明日、福島競馬場では芝2000mのハンデ重賞競走、福島記念が行われます。
1999年の福島記念はポートブライアンズが優勝。
ポートブライアンズは父ブライアンズタイム、母ファンドリパールという血統の牡馬。
ポートブライアンズは1996年9月にデビュー。
阪神ダート1200mのデビュー戦は1番人気に支持されるが5着。
4戦目、京都芝1400mの未勝利戦で初勝利を上げると、続く福島3歳(旧表記)ステークスと連勝する。
連勝の勢いで出走したGⅠ朝日杯3歳ステークスは14着に大敗。
年が明けて1997年に入ると、重賞競走で3戦連続で大敗、その後、マーガレットステークス、GⅢ中日スポーツ賞4歳(旧表記)ステークスともに3着と健闘するも再び精彩を欠くレースが続いた。
1998年3月のレースから先行力を生かした戦法を取るようになると力を発揮し出し、6月の準オープン戦で1着、翌1999年にはオープン特別の大阪ハンブルクカップも優勝する。
秋になるとGⅢ福島記念に出走し、ここでも自分のスタイルでハナを切ると、上がり最速の脚で後続を封じ込めて逃げ切り、念願の重賞タイトルを手にする。
その後はオープン特別を中心に長く活躍し、2000年4月のオーストリアトロフィーを優勝、そして2001年11月、芝3000m戦のドンカスターカップ7着を最後に引退しました。
45戦6勝。主な勝ち鞍、GⅢ福島記念。
発走は15:20です。
ハンデ戦です。
ローカル開催のハンデ重賞といえば荒れるイメージがありますが、過去10年の福島記念を見ると8回も1番人気馬が馬券内に入っており、以外に人気サイドでの決着も多いレース。
今年のメンバーを見た印象的には抜けた存在はおらず、ハンデ差もそこまで大きくなく、非常に拮抗した感じです。
重いハンデを背負った馬も結構馬券内に絡んでいますし、中々馬券を買う上での切り口が見つけにくいレースですが、注目したいのはコース巧者の存在。
やはりコース経験が有ると無いとでは安心感が違いますし、ここは〝福島巧者〟を中心に馬券を組み立てていくのが賢明ですね。
それでは福島記念の予想を紹介します。
評価順で。
◎9ヴァンケドミンゴ
○12マイネルサーパス
▲2トーラスジェミニ
△11ウインイクシード
△3バイオスパーク
△13デンコウアンジュ
本命はヴァンケドミンゴ。
昨年はGⅠ菊花賞にも出走したが、何と言っても全4勝すべてが福島競馬場という大のコース巧者であるヴァンケドミンゴ。
福島コースでは通算(4・0・1・0)と、唯一の3着は勝ち馬クレッシェンドラヴから0秒3だった今年7月のGⅢ七夕賞。
前走のLカシオペアステークスでは休み明けながら上がり最速の脚で追い込んで3着と良い内容、一度叩かれて得意の福島コースの今回に予定通り照準を定めて来た。
55キロの斤量なら妥当で文句は無いし、鞍上の酒井学騎手もこの馬に騎乗して3着以下が無く、4走続けて手の内に入れているジョッキー騎乗は大きな魅力。
現役屈指の福島巧者だけに、ここでの重賞制覇に陣営も力が入っている事だろう。
対抗はマイネルサーパス。
現役では福島競馬場で重賞2勝を上げているクレッシェンドラヴ(11月29日GⅠジャパンカップ出走予定)、本命評価にしたヴァンケドミンゴなどがいるが、マイネルサーパスも福島コースと相性が良い〝福島巧者〟の1頭。
L福島民報杯、きんもくせい特別(1勝クラス)と2勝、福島通算(2・1・0・1)で、GⅢラジオNIKKEI賞2着、唯一の着外は重馬場で力を出せなかったGⅢ七夕賞11着のみ。
今回は良馬場でレースがやれそうで、リステッド競走2勝の力ならこのメンバーのGⅢでも十分に力は足りる。
休み明け初戦は58キロを背負って悪くない内容で、一度使われた上積みも見込め、ヴァンケドミンゴ同様にここを目標にして来たのは明白。
外目の枠から好位に付けてのレースを期待。
トーラスジェミニは福島コースでの過去2走は着外に終わっているが、本格化する前の未勝利戦での結果で、そこまで気にする必要は無いだろう。
今年はGⅢエプソムカップで最低人気ながら3着、巴賞優勝、GⅢ函館記念で僅差4着と充実。
強豪相手の近2走のGⅡでも自分の競馬をしての結果で、悲観する事はない。
同型不在で距離ロスなく逃げれる今回は初タイトル奪取までも期待出来そう。
馬券はヴァンケドミンゴ中心の三連単で買いたいですね。

