本日、明日と2日間、アメリカ・デルマー競馬場で行われているブリーダーズカップ・ワールド・サラブレッド・チャンピオンシップ。








ブリーダーズカップは毎年アメリカの各競馬場で持ち回りでの開催。


2日に渡っての実施で、1日目には2歳のGⅠ4競走を含め5つの重賞競走、2日目には9レース全てがGⅠ競走という各カテゴリーのチャンピオンを決める今年で第38回を迎えるアメリカ競馬の祭典。



先日、日本でもJBC競走(ジャパン・ブリーディング・ファームズカップ)が行われましたが、毎年各競馬場持ち回りで、牝馬・2歳・短距離・中距離など、様々なカテゴリーの選手権レースを実施するのは、この本場アメリカのブリーダーズカップは範とした物。




そんなブリーダーズカップ、今年行われるのはカリフォルニア州に位置するデルマー競馬場。




日本馬のブリーダーズカップ初挑戦は1996年、クラシックに出走したタイキブリザード。


タイキブリザードは1996年に出走したBCクラシックで殿負け、GⅠ安田記念を制して翌1997年に同レースに再挑戦、6着と着順を上げる健闘。



これまでブリーダーズカップに挑戦した日本馬は延べ12頭、最高着順は2012年ターフに出走したトレイルブレイザー、2010年フィリー&メアターフに出走したレッドディザイアでともに4着。




今年のブリーダーズカップには各レース計7頭の日本馬が出走。(日付・発走時刻は日本時間です)


11月6日(土)

・BCジュヴェナイル(8:50発走 2歳 GⅠ ダート1700m)

ジャスパーグレイト※10着




11月7日(日)

・BCダートマイル(5:19発走 GⅠ ダート1600m )

ジャスパープリンス
ピンシャン


・BCフィリー&メアターフ(5:59発走 GⅠ 芝2200m)

ラヴズオンリーユー


・BCスプリント(6:38発走 GⅠ ダート1200m)

マテラスカイ


・BCマイル(7:20発走 GⅠ 芝1600m)

ヴァンドギャルド


・BCディスタフ(8:00発走 GⅠ ダート1800m)

マルシュロレーヌ


・BCターフ(8:40発走 GⅠ 芝2400m)

※日本馬の出走無し


・BCクラシック(9:40発走 GⅠ ダート2000m)

※日本馬の出走は無し




その内馬券発売が行われるのはフィリー&メアターフ、マイル、ターフの3競走。


ターフに関しては日本馬の出走はありませんが、当初ラヴズオンリーユー陣営が、ターフとフィリー&メアターフ両競走どちらに出走するかギリギリまで検討。

結果、JRAの馬券発売レースの発表後に同馬がフィリー&メアターフ出走を選択した都合上と思われます。



個人的にはマルシュロレーヌのBCディスタフ、マテラスカイのBCスプリントも楽しみなんですが、残念ながら馬券の発売はありません。





ここでは馬券発売3競走の本命馬を紹介していきます。









まずはブリーダーズカップ・フィリー&メアターフ。





発走は日本時間5:59です。


地元・アメリカから5頭、イギリス3頭、アイルランド2頭、フランス、日本各1頭の計12頭で争われます。


日本からラヴズオンリーユーが出走。








本命は◎1ゴーイングトゥベガス。

3歳時にはGⅠアメリカンオークスで2着、今年はGⅢサンタアナステークスを圧勝し重賞初制覇。
5月のGⅠゲイムリーステークスは5着に敗れるも、その後は7月のクレーミング競走から前走10月のGⅠロデオドライブステークスまで3連勝。
強力な先行力が武器の馬で、その持ち味を生かすには絶好の枠順が当たった。
日本のラヴズオンリーユーを初め、有力どころが中団・後方で構えるであろう馬が多く展開利が見込めそうなのも魅力。









馬券はゴーイングトゥベガス中心の三連複で、◯ラブ、▲ラヴズオンリーユーを本線、人気薄で11ドッグタグを入れて買いたいですね。








続いてブリーダーズカップ・マイル。





発走は日本時間7:20です。

地元・アメリカ9頭、アイルランド、イギリス各3頭、日本1頭の計16頭で争われます。

日本からヴァンドギャルドが出走。








本命は◎2スムーズライクストレイト。

これまで重賞4勝、今年はシューメイカーマイルステークスでGⅠ初制覇を飾ったアメリカ調教馬スムーズライクストレイト。
GⅠ制覇後の3戦は勝ち星から見放されているが、いずれも0秒1差以内接戦の2着。
軽快なスピードが持ち味の馬で、今年は10ブロウアウトの出方は気にはなるも相手は外枠で、スタート次第でハナに行く可能性は高いだろう。
ブロウアウトや他馬が無理に先手を主張するようなら控えて好位からでも競馬は出来る。
好枠、立ち回りを生かして好勝負を期待。








馬券はスムーズライクストレイトから馬単マルチで◯12パールズガロアー、▲マザーアースを本線に買いたいですね。








最後にブリーダーズカップ・ターフ。




発走は日本時間8:40です。

地元・アメリカ7頭、アイルランド5頭、イギリス3頭、ドイツ1頭の計16頭で争われます。

2番ユナイテッド、3番ドメスティックスペンディングは出走取消です。







本命は◎9シスファハン。

ドイツからの遠征馬で、今年のドイツダービー馬シスファハン。
ドイツダービーのトライアルレースでは2着に敗れるも、GⅠドイツダービーでは20頭立て15番手から追い込んで見事に優勝。
続く古馬相手のGⅠバーデン大賞では後の凱旋門賞馬トルカータータッソに敗れるも0秒2差2着と健闘した。
前走のGⅠオイロパ賞は0秒5差5着に敗れたが、確実に終いの脚は使っている。
後方から追い上げるタイプの馬で展開がカギになるが、ドイツ調教馬だけに時計の掛かる決着なら、トルカータータッソと好勝負した力を考え十分にこの相手でも戦えそう。
他の欧州勢は強豪だが、この馬もそれなりの見込みがあっての遠征だろう。








馬券はシスファハン中心で、前走凱旋門賞2着、昨年の当レース優勝馬の◯13タルナワ、自在な脚質の▲11グーフォを本線にした三連複で買いたいですね。










なお、2021ブリーダーズカップはグリーンチャンネルで日本時間11月7日(日)5:30~9:00で無料生中継されます。