千代田線読書機構 -7ページ目

どうかとおもう

吸血鬼ハンター“D” 新版 (朝日文庫 き 18-1 ソノラマセレクション 吸血鬼ハンター 1)/菊地 秀行
¥609
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約20年ぶりの再読。
高校の頃に読んだときは大変楽しめた記憶がありまして。
ブックオフで見つけて105円で購入。

懐かしさに駆られて読んでみたものの、
ストーリーはいいんですよ。
菊池秀行らしくておもしろい。

でも、
ネーミングセンスがねえ。
ヒロインの血を吸った吸血鬼が「リイ伯爵」。
ここまでは良かったんだけど。
その伯爵の手下の吸血鬼の名前が「ラミーカ」。
こういうネーミングがダメなんですよ、俺。
『吸血鬼カーミラ』が元ネタでしょ。
あまりにも考えが無くて冷めるというか。
いくらその作品が好きでも、
オマージュのささげ方は別にあるんじゃないかと。

真夏のオリオン

いいやー、
ひどい映画だね。
戦争がネタなのに、
戦争を描くことを拒否してるよ。
なにこれ。
ヒットしたの?
だいたい大日本帝国軍人が長髪な段階でもう駄目だよ。

あと、
キャスト全員にしゃべらせすぎ。
緊迫感ねえし。
爆雷が至近距離で爆発し
潜水艦が激しく揺さぶられるシーンもひどかった。
揺れてるのがカメラだけなの。
映ってる人たちはたじろぎもしないのよ。

過去の潜水艦映画のいいとこどりをしようとしたけど失敗した感じ。
観客を泣かせてヒットさせようっていう気概で戦争もの作っても
成功するわけないよ。
ばっかじゃねえの。
男が観て感動する話じゃないねえ。

只今22時15分。
とても観るに値しない内容だし、
電気がもったいないから観るの中止。
こんなゴミに金かけるなんて、
世の中不況なんて嘘だろ。

銀河鉄道ねえ・・・

宮沢賢二ではなく、
松本零士のほうです。
NHKBSでこの数日放送してました。
テレビ版アニメの「各駅停車」放送。
チラ観してたんですけどね。

毎日数エピソードを放送、
その間にファンの人やら関係者やらが、
当時のブームっぷりを懐古する内容でした。

で。
当然「歌」にもスポットが当たるわけでして。
テレビ側はささきいさお、
映画側からは当然のことながらタケカワユキヒデ。
一般的には映画版の主題歌のほうが知名度が高いんでしょうけども。

二人とも一曲ずつ披露したんですけどね。
ささきいさおはさすがですよ。
あの声量で、あの頃のまま歌いあげてました。
番組の趣旨ともきちんとシンクロ。
だがタケカワは。
いやー、ひどかった。
声が全く出ないのね。
ヒョロヒョロの声で、
しかもフェイクしまくり。
カラオケスナックの前を通りがかったら、
聴きたくもないのに聞こえてくる、
へったくそな酔っ払いの歌声みたいな感じでした。

ありゃないよ。
日頃の鍛錬をしてないんだろうね。
声がでなくなってるのわかってんだろうに。
なんでこの仕事を受けたのかわからん。
プロじゃないね。
ささきいさおと違って。

メタル界で例えるなら、
ジューダス・プリーストのロブ・ハルフォードみたいなもんですよ。
声は出ないわ歌詞は全部忘れてるわ。
カンペを見なきゃ歌えないから、一歩たりとも動かないし。
ささきいさおをメタル界で例えるなら、
アイアン・メイデンのブルース・ディッキンソンですよ。
若いころよりも通る力強い歌声。
円熟のステージパフォーマンス。
歳をとると人生をどう過ごしてきたかわかるんですね。
タケカワさんはマンガばっかり読んで30年間過ごしてきたに違いありません。
同郷(浦和)の方の悪口は言いたかないんですけど。
数年前にゴダイゴを再結成したって聞きましたけど。
あのクオリティならいかに熱狂的なファンでも怒り出すんじゃないかと思う。

ささきいさお 45周年記念ベスト 銀河航海誌/ささきいさお
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ヘリオット先生

猫物語 ドクター・ヘリオットの (集英社文庫)/ジェイムズ・ヘリオット

¥600
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ここんとこシリーズものが多かったので、
軽く読めるものをチョイス。

イギリスの獣医師ヘリオット先生のエッセイ。
ヘリオット先生がその人生で出会った
印象的な猫たちがぞろぞろ。
それこそゾロゾロ。
猫は犬と違って
愛情なんか感じなくて
自分勝手で
人生の伴侶になんかなり得ない、
なんていう、間違った認識を持っている人は読むべきだ。
猫好きにとっては、
こんなに痛快な文章は無い。
いい人だなあ。
ヘリオット先生。

名作

触手(タッチ)〈上〉 (ハヤカワ文庫NV―モダンホラー・セレクション)/F.ポール・ウィルスン
¥591
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触手(タッチ)〈下〉 (ハヤカワ文庫NV―モダンホラー・セレクション)/猪俣 美江子
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始末屋ジャックものが一段落したので、
ウイルスンの名作との評価が高い『触手』を読みました。
確かに名作だ。
これはすごい。

ジャンル的には「ホラー」ということになってますが、
ジャンルとか関係ないよこれは。
こんなに優しい物語を読んだのはいつ以来か。
マッカーシーの『ザ・ロード』以来かな。

触れるだけで病やけがを癒す能力を得てしまった、
思いやりにあふれた医師アラン・バルマー。
素晴らしい能力を得て喜んだのも束の間、
それまでの自分の行動・訓練・修行を意味のないものにするものであることに気づき、
その上家庭と家を失う。

さらには支払わなければならないその能力の代償。
それを知りつつも、
治したい人の元に向かうアラン。
その行動が、
能力源の意思なのか、
能力の使用者のものなのかははっきりしませんが、
それでも使用者のものと思いたい、
使用者のものであるはずだ、
そう考えながら読みました。

そして、
最終章で感じさせる、希望と不安。
モモがうまい。
感動的だ。

生きてるうちに読めて良かった。
読まずに死んだら地獄に落ちるよ。

ザ・ロード (ハヤカワepi文庫)/コーマック・マッカーシー
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