米民間団体「核脅威イニシアチブ」(NTI)はこのほど、核兵器の燃料となるプルトニウムなどの物質に関して、国の管理状況など安全度に関する初の調査を 実施、国別の順位を発表しました。日本は核兵器に利用可能な物質を1キロ以上持つ32カ国の中で23位にとどまり、先進7カ国(G7)では最低でした。

調査は公表されている情報を基に18項目で実施、点数化しました。日本は核物質の量や輸送の回数が多く、物質が盗まれるリスクが高いと判断され、得点が伸び悩みました。この結果、得点は100点満点で68点。南アフリカ(73点)やカザフスタン(71点)を下回りました。

トップは94点のオーストラリア、最下位は37点の北朝鮮。核開発疑惑の渦中にあるイランは46点で30位でした。
【2012年1月14日付「しんぶん赤旗 」に掲載】

松下ゆたかのコメント

「安全神話」をばら撒き原発事故を起こした日本は、依然として原発推進政策に固執しています。そして、一方では核管理が先進国で最下位。北朝鮮やイランのような核脅威を外交の切り札に使っている国の核管理はきわめて杜撰(ずさん)です。

核兵器禁止条約の早期実現を図るとともに、「核(悪)慣れ」を根絶することが急務です。かけがえのない地球を、これ以上放射能で汚染するな!核被害を許さないために、立場をこえて力をあわせましょう。