本日、福島競馬場でサマー2000シリーズ、ハンデの重賞競走・七夕賞が行われます。
2007年七夕賞優勝馬サンバレンティン
父スペシャルウィーク
母アンデスレディー
(ノーザンテースト)
栗毛・牡馬
34戦8勝
主な成績
優勝2006年福島記念(GⅢ)
優勝2007年七夕賞(GⅢ)
※レース名・格付けは当時の表記です。
発走は15:45です。
ハンデ戦です。
サマー2000シリーズの開幕戦・七夕賞。
昨年の優勝馬クレッシェンドラヴを初め、ローカルハンデ重賞ながら中々の好メンバーが揃った印象のGⅢ七夕賞。
サマー2000シリーズの第1戦目だけに、2戦目・3戦目に向けて仕上げてくる馬も居てそうですが、舞台巧者・福島巧者にとっては次がどうこうより、ここが勝負になります。
福島コースに良績が無い馬でも、実績馬に重いハンデが課せられている事を見据えて勝負仕上げを施している可能性もあり、各陣営の思惑を見極めるのが非常に難しいところですね。
開催2週目に入った福島競馬場ですが、前日土曜日にGⅢ七夕賞と同条件・芝2000m戦が2鞍行われましたが、稍重の馬場状態を踏まえても時計は速くも遅くもなく、通る進路はやはり開幕2週目という事もあり、インコースが有利な印象。
各馬の持ち時計はそこまで気にする必要は無いと思われ、重要なのはペース・展開になりそうですが、天候によっては外目の枠順の馬にも注意したいところです。
それでは七夕賞の予想を紹介します。
評価順で。
◎16ヴァンケドミンゴ
◯2ロザムール
▲5ブラックマジック
△6ショウナンバルディ
△9クレッシェンドラヴ
△1マウントゴールド
△4トーラスジェミニ
△14ワーケア
△13プレシャスブルー
本命はヴァンケドミンゴ。
初勝利は2018年11月の福島、1勝クラス~準オープンまでの3勝も福島、全4勝が全て福島競馬場での物で、コース適性ならクレッシェンドラヴにも引けを取らないヴァンケドミンゴ。
福島競馬場で行われた昨年のGⅢ七夕賞、GⅢ福島記念と、重賞ではそれぞれ3、2着と上位争いしているが、福島巧者のヴァンケドミンゴにとっては何とかこの舞台での重賞タイトルを手にしたいところだろう。
今年に入ってからは3戦着外に終わっており、特に前走は不運にも新潟競馬場での〝福島民報杯〟になってしまいコース・馬場が原因で13着に大敗。
それでも今回のGⅢ七夕賞が最大の目標で、短期放牧明けでも逆算した仕上げで照準を合わせて来た印象。
馬場はあまり悪くなり過ぎると心配だが、重馬場だった昨年のGⅢ七夕賞でクレッシェンドラヴの0秒3差3着があるように極端に悪化しなければ十分にこなせる。
そこそこ雨が降れば馬場の綺麗な芝を走れる外枠も一概に不利とは言えないし、逆にまくりが打ちやすい利点はある。
斤量56キロは妥当と思われ、これまでコンビを組んだ4戦全て3着以内と相性抜群の鞍上酒井学騎手への乗替わりは大きな魅力。
対抗はロザムール。
メンバー唯一の牝馬、紅一点のロザムール。
初勝利に7戦を要するなど、中々芽が出なかった馬だが、昨年辺りから徐々に頭角を現してようやくオープン入り。
オープン入り直後のGⅢ中山金杯では52キロの軽量ではあったが、牡馬相手の初重賞挑戦ながら14番人気で4着と健闘、続くGⅢ中山牝馬ステークスでは再び52キロを生かして逃げ、勝ち馬とタイム差無しの2着と、完全に本格化。
前走新潟競馬場でのGⅢ福島牝馬ステークスは13着に敗れたが、今年に入っての重賞2戦を見る限りは中山など器用さが求められる小回り形態のコースの方が合っている印象で、今回初めてになる福島コースなら十分見直しが出来るだろう。
健闘した重賞2戦はハナを切っての物だが、2~3番手からでも優勝経験があるし、極端に逃げに拘る必要は無い。
ただ、同型とも言えるトーラスジェミニは前走のGⅠ安田記念で番手からの競馬で5着に健闘している事から、控える競馬をしてくる可能性もあり、となればスタート次第だが、53キロ・枠順を踏まえてロザムールにとってベストの形に持ち込める可能性はある。
馬場状態は不問の馬で、人気は全く無いが、軽量デムーロ騎手の一発は十分に期待出来そう。
良血ブラックマジックは昨年あたりから本格化、重賞初挑戦の前走GⅢダイヤモンドステークスは距離もあるが、ハナを切って他馬の目標になってしまったのも敗因か。
前走の3400mより今回の2000mの方が向いていると思うし、ハナを切るより好位の位置からの競馬で見直したいところ。
思ったより人気は上がっているが、ハンデ54キロなら十分に通用しそうだし、好枠を生かして持久力勝負に持ち込めれば面白い。
馬券はヴァンケドミンゴ中心の三連複で相手は手広く押さえたいですね。

