サザンの桑田佳祐が「JAZZと歌謡曲とシャンソンの夕べ」と題して4月に神戸のクラブ月世界で行ったライヴのダイジェスト版が昨夜NHKで放送された。(NHKプラスで一週間くらい観れるはず。)

 

 

私が注目していた越路吹雪の「愛の讃歌」は放送されなかったが、オープニングの「サントワマミー」と「ラストダンスは私に」は聴くことができた。

桑田節とも言われる独特の歌い方の彼だが、心なしか越路吹雪の節回しの影響を受けていて、若い頃からレコードを聴き込んでいたんだろうなと感じることができた。

 

そして、美輪明宏の「ヨイトマケの唄」。

これは、予想どおり素晴らしい出来だった。語りのようなこの歌、実は歌唱力がいるのだなと再認識した。伴奏をギター、ピアノ、ハーモニカのアコースティックにして、歌い聞かせるようなスタイルにしたのも、美輪さんへのリスペクトが感じられた。

それから、加藤登紀子・長谷川きよしの「灰色の瞳」。コーラスのタイガーが加藤登紀子のパート、桑田が長谷川きよしのパートで、実に抒情的な歌になっていた。この地味な和製シャンソンをカットせずに流してくれて、NHKには感謝している。