ジャズコーラス奮闘記 -4ページ目
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諦め編

紆余曲折を経てそのサークルに入ってはじめての文化祭。

yはジャズコでの音作りに膿み疲れ、

当時宅録用に使用していたBehringer の初代V-ampをJC-120のinputに接続し、

可も不可も無い音で毎回のライブを乗り切っていました。

(まあ、実際下手なエフェクターよりは無難な音がするのですが)。

しかし文化祭ともなると様々なサークルが集い、

多種多様なギターサウンドが聴けるものです。

時期は前後しますが中でも印象に残っているJC-120のサウンドを並べたてます。



【バンド】Go!Go!7188のカバー

【機材】Fender japan のストラト → digitechのフロアマルチ(小さいやつ) →JC-120

【感想】 ギターの女の子が初心者で、どーもマルチの設定をミスったらしく

ノイズバンド顔負けの迫力のノイズディストーションを響かせまくってました。

“いーきてゆーくー ちからあーがーーー(ゴヲヲヲヲヲヲ ビシャアアアアアァァァァァ!!!)



【バンド】ハロウィンのカバー

【機材】ストラト → BOSSのMega distortion → JC-120

【感想】ぞーきん引き裂いてる音にしか聞こえん。

自分も試奏してみたら同じ音がしたので買わなかった。



【バンド】自分(J-POPのカバー)

【機材】Orvilleのレスポールカスタム → Behringer V-amp(マーシャルのモデリング、キャビネットは15番) →JC-120のinput

【感想】外顔はそこそこ真似た音が出るけど非常に中身の無い、スッカスカの音になります。



まあ、そんなこんなで文化祭も佳境に入り、

うちのサークルのトリ、日本が世界に誇る(??)ミクスチャーバンド、SUCK DOWNのカバーが始まりましたよ!!!



【機材】Fernandes のローコストギター(中古で9000円とかで叩き売りされるやつ) → BOSSのMETAL ZONE(キターーーーー!!) →JC-120

【感想】 ・・・・耳痛エエエェェェェェ!!!

リフ→ガガガガガガガリガリガリガリ

単音リフ→キューーーーーイ、キューーーーイ、キイイイイイイ
(上の動画の曲のカバーやってたけど完全に別物)

何やってんのかさっぱりわかんねえ!

リフがベースとユニゾンなので辛うじて判断できるぐらいか。





・・・・で、3曲ぐらいやったところで珍客が乱入。デブのオバハンでした。

聞けばその当時既に認知度がガタベリしてたアイドル、キタ○マユのマネージャーらしく、

学校の中庭で野外ライブをしていたところ、ウチのサークルと音が被るので中止しろとの事。

(うちのサークルはその近くの校舎前でライブやってました)

数分の押し問答の末、結局ウチのサークルのライブが中断されるハメになった。

多くの部員が落胆し、中には泣き出すヤツもいたが、yは

“あのギターの音をもう聴かずに済んだ”とか最悪に不謹慎なことを考えながら、

一人溌剌と片付けに取り組みました。

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苦戦編

結局新入生歓迎ライブを見てビジュアル系のキモさに引いたサークルに加入。

今にして思えば何であのサークル入ったんやろ?
まあ公認サークルだったので学内のスタジオが使えたからだろう。

そんなこんなで新入生の発表ライブのためにバンドを組み、

学校のスタジオに入ったわけですよ。



待ち構えてたのは当然コイツ。

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当時うちのサークルにはJCとヒュースアンドケトナーのコンボがあり、

ケトナーは年功序列で先輩が使用。

何でもRadioheadのCreepの"ギャガッ!"つーのがやりたかったそう。

しかし、そこは自称経験者の私。

あんなビジュアルの先輩みたいな聞き苦しいトーンは出さない!と意気揚々に

当時愛用してたKORGのマルチをプラグイン!!



"ガヂャアアアアーーーン!!”

ん?



“ギギギギ・・・”





んんんん???



“キィーーー”

・・・あれ?

なんじゃこりゃ?


あの聞き苦しい音だ!

何故!? ヘッドフォンではいい音だったのに!?

(今にして思えばこのヘッドフォンで、ってのが失敗だった)

イコライザーをいじろうが、アンプのトーンを絞ろうが、

一向に音が良くならない!!
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結局、数回のスタジオの間にも音がまったく改善されず、

演奏、サウンド。かなりグダグダの状態で大学デビューを飾りました。

ヤツ(JC-120)に手痛い歓迎を受けた思い出です。



出会い編

yのヤツ(JC-120)との出会いは今でも覚えている。

アレは大学入学当初、まだ音楽のことも、世間のことも、殆ど知らない

田舎出の自称バンドマンだった頃の事だ。



どこでもそうだと思うがうちの大学には複数の軽音楽サークルがあり、

入学式以降、4月~5月にかけて新入生歓迎ライブを各々開催するのが通例になっていた。

最初yが見に行ったサークルは大学の公認の軽音サークルだったため、

食堂の上のホールでそのライブは行われていた。



そのバンドはどこの軽音サークルにもありそうなビジュアル系の雑多なコピーバンドで、

しかも大学の食堂上のホールであるにも関わらず

メンバーの数人が典型なビジュアル系!てな感じのコスプレをしており、


ジャズコーラス奮闘記-びじゅ
←典型的なビジュアル系、の例(イメージです)



中でも目の前で見ていたギタリストのボンテージ風のロングコート及びセパレート式のパンツ、

加えて自分の世界に入っている目つきがもろごっつい気色悪かった。

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そしてその見た目以上に痛かったのがそのギタリストが出していたサウンドだ。



ハイがキツい上に音抜けが悪く、ひたすらガリガリ、ギイイイイイってな音を垂れ流していた。

どんな機材使ってんだ、と思い足元を見た。



BOSSのディストーション、デジタルディレイ、そしてその先に繋がっていたものは・・・

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ROLANDのJC-120。

ヤツとの長い戦いの始まりだった。
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