2006-09-22 16:16:30

映画紹介「イノセント・ボイス」

テーマ:政治・経済
 今回は、まろのおススメ映画、「イノセント・ボイス を紹介させて頂きたい。

 舞台は1980年代のエルサルバドル。主人公の11歳の少年チャバは、母親・兄弟と共にアメリカが支援する政府軍と、ゲリラとの境界に閉じ込められた小さな村に住む。そこでは、夜になると外出禁止になり激しい銃撃戦が始まる。銃弾が、容赦なく家の中を飛び交い、兄弟は寄り添いベッドの下に身を隠す日々。昼間は、政府軍が監視する小学校での授業が続く。ある日、学校で遊んでいると突然兵士がやってきて、「名前を呼ばれたものは、前に出る様に」と言う。子ども達は、名前を呼ばれたらこのまま軍隊に連れて行かれ戦わなければいけないことを、親や兄弟そして友達と会えなくなることを知っている。名前を呼ばれた者の中には、恐怖の余りにお漏らしをする子、逃げ出して射殺される子までいる。チャバは、あと1年経ち自分も12歳になれば兵士にならなければいけないことを悲しく思う。そんな中でも、クラスの女の子と淡い恋は芽生え、夜空に紙のホタルを飛ばして幻想的な光景を楽しんだり、屋根の上でデートを楽しむなど子どもとしての大切なひと時を過ごす。しかし、いつも戦争とは隣り合わせ。近所の友達は、銃撃戦の犠牲となり、ついに楽しみだった学校も閉鎖され、一時の平穏も奪われてしまう。そんな折、大好きだった女の子が、戦争の犠牲となってしまう。悲しみに暮れるチャバは、ゲリラへ加わることを、戦うことを心に決める。

この映画は、子どもの目線から見た戦争を描いており、子どもが子どもで居続けようとする純真無垢な姿が、却って戦争の残虐さを際立たせ、なんともやりきれない気持ちで一杯になる。大人が始めた戦争は、いつも子どもが犠牲になる。戦争を始めるのも、子どもに銃を教えるのも大人である。子どもは、ただ大人の言うとおりにするしか道はない。戦争は、子ども達の体と心を踏みつぶし、2度と取り戻せない少年時代を奪ってしまう。12歳になれば戦場に行かなければならないという、子どもが子どもでいられなくなる状況の中で、チャバは、無邪気に笑ったり遊んだりして必死に子どもであり続けようとする。 

まろは、この映画が、単なる戦争映画と一線を画しているのは、子ども達が、子ども達の幸せを守るために、大人の世界と戦おうとする姿を描いているところにあると思っている。戦争の被害者となるだけでなく、兵士として参加することを強いられる理不尽さの中で、正気を保って「子どもであろうとする子供たち」の純真さ・健気な姿に心動かされた。スーダン、アフガン、イラク、レバノン、パレスチナなんかには、こんな子供たちがもっとたくさんおるんやろうなと思うといたたまれない。

この映画は、観る人の立場によって、いろんな感想を引き出すと思う。ご覧になった皆様は、一体どないな感想をお持ちになるんやろうか。


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コメント

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20 ■映画で楽しみ、考えさせられます

はじめまして。哲人30号と申します。
この作品は無闇に重い説教調じゃなく、無邪気で時に浅はかな子どもらしい言動が随所に出てきて、映画としても展開が楽しめる(?)ものになっているのが自分は気に入りました。
あ、あと、主人公が可愛くて、母親役が美人なのも。(笑)

19 ■TBありがとうございます

ついこの前も某国で小学生くらいの子供がロシア製カラシニコフを持ってる姿を見ました。
何とも言えないです。
彼らにしてみれば自分の身を守るのは銃しかないんでしょうけど・・・

18 ■TBありがとうございました。

私のブログでは、「イノセント・ボイス」そのものではなく、主に「ボウリング・フォー・コロンバイン」
とか、武器規制の問題、、、などについて書いていましたが、こちらの記事の内容と通じる所も多く、
とても勉強になりました。ありがとうございます。
否応無く、時代の軍国主義に飲み込まれてしまう少年の姿は、かつての日本の姿ともダブります。
日本は、確かに戦後61年間「武力行使」を行っていませんが、わずかに外に目を向けただけでも、
厳しい現実にさらされている子供達が、たくさん居るんですよね。本当に他人事とは思えません。

17 ■見るのが怖い。。。

多くの人が見るべき映画なのでしょう。
見る自信がない。考えただけで、きつい。
とりあえず、自分が出来ることから。

16 ■TBありがとうございました

こんにちは♪
子供が子供らしく生きられない国って予想以上に多いのでしょうね。
かといって日本などは平和だけれど、子供たちは変な風に歪んできていますし・・・。
映画として評価するのがおこがましくなるような作品でした。
出来ればたくさんの方にみていただいて考えて欲しいし知って欲しいですね。

15 ■TBありがとう

イノセントボイスへのTBありがとうございました。
少年の真っ直ぐな視線が痛い作品でした。
途中から冒頭シーンに繋がる映像が未だに
ズシリと重いです。

14 ■こんばんは

はじめまして。
読者登録頂きまして、有難うございます。
こちらもゆっくり読ませていただきます。
宜しくお願いします。

13 ■はじめまして!

香川のkemechanと申します。読者登録ありがとうございます。拙い内容ばかりですが、今後とも宜しくお願いします。

12 ■トラバ恐縮です…

…のに誤って記事共々削除してしまいました……是非!もいちどお寄り下さいますようお願い申し上げ奉りますデス。かしこ。

11 ■無題

劇場で見たのですが、銃声の音が思わず耳を塞ぎそうになるくらい凄くて、より戦争の惨さを感じれた気がしました。
TBありがとうございました。

10 ■TBありがとうございます

ほんとに悲しい映画でした。チャバの大きくきらきらした目が印象的でした。

9 ■お邪魔いたします♪

この度は、読者登録ありがとうございました!
政治・経済がテーマとは、なんとも勉強になりそうな、難しそうなブログをされているのですね(><;)映画紹介も興味があります!
これから拝見させていただきたいと思いますo(^-^)o
では、また私のブログにも遊びに来てくださいませ(*゜▽゜ノノ゛☆

8 ■はじめまして♪

読者登録有難うございました。
「イノセント・ボイス」は、まだ観た事がないんですが
是非観てみたいと思いました。

今度じっくり読ませていただきますね。
有難うございました♪

7 ■TB御礼

この映画は最近見た中でいちばん感動したもののひとつです。TB返しをしようと思いましたが、どうもFC2とアメブロは相性が良くないようで、どうしてもTBが飛びません。コメントにて失礼します。今後ともよろしくお願いします。

6 ■TBありがとうございます

『ぼくは怖くない』へTB頂いておりましたが、『イノセント』も感想を書いておりますのでそちらからTB打たせていただきました。今年、劇場で一番泣いた映画です。観なおす勇気はまだありません。

5 ■多謝!

徴兵制がある国は意外と多い。
それが公的制度であれ、私的で理不尽なものであれ、
命をかして戦闘する意義を見つけるのは、
今の日本で理解するの難しい

4 ■ありがとうございますっ!!

 読者登録ありがとうございますっ!!
まださっとしか拝見していませんが、気になるモノが沢山あります!
特に『ホテル・ルワンダ』はずっと気になっていて観れずに居ます。
コレを気に、よろしくお願いします♪
(昭和48年生まれ)

3 ■無題

読者登録ありがとうございます(‐^▽^‐)
戦争って、ただの人殺しですよね。。。
平和ボケしてる日本もどうかと思うけど、
当たり前の事が当たり前じゃない国では、
罪のない多くの子供達が犠牲になってるんですよね。
僕も戦争は知りませんが、
これからは、
戦争を知らない世代だらけになって、
この病んだ国はどうなるんでしょうか( ̄_ ̄ i)
またジックリと読ませてもらいますね(-^□^-)

2 ■初めまして!

読者登録ありがとうございますm(_ _)m
ウチの脱力ブログとは中身もジャンルも違うのに…(汗)
ありがとうございました!

1 ■読者登録有難うございました。

こんばんは。
読者登録、有難うございました。

過去の記事を拝読致しましたが、興味深いテーマをたくさん扱ってらっしゃいますね。
これからじっくり読ませていただきます。

これからもどうぞ宜しくお願いいたします。

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