白鯨との闘い | 「Obi☆Wan」の 映画大好き♪♪

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映画のブログです。趣味でやってます。なるべくネタバレ無しで冒頭あらすじと、自分の感想を書いています。お楽しみいただければ幸いです(*^_^*)

IN THE HEART OF THE SEA  2016公開



【監督】
 ロン・ハワード

【出演】
 クリス・ヘムズワース、ベンジャミン・ウォーカー、キリアン・マーフィー、ベン・ウィショー、トム・ホランド、ブレンダン・グリーソン

【物語】


 作家メルヴィル(ベン)は、巨大鯨に遭遇した船乗りの噂を聞き、その生存者に取材を申し込んだ。
 時が過ぎ、今では唯一の生存者となったトーマス(老ブレンダン、若トム)の口は重かった。全財産をはたくと申し出るメルヴィルを追い返そうとするが、妻に諭され、全てを明らかにするのだった。

 それは、航海士オーウェン(クリス)と、船長ジョージ(ベンジャミン)の物語。

 1800年代、鯨から採れる油“鯨油”が、人々の生活に欠かせないものであった。
 オーウェンは、捕鯨の実績から次こそは船長の座に就くと、身重の妻に豪語した。しかし、エセックス号の船長はジョージだと、船主に告げられた。ジョージはこの町の有力者の跡取り、自分はしがない労働者。どんなに実績を上げても、生まれ育ちには敵わない。

 エセックス号で鯨油を200樽持ち帰ったら、次こそは船長にするという約束をとりつけ、オーウェンは航海に旅立った。

 幸先良く1匹の鯨を仕留め、49樽。しかし、その後鯨に出合わない日が続く。途中、立ち寄った港で、疲れ果てた船員から、鯨の大群の話を聞いた。しかし、船員はこう警告した。
「あの海に行くのはやめろ。化け物のような巨大な鯨が、人間を襲う」と。

 エセックス号は、その海へ行く。富と名誉を手に入れるために…




【オビ☆ワン チェック】

 ロン・ハワードとクリス・ヘムズワースのタッグ。これは「ラッシュ プライドと友情」のような映画と予感し観に行きました。。

 映像美には定評のある監督。荒れる海、巨大鯨との死闘。確かに見応えありました。
 そして人間ドラマ。序盤を見て、航海士と船長の確執と雪解け、友情を期待させましたが、どうなるかな…

 日本なら江戸時代の頃の話。帆船による航海。銛を刺すという捕鯨方法。レーダーも無線もクレーンもなく、さぞかし大変な仕事だったのだなと分かりました。鯨は連れ帰るのでなく、その場で油を収穫。若い船員が体内に入っていく描写がありました。

 冒頭に登場するのは、「白鯨」の作家メルヴィル。しかし、事実は白鯨とは全く違うストーリー。そもそもタイトルも「白鯨との闘い」ではなく、「海の命」とでも訳せばいいかな。立松和平さんの物語にあったようなものがテーマです。

 爽快感を感じるタイプではなく、自然の驚異の前には人間は何もできないことを知らしめる内容の作品でした。


星星