明日から師走の中山競馬が開幕。



メインレースは国内平地最長距離の重賞競走、ステイヤーズステークスです。











2000年、2002年のステイヤーズステークスはホットシークレットが優勝。






ホットシークレットは父ハンティングホーク、母スダナデシコという血統のセン馬。






ホットシークレットは1998年7月にデビュー。


牡馬としてデビューからの2戦を大敗すると、すぐに去勢されてセン馬になる。


去勢明けの未勝利戦をいきなり勝利、年末のオープン特別・ホープフルステークス(現GⅠ)で3着に好走する。



1999年になると500万(現1勝クラス)で1着、4月のオープン特別・若草ステークス(現廃止)でも優勝。


セン馬の為、クラシック競走への出走資格がなかったホットシークレットは長距離への適性が高かったが、秋のGⅠ菊花賞には出走出来なかった。


12月のGⅡステイヤーズステークス4着、翌2000年のGⅡ阪神大賞典で4着と健闘するも、3200m春の天皇賞にもセン馬の為出走出来なかった。



賞金を加算出来ずクラスが900万(現2勝クラス)まで降格するが、すぐに現級の特別レースを優勝する。


12月、格上挑戦ながら3600mのGⅡステイヤーズステークスに出走すると、7番人気ながら菊花賞馬ナリタトップロードなどを押さえて優勝、重賞初制覇を飾る。



GⅠ初挑戦の有馬記念は10着に終わる。



2001年に入ると3戦は勝利を上げられなかったが、5月のGⅡ目黒記念で上がり最速の脚を繰り出して優勝。



続くGⅠ宝塚記念では勝ち馬メイショウドトウには放されたが、テイエムオペラオーと大接戦の2着争いを演じ、惜しくもハナ差で3着に敗れた。


年末、休み明けで挑んだGⅠ有馬記念は13着に終わる。


年が明け、初戦のGⅡ日経新春杯で2着に好走すると、UAE・GⅠドバイシーマクラシックに選出、出走するが7着に終わった。



帰国後はしばらく勝てなかったが、11月30日のGⅡステイヤーズステークスでは1番人気に応えて一昨年に続く同レース2回目の優勝を飾った。


以降は勝ち星を上げられず、2004年のGⅠ宝塚記念14着を最後に引退。



引退後はノーザンホースパークで乗馬として繋用されていましたが、2005年12月に繋靭帯炎の悪化が原因で安楽死の処置が取られました。












39戦7勝。主な勝ち鞍、GⅡステイヤーズステークス2回、GⅡ目黒記念、GⅡ日経新春杯2着。








発走は15:25です。











平地日本最長距離の重賞競走であるステイヤーズステークス。




欧州ではステイヤーの為の2400m以上の長距離重賞が数多く行われており、2400mまでの馬とはっきりと路線が別れている感じですね。



日本では3000m以上のGⅠ競走は3歳限定の菊花賞と古馬路線3200mの天皇賞・春の2つ。




もちろん、ここで好結果を残してGⅠ有馬記念に出走する馬も居てるかも知れませんが、現実的にはここから来年のGⅢダイヤモンドステークスやGⅠ天皇賞・春へ向けた長距離路線の重賞ですね。




今年はGⅡステイヤーズステークス4回目の優勝という偉業が懸かる9歳馬アルバートには注目したいですね。












それではステイヤーズステークスの予想を紹介します。


評価順で。






◎7メイショウテンゲン

○11オセアグレイト

▲10タイセイトレイル

△3ポンデザール

△2シルヴァンシャー

△5アルバート

△14ゴールドギア







本命はメイショウテンゲン。


3歳春にはGⅡ弥生賞を優勝しているが、徐々にステイヤーとしての素質が開花しだしたメイショウテンゲン。



昨年のGⅡステイヤーズステークスで僅差の4着に入ると、今年はGⅢダイヤモンドステークス、GⅡ阪神大賞典ともに上位争いし、新たな長距離路線の有力馬として活躍。



GⅠ天皇賞・春は8着に終わるも、続く距離不足と思われたGⅠ宝塚記念では馬場も味方したが5着と健闘、地力が強化して来たのを印象付けた。



前走のGⅡアルゼンチン共和国杯は17着に大敗したが、前走比マイナス12キロの馬体が影響したか。



今回はきっちり馬体を回復させて来るだろうし、休み明けを一度叩かれた上積みが見込め、前回のような大敗は考えられない。



開幕週の馬場は決して良いとは言えないが、徐々に加速していく特性がある馬で、これだけ距離があれば上位争い出来るだろう。















対抗はオセアグレイト。


昨年デビュー3歳時から2000m以上の距離を中心に使われていたように早くから長距離での活躍が見込まれているオセアグレイト。



今年は準オープン戦を優勝して挑んだ芝3400m戦のGⅢダイヤモンドステークスでは2番人気に支持され3着惜敗も長距離への適性はしっかり見せた収穫あるレースだった。



以降は案外な結果に終わっているが、今回は休み明けを一度叩かれての2走目、GⅢダイヤモンドステークス以来の3000m超えのレースで期待は高まる。



そして何と言ってもこの距離での鞍上横山典弘騎手は非常に魅力で、どんな戦法を取ってくるか楽しみ。
















タイセイトレイルは昨年のGⅡアルゼンチン共和国杯で2着、続いてGⅠジャパンカップにも挑戦した。



今年は勝ち星は無いが、後方からじわじわ伸びて来る脚質はいかにも長距離向き。



今季4走目になるここはお釣りが無いメイチ仕上げか。
















馬券はメイショウテンゲン中心の三連複を考えています。