夜、横になっているほうが傷が痛むせいか、1~2時間毎に目を覚ます。ちくちくとずきずきの中間くらいの痛みを感じる。傷が治っていく段階で、腸閉塞等の病気になることがあるらしいので、そのことが気になる。しばらくベットに腰をかけていると、痛みが薄らぐので、枕元のスタンドだけ点けて待つ。痛みが弱まると横になる。眠りが浅いせいか、夢ばかりみているようだ。また、目が覚め、ベットに腰掛け、また横になり、そんな事の繰り返しである。
朝、近所を歩く。昨夜、S氏からメールをもらい、無理しない程度で歩くことを勧められ、その助言に従う。それに、買い物でスーパーの雑踏の中を歩くより、人の姿のない早朝の道を歩く方が、随分気分が違う。寒さはさほどでもなく、マンションの周囲をぐるりと歩く。さらに、近所の公園にまで足を延ばし、引き返す。一度部屋まで帰り、ゴミ出しをする。もう、それで十分かな、と思う。7階に上り、廊下を歩きながら、近所の数棟のマンションがいずれも朝日に輝いているのが見える。そういえば、いずれの棟も東に向かって立てられていることに気がつく。どこかの部屋のカーテンが開けられるのが目に入ったりもする。それが何故かとても新鮮な印象を受ける。