミーの判断としか思えない。そんな彼の注目のスピーチが凄かったです。

 

「我々人類はいろいろなものを搾取している。いろいろなものを犠牲にしてきた。が、人類の発明力は無限だ。愛情、思いやりを原則として、“変化のためのシステム”を創り上げることができる。そして全ての生命、環境によい結果をもたらすことができると確信している」(同時通訳参照)

 

「私もワルをしてきました。利己主義であったり、残酷であったり、仕事しづらい人間であったり。でも二度目のチャンスを与えてくれて感謝しています。ミスを犯しても互いに助け合う。互いに協力することが人類を先に進める大切な要素だと思うんです」

 

 そして亡き兄リバー・フェニックスの言葉として

「人を救う先にこそ平和がある」と言ってスピーチを終えました。いつまでも責めるばかりの風潮に、彼の言葉が届くといいなと思います。

 


☆主演女優賞 レニー・ゼルウィガー「ジュディ虹の彼方に」

 

 「ブリジット・ジョーンズ」ことレニーが、主演女優賞を射止めました。下馬評通りの結果となりました。本作は、「オズの魔法使い」のドロシーを演じた女優の人生を描いたもので、日本公開はこれからです。劇中の歌うシーンは吹き替え無しで、全部レニーが歌っているそうです。

 観に行けたら、またレビューします。

 


☆助演男優賞 ブラッド・ピット「ワンス・アポン・タイム・イン・ハリウッド」

 

 遂にブラピが俳優としての受賞!おめでとう。発表されてすぐに主演のレオ様と熱い抱擁を交わしました。2人は本当に仲良しになったようです(*^_^*)演技かもしれませんが、仲の良い様子を見るのは嬉しいものです。

 

 かつてシュワちゃんとスタローンも比べられた時期に不仲説が流れましたが、年とって親友のようになりました。この2人もそんな感じかなと思いました。

 

☆助演女優賞 ローラ・ダーン「マリッジ・ストーリー」

 

 NETFLIX作品からの受賞です。

 俳優の両親をもつローラさん。「親が私のヒーローでした」と感謝のスピーチをし、お母様が感極まっていたのが印象的でした。「ジュラシック・パーク」の博士役だった彼女も53歳。今日が誕生日でした。順風満帆な女優人生を歩んでいますね。

 

☆歌曲賞 エルトン・ジョン&バーニー・トーピン(ロケットマン)

 

 「ロケットマン」より「(I'm Gonna)Love Me Again」が受賞。エルトン・ジョンだけでなく、もちろん作詞のパートナー、バーニーさんも共に受賞です。

 

 72歳にして生パフォーマンスを披露。本当に素晴らしいシンガーです。往年のケバケバしさは消え、ほどよく派手な舞台でした。エルトンはそろそろ生公演から引退すると公言しており、功労賞かなって感じでした。

 

 

☆その他の見所

◇松たか子さんがアカデミーパフォーマンスに出演の快挙!

 アナ雪2の曲を世界吹き替えバージョンの歌手が勢揃いして歌いました。松さんは「どうして呼び続けてるの♪」だけソロで歌うだけでしたが、本家のイディナ・メンゼルの隣というポジションで、よく映って好待遇でした。

 

 

◇カズ・ヒロさんがメイク・ヘアスタイリング賞でオスカー2度目の受賞。おめでとう!

 「スキャンダル」で、実在のニュースキャスターそっくりに仕上げた手腕が評価されました。受賞スピーチでは、主演でプロデューサーでもあるシャーリーズ・セロンをべた褒め♪照れるシャーリーと、隣でニヤつくマーゴット・ロビーが可愛かったです。

 

◇毎回恒例の追悼メモリアルでは、グラミー賞主要4冠女王ビリー・アイリッシュが、ビートルズの「イエスタデイ」を歌いました。追悼の中にはチューバッカの中の人、ピーター・メイヒューさんがいました。ありがとう、チューイ!

 

◇お遊び的な演出はなく、映画の歌曲パフォーマンスと、俳優による個性的な紹介で構成された今回。前回もそんな感じだったので、今後もこのスタイルで固定しそうな予感がします。