横浜のバール、ドルチェ・ズッケロのカフェ・コレットを飲んだら、鎌倉のドルチェ・ファーニエンテにも行きたくなって鎌倉に向かう。
小町通りを歩きいつものように二階に上がるとその店はあった。
席に通され、まずはシチリアの赤ワインと自家製のキッシュを味わう。
キッシュはエダムチーズを使った濃厚な味わいで、中にベーコンがたくさん入っていて美味しかった。
続いてメニューを見て度肝を抜かれつい注文してしまった料理が届く。
ゴルゴンゾーラとグラッパのパスタである。
たっぷりのゴルゴンゾーラと砕いた胡桃がたっぷり入っていた。
グラッパは隠し味程度でツンと鼻につくわけではない。
しかし、風味はよく濃諄で美味しいのである。
ドルチェは最近新宿のポール・バセットで食べたカフェ・アフォガートがすこぶる美味しかったので、それと比べてみようと思いカフェ・アフォガートを頼んでみた。
出てきたカフェ・アフォガートは大きめのクープのグラスにたっぷりとアイスクリームが載せられている。
その上から陶器に入れられたエスプレッソ・ドッピオを目の前で店主が上から注いでくれるのである。
そのさりげない演出も美味しいのである。
食べてもしみじみ美味しく、ポール・バセットと同じでエスプレッソの美味しさが際立つのであった。
二つのお店のエスプレッソの美味しさの共通点は挽ひきたてのフレッシュな豆の美味しさにあろう。
最後に少し甘いマロッキーノを味わって店を出る。
まさに店名の通りドルチェ・ファーニエンテの気分なのであった。