ドイツ戦での敗北の教訓をしっかり生かし、若い日本がのびのびと力を発揮し、初の銅メダルを獲得した。「同じことはしたくない」(藤田)と序盤はリスク管理を徹底した。ナイジェリアのエリアに大きく攻め込み、攻勢をかけた。

 前半24分、田中陽子が精度の高い左足でミドルシュート、先制点をゲット。後半5分には柴田が相手DFの間を縫うドリブルで西川の追加点を演出した。「ナイジェリアは組織的ではなかった」と柴田。ドイツ戦の強烈な体感が、相手のスキを見つけるだけの経験として生きた。吉田監督は「世界で通用するテクニックは何かを日々トレーニングしてほしい」と選手に期待する。このチームで成長して、なでしこジャパンの力になっていくことは確実だ。