7月6日(水曜日)川崎競馬場で牝馬限定1600mのダートグレード競走・スパーキングレディーカップが行われます。
昨年のスパーキングレディーカップはサルサディオーネが優勝。
発走は20:10です。
JRAから4頭、大井、船橋各2頭、笠松、名古屋各1頭の計10頭で争われます。
※1番サルサディオーネは矢野貴之騎手から森泰斗騎手に変更しています。
夏の川崎競馬を彩る牝馬限定ダートグレード競走/JRAダート最強牝馬VS地方最強牝馬!!
スパーキングレディーカップは1997年に南関東所属4歳(現3歳)牝馬限定重賞として創設。
翌1998年にGⅢ格付けの中央・地方全国交流ダートグレード競走に認定、距離も前年の2000mから1600mに変更。
2011年からはグランダムジャパン・古馬シーズン指定競走になりました。
正式レース名称は「ホクトベガメモリアル・スパーキングレディーカップ」で、「ホクトベガ」は川崎記念2勝、エンプレス杯2勝と、川崎競馬場で4戦無敗、数多くのダート交流重賞を総なめにしたJRA所属馬で、「砂の女王」の異名を取りました。
スパーキングレディーカップは、そんなホクトベガを顕彰して「ホクトベガメモリアル」と銘打たれています。
歴代優勝馬にはジーナフォンテン、レマーズガール、グラッブユアハート、トーセンジョウオー、ラヴェリータ、メーデイア、ホワイトフーガ、アンジュデジールなど。
10頭立てながら好メンバーが揃った今年のスパーキングレディーカップ。
その中でも注目は、今回で3度目の直接対決になるサルサディオーネとショウナンナデシコの2頭。
これまでの2戦はともにショウナンナデシコが勝利、同馬は牡馬相手のJpnⅠかしわ記念も優勝、今や新・砂の女王として君臨しつつある存在。
一方、そのショウナンナデシコに2連敗を期しているサルサディオーネは、今回こそは雪辱を果たしたいところで、前走は1400mのJpnⅡさきたま杯を制してダートグレード競走5勝目をあげ、改めて地方最強牝馬を印象付けました。
2頭はともに牝馬としては過酷な58キロを背負いますが、メンバー中実績は抜けており、展開的にも終始互いに意識しながらのレースが予想されます。
秋の大舞台へ向けて、非常に重要な一戦になりそうです。
◎1サルサディオーネ
◯10ショウナンナデシコ
▲8レディバグ
△2グランパラディーゾ
△4レーヌブランシュ
△5アールロッソ
これまでダートグレード競走を5勝、その内牡馬相手のJpnⅡでも2勝、現在の地方最強牝馬と言える存在である◎サルサディオーネ。
2020年に大井へ転入してからは牝馬ダート戦線の一線級で活躍、昨年は牡馬の強豪相手のJpnⅡ日本テレビ盃を優勝、8歳になった今年も4戦し、崩れたのはJpnⅠ川崎記念の9着のみ。JpnⅡエンプレス杯、JpnⅢマリーンカップではいずれもショウナンナデシコに敗れているが、3走前は8枠で外からハナを奪うまでに脚を使ったのに対し、勝ち馬は終始経済コースでロスなく立ち回った。2走前は初の58キロ、終始徹底マークされてのレース。前走は外枠でも迷わずハナを切り、迫る牡馬の強豪を抑えて優勝。2走前はショウナンナデシコに8馬身差を付けられたが、今回は同斤量、ショウナンナデシコは初めて背負う58キロに対し、サルサディオーネは既に58キロを経験。今回は最内枠が当たり、JpnⅡさきたま杯やJpnⅡエンプレス杯のようにハナを取り切るまでに前半余分な脚を使わずに済むのは大きい。ここもショウナンナデシコはぴったりマークして来ると思うが、3度目の正直、直接対決を制しJpnⅢスパーキングレディーカップ連覇を期待したい。
現在ダートグレード競走を3連勝、前走は牡馬相手のJpnⅠ競走を優勝した◯ショウナンナデシコ。
重賞初挑戦になったJpnⅢTCK女王盃は昨年のJpnⅠJBCレディスクラシック優勝馬テオレーマにクビ差の2着、JpnⅡエンプレス杯では直線までインコースで脚を溜め、最内から一気に突抜けて優勝。JpnⅢマリーンカップはサルサディオーネを徹底マーク、持ったままで直線へ向くと後続を引き放す一方、結果8馬身差を付けて楽勝。前走は牝馬として牡馬相手の初のJpnⅠ戦になったが、スタートから先手を取り、3~4コーナーでは早めからテイエムサウスダンにプレッシャーを掛けられるも、直線で競り落とし、ラストは迫るソリストサンダーを抑えて優勝。前走は馬場も味方したが、自分からレースを作り、勝負どころからの競り掛けがあっての優勝で、着差以上に強い内容。スタートからすんなり好位・先団に取り付けるレースセンスがあり、前走のレース振りからも高い持久力を兼ね備えている。近2走の走りからマイル戦に最も適性が感じられ、充実期に入っている今なら初の58キロにも勢いで対応は出来そう。陣営的にはJpnⅢマリーンカップと同じような競馬をイメージしているだろう。


