新宿思い出横丁うっちゃんのモツの煮込みと葱レバー | ジャン=ピエールの霧の中の原風景

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こだわりの食とお酒を味わった思い出や情報を綴ります。

新宿思い出横丁に立ち寄りたいのだがいつも満席で入れない店が二軒ある。
一軒は看板がないが客が途切れることのない串刺しモツ煮込みの店ささもとで、もう一軒はもつ焼ウッチャンである。
その日もささもとは一席も空いていなかった。
ウッチャンもダメかなと中をうらめしく覗いたらお店のお兄さんが手招きしてくれ、席を詰めて座らせてくれた。


客も一斉に阿吽の呼吸で協力してくれる。
見識のある若者はいても人のことをロクに考えない若者など店内には1人もいない。
とにかくカウンター席しかないのだ。
瓶ビールを頼むと同時に


店の看板、モツの煮込み煮卵入りが届く。
見るからに美味しそうだが、食べたらその想像以上の美味しさに誰しも驚く。


そして、ウッチャン名物は続く。
マカロニサラダだ。
胡椒を絶妙に効かせた独特の個性的な味わいは、何故かチャールズ・プロンソンかジャン・ギャバンを連想させる。


そして、名物3つ目は葱レバーである。
私はこれがウッチャンで1番美味しいのではなかろうかと時に思ってしまう。
本当はレバ刺しで出せる鮮度のものをサッと炙って葱と胡麻油と胡麻と塩で味を調えている。
柚子胡椒は好みや気分で使い分ければいい。


そして、もつ焼のラインナップ。
高級焼き鳥店のように一本一本丁寧に焼き上げて出してくれるのだ。
皮、


カシラ、


サガリ、


フワなど素敵な部位がお任せで黙って出てくる。


そして、最後は、これも名物のレモン焼きそばで締める。


レモン焼きそばというネーミングだからといって舐めてかかったら痛い目にあう。
ローマの本物のカルボナーラと同様甘いものしか食べられないお子ちゃまの口には絶対に合わない。
本物のカルボナーラ同様胡椒をかなり効かせているのだ。
ハードボイルドがお好きな方にはたまらない締めの一皿となろう。
ちなみに最近私は十数回ウッチャンを通りかかって訪れたが全て満席で入れなかったのである。
まさにいつも訪れているが数年ぶりの来訪となったのだった。