「美しい日本」の担い手を育てるのは誰や | 江戸摩呂日記 ~メディア千本ノック~

「美しい日本」の担い手を育てるのは誰や

読売新聞(夕刊) 2006年(平成18年)1129日(4面)

「トイレに身隠し 恐怖と飢え体重20キロ代 ルワンダ大虐殺 肉親失った女性来日」

1129日夕、港区の慶應義塾大学で、ルワンダ生まれのイマキュレー・イリバギザさん(36)(米ニューヨーク州在住)が、講演を行った。イマキュレーさんは、1994年アフリカのルワンダで起きた民族抗争による紛争で両親、兄、弟を亡くしており、大虐殺の実態や、家族愛、希望を持ち続けることの大切さを訴えるために初来日した。 

まろは、映画「ホテルルワンダ」を観てからというもの、この大虐殺に対して様々な想いを抱いており、イマキュレーさんの来日に関する記事についてもとても興味を持った。講演内容は、記事によるとこーである。

「大学生の時、民族対立による、多数派のフツ族によって少数派のツチ族が大量殺害される事件が起きた。自分自身も、大なたを手にしたかつての隣人、友人に追われた。牧師の家のトイレに女性8人で身を隠し、『神様、助けて』と祈りながら、恐怖や空腹に耐えて約3ヶ月間過ごした。シャワーや着替えもなく、体重は20キロ台に落ちた。フランス軍のキャンプに移り、両親、次兄、弟の死を知らされた。刑務所で家族を殺した男と会い、それが知人だと知って、ひたすら泣いた。そして『あなたを許します』と静かに語った。『怒りを手放し、新しい人生を送るために出た言葉だったのかも』98年、米国に移住し、国連で働いた後、今年3月にルワンダの孤児らを支援するための基金を設立。世界を駆け巡って講演を続けている。

(中略)

講演に向け、イマキュレーさんは『家族は永遠には存在しない。家族への尊敬の念や感謝の気持は、率直に伝えたほうがいいということを、日本の若者に伝えたい』と語る。」

最近、両親や祖父母等、肉親を殺害したという悲惨な事件が多発しているように思う。日本人は、いつから自分を育ててきてくれた人たちに対する感謝や尊敬の気持ちを忘れてしまったんやろう。安部政権は、政策目標の目玉として教育再生を掲げているが、果たして、教職員の資質の改善や、教育カリキュラムの見直しといった体制に関わる改善だけで、「美しい日本」を担う人材育成ができるんやろか。その効果は、限られてると思う。やはり、人格面の教育は、家庭教育による部分が大きい。人を敬う気持ち、人を思いやる気持ちを持ち続けることの大切さは、親が子供に家庭で教えるべき基本的な事や。職員が、保護者のクレームに怯えている学校で教育なんてできるわけがない。日本の全ての親は、イマキュレーさんの、「家族は永遠には存在しない。家族への尊敬の念や感謝の気持は、率直に伝えたほうがいいということを、日本の若者に伝えたい」という想いを理解できる若者を、自分の手で育てていく「義務」がある。そーせんかったら、子供たちからの素直な言葉を生涯耳にすることはないやろう。