本日、阪神競馬場で牝馬三冠最終戦・秋華賞が行われます。
2002年秋華賞優勝馬ファインモーション
父デインヒル
母Cocotte
(Troy)
鹿毛・牝馬
15戦8勝
主な成績
優勝2002年エリザベス女王杯(GⅠ)
優勝2002年秋華賞(GⅠ)
優勝2004年札幌記念(GⅡ)
優勝2003年阪神牝馬ステークス(GⅡ)
優勝2002年ローズステークス(GⅡ)
2着2003年マイルチャンピオンシップ(GⅠ)
2着2004年函館記念(GⅢ)
2着2003年クイーンステークス(GⅢ)
ファインモーションは2001年阪神芝2000mのデビュー戦を優勝。
当時外国産馬はクラシック出走権が無かった為、素質の高さを見抜いていた陣営はフランスに遠征させる計画を立てるが、馬の成長を優先してデビュー戦後は放牧に出された。
復帰してからは自己条件を2戦ともに楽勝、牝馬三冠最終戦のGⅠ秋華賞を目指してトライアルのGⅡローズステークスに出走。
単勝1.1倍に支持されたファインモーションは桜花賞馬アローキャリーなど春の実績馬相手に楽勝。
続くGⅠ秋華賞も単勝オッズ1.1倍の圧倒的1番人気。
スタートすると少し掛かり加減ながらも先行、先頭のユウキャラットが単騎で引っ張る流れを好位で追走。
3コーナーから徐々に進出すると4コーナーでは武豊騎手は持ったまま抜群の手応えで直線を向かえる。
直線半ばで軽く仕掛けられると、あっという間に後続を置き去り、好位から上がり最速の脚を使い、ラストは流しながら2着サクラヴィクトリアに3馬身1/2差を付けて優勝。
勝ち時計1分58秒1はレースレコードタイ、5戦無敗でGⅠホースに輝いた。
続いて出走した古馬相手のGⅠエリザベス女王杯でも圧倒的1番人気に応えて優勝、統一牝馬チャンピオンに輝いた。
その後はGⅠ有馬記念に1番人気で出走するも道中で引っ掛かった事もあり5着、以降は翌年のGⅠマイルチャンピオンシップ2着、重賞2勝をあげるも2004年のGⅠマイルチャンピオンシップ9着を最後に現役を引退。
現役引退後は繁殖牝馬として繋用されるも、受胎能力が無く繁殖牝馬を引退。
現在は功労馬として余生を過ごしています。
※レース名・格付けは当時の表記です。
発走は15:40です。
牝馬三冠最後の一冠・秋華賞。
サトノレイナスが骨折で戦線離脱、オークス馬ユーバーレーベンは屈腱部の腫れによりぶっつけでの本番。
昨年の2歳牝馬チャンピオンにして今年の桜花賞馬、古馬相手のGⅡ札幌記念も制して順風満帆な白毛のソダシが一本かぶりの注目を集めている今年のGⅠ秋華賞。
その実力・ビジュアルもあって、馬券もソダシが大きな支持をされると思います。
それでも夏を越えて地力を増した馬、上がり馬との戦いに決して油断は出来ないところで、春の勢力図にどれだけの変化があるのか。
今年は阪神競馬場でのGⅠ秋華賞になりますが、コース、更に雨の影響による馬場を味方に付けた思わぬ穴馬の食い込みも考えておきたいですね。
◎9アンドヴァラナウト
◯4ソダシ
▲2ステラリア
△12アカイトリノムスメ
△15アナザーリリック
△10アールドヴィーヴル
△14ファインルージュ
△ユーバーレーベン
◎アンドヴァラナウトはデビューからの6戦全てのレースで連対、最重要ステップレースのGⅡローズステークスの優勝馬。
2走前の1勝クラスの特別レースでは、速いペースを先行しながらも後続を抑えて優勝、前走のGⅡローズステークスは春の実績馬と初の顔合わせ、コーナー4つの競馬も初めてになったが、好位に付けての上がり最速をマーク、完勝と言える内容だった。
線は細いが非常に高いレースセンスを感じさせる馬で、どんな競馬も出来る器用さがあるし、初の阪神芝2000mもむしろ合いそう。
良馬場経験しかないが、母グルヴェイグ、兄ヴァナヘイムは渋った馬場でも好走、極端に馬場が悪くならなければ十分に対応出来るだろう。
7戦6勝、白毛の桜花賞馬◯ソダシは前走のGⅡ札幌記念で古馬の強力GⅠ馬を抑えて優勝。
GⅠオークスこそ距離が堪えた結果になってしまったが、血統的にも前走のレースからも、やはり2000mまでが最も適性を発揮出来る距離だろう。
阪神コースは2戦2勝、2000mも前走で克服、あえての不安材料はアンドヴァラナウト同様に良馬場経験しかない事だが、洋芝の札幌コースで重賞2勝、父クロフネ、母ブチコはダートで4勝しており、重たい芝も苦にしないと思われる。
スタートが速い馬で、何より自分でレースを作れる強味もあり、枠順も絶好。
1週前追い切りで好タイムをマーク、終い重点の最終追いも絶好の動きを見せて仕上がりは万全。
大きく崩れる事は考えにくい。
阪神芝2000mのリステッド競走・忘れな草賞の勝ち馬▲ステラリアはメンバー中持ち時計No.1。
昨年のベゴニア賞は重賞でも好走している牡馬キングストンボーイとタイム差無しクビ差の2着、GⅢクイーンカップでは上がり最速タイの脚で追い込み、アカイトリノムスメに0秒3差と実力は確かな馬。
5番人気のGⅠオークスは積極的な競馬が裏目に出た形になったが、溜めれば確実に脚を使える馬で、ロス無く前に馬を置いてレースを進める事が出来そうな今回の枠順は魅力。
渋った馬場も欧州血統の母父モティヴェイダーなら十分にこなせるはず。
急かさずじっくり脚を溜めての馬券内突入を鞍上武豊騎手に期待したい。
馬券はアンドヴァラナウト中心の三連単を本線に買いたいですね。


