通常国会は31日、閉幕しました。3月11日に東日本大震災、原発事故が発生、政治の役割がするどく問われました。日本共産党は31日、国会議員団総会を開き、志位和夫委員長があいさつしました。

志位氏は、被災者救援と原発事故収束などの緊急課題で力をあわせるとともに、復興のあり方とその財源問題、原発・エネルギー問題などで独自の立場から提言を行い、国会論戦に取り組んできたことを強調。「二重ローン」問題では具体的提案で与野党を動かし、原発問題でも「やらせ」を明らかにして再稼働をストップさせてきたことなどを確信に、被災地の選挙戦で必ず前進を勝ち取る決意を語りました。

さらに志位氏は、野田新首相が真っ先に行ったことは自民、公明両党首に会い、「3党合意」への忠誠を誓い、連携を求め、大連立を請い願う方向に延命の活路を見出すことだったと指摘。「民自公翼賛体制」とも言うべき動きがつくられるもとで、消費税増税、原発の再稼働と原発依存への固執、米軍普天間基地の辺野古「移設」など、アメリカと財界いいなりの悪政が加速する危険性をあげ、正面から対決する決意を表明しました。

志位氏は、同時に、「翼賛体制」の道は、「2大政党づくり」の行き詰まりを、いよいよ深刻なものとし、国民との矛盾を深くすると指摘。「自民か、民主か」の「2大政党づくり」の動きは、同じ土俵の上であっても、「違い」を競い、「対立」を演じあうことで進められてきたが、「両党が政治的に同一化してしまったら、その仕掛けそのものが自己否定になる」と強調しました。

志位氏は、「アメリカいいなり・財界中心という古い政治を共同ですすめる『民自公翼賛体制』か、古い政治を大もとから変革し、『国民が主人公』の新しい日本をめざす日本共産党かーこれこそ本当の対立軸だ」「日本の政治の真の対決の構図を、広い国民の中で大いに訴えていこう」と強調。①国民運動を発展させ、国民の力で「民自公翼賛体制」を包囲する②日本の変革を進める強く大きな党をつくるーという大仕事に取り組もうと呼びかけました。<9月1日付「しんぶん赤旗」掲載>

【松下ゆたかのコメント】
・野田内閣は、2大政党(民自公)が一体化して悪政をすすめる政治体制ですから、ほっておけば国民の苦しみは大変なものになるでしょう。志位さんは、この体制について、15年戦争を進めた体制になぞらえて「民自公翼賛体制」と銘々しました。国民にとっては、もう2大政党のどちらかを選択する余地はありません。

日本共産党と広範な国民のみなさんが力をあわせて、悪政を退治させる以外にありません。「革命前夜」といったら大げさですが、「歴史変革の前夜」であることは間違いないでしょう!共産党を大きくするために、ぜひ、共産党に入党してください!共産党の後援会に入会してください。真実を報道し、暮らしを守る「しんぶん赤旗」を購読してください!そして、ブログフレンド、ツイッターフレンドのネットワークを大きく広げて、世直しの大そうじをしましょう!