明日は中央競馬3日間開催の最終日。
中山競馬場のメインレースは菊花賞トライアル・セントライト記念です。
2000年セントライト記念優勝馬アドマイヤボス
父サンデーサイレンス
母ベガ
(トニービン)
青鹿毛・牡馬
10戦2勝
主な成績
優勝2000年セントライト記念(GⅡ)
代表産駒
アドマイヤスバル
優勝2009年白山大賞典(JpnⅢ)
2着2009年JBCスプリント(JpnⅠ)
2着2009年ブリーダーズゴールドカップ(JpnⅡ)
2着2010年名古屋大賞典(JpnⅢ)
2着2011年佐賀記念(JpnⅢ)
※レース名・格付けは当時の表記です。
発走は15:45です。
3着までにGⅠ菊花賞の優先出走権が与えられます。
1941年、日本競馬史上初のクラシック三冠馬となった名馬セントライトを記念し、1947年に創設されたセントライト記念。
古くは日本競馬史上最強馬と言われたシンボリルドルフが1984年に優勝するなど、3歳有力馬の重要な秋の始動戦として確立していました。
近年では同じ菊花賞トライアルのGⅡ神戸新聞杯が2007年に芝2000mから芝2400mに変更(20年・21年は中京芝2200m)、距離の関係もあり、GⅠ菊花賞へ向けては最重要トライアルとして認知されてきました。
それでもGⅠ菊花賞を占う意味で重要なのは変わりなく、2015年にはキタサンブラックがGⅡセントライト記念→GⅠ菊花賞と連勝、その後古馬になってからの大活躍は周知の通り。
皐月賞馬エフフォーリアは天皇賞・秋に参戦予定、ダービー馬シャフリヤールは来週のGⅡ神戸新聞杯で始動予定もその後の進路は決まっておらず、現時点では今年のGⅠ菊花賞に確たる存在は不在。
シャフリヤールがGⅠ菊花賞出走を表明すれば最有力なのは間違いありませんが、長距離に高い適性を持った馬にとっては次に控えるGⅠ菊花賞は大きな目標になります。
各馬今後どの路線を歩むかは分かりませんが、最後の一冠・GⅠ菊花賞の優先出走権を取りたいも居てるはずで、ここで勝負を懸けて来そうな馬には特に注目したいですね。
それではセントライト記念の予想を紹介します。
評価順で。
◎8レッドヴェロシティ
◯7タイトルホルダー
▲12ソーヴァリアント
△13グラティアス
△11ルぺルカーリア
△10オーソクレース
△2アサマノイタズラ
本命はレッドヴェロシティ。
デビューから長めの距離を意識してレースを使われ、3戦目の中山芝2000m戦で初勝利、今年は休み明けを一度叩かれての2月中山芝2200m戦・水仙賞を優勝、続くGⅡ青葉賞では大接戦タイム差無しの3着。
残念ながらGⅠ東京優駿・日本ダービーの出走権は取れなかったが重賞でも十分に戦える力は証明したし、何より長い距離に対する高い適性も見せた。
確勝を期しての前走2勝クラスはスタートでの出負けも響き痛恨の2着に敗れたが、その時の勝ち馬は次走の準オープン戦も優勝、現在3連勝しており、レッドヴェロシティ自身も一定の水準の能力があると言える。
前走の取りこぼしでGⅠ菊花賞出走は現時点では厳しい状況だが、早くから長距離を意識して来たレッドヴェロシティにとっては何としてもここで優先出走権を取りたいはずで勝負度合いならメンバー随一。
中山コースは2勝、今回と同舞台でも優勝経験があるし、脚質にも大きな注文は付かない。
デムーロ騎手に手綱が戻るのもこの馬にとってはプラスだろう。
対抗はタイトルホルダー。
GⅢ東京スポーツ杯2歳ステークス2着、GⅡ弥生賞優勝、GⅠ皐月賞で8番人気ながらエフフォーリアの2着とメンバー中実績No.1の存在と言えるタイトルホルダー。
前走のGⅠ東京優駿・日本ダービーではハナを他馬に叩かれた分、道中はインコースで少しポジション下げてしまい持ち味を生かせなかった。
それでも苦手であろう瞬発力勝負の中で着差0秒6差6着なら十分に健闘したと言える内容。
逃げなくても競馬が出来る馬だし、GⅡ弥生賞、GⅠ皐月賞の走りからは東京より中山に替わるのはプラス。
追い切りはWコースで抜群の動きを見せており、馬なりでラスト1F10秒9(!)をマーク、間違いなく状態は高いレベルにあるだろうし、春より成長した姿を見せてくれそう。
次のGⅠ菊花賞へ向けての始動戦になるが、急逝したドゥラメンテの後継としての期待も高い馬で、一戦一戦が大事になってくるだろうし、頑張って欲しいところ。
ソーヴァリアントは春のGⅡ弥生賞では0秒5差4着とそれなりの能力は見せていたが夏の北海道で更に力を付けての重賞再挑戦。
近2走、特に前走の2勝クラスは4コーナーからほぼ馬なりで、直線でもただ流しただけの大楽勝。
2勝クラスでは力が違い過ぎたレース振りだが、並みの馬ならあそこまでのパフォーマンスは中々出来ないし、同世代の重賞で成長した今なら重賞でも上位争い可能だろう。
馬券はレッドヴェロシティ中心の馬単、三連複で買いたいですね。

