明日は中央競馬3日間開催の中日。


日曜日の中京競馬場では秋華賞トライアル・ローズステークスが行われます。









1999年のローズステークスはヒシピナクルが優勝。





ヒシピナクルは父シアトリカル、母ケイティーズという血統の牝馬。





ヒシピナクルは1998年11月にデビュー。


GⅠ競走2勝の〝女傑〟ヒシアマゾンを姉に持つヒシピナクルはデビュー前から周囲の期待が高かったが初戦は3着。


2戦目で初勝利を上げると、GⅠ阪神3歳牝馬特別(現阪神ジュベナイルフィリーズ)に挑戦するが10着に敗退。



年が明けて1999年、2戦連続2着の後、2月に500万(現1勝クラス)を勝利、この後は休養に入る。


復帰戦となった夏の小倉での不知火特別(2勝クラス)では初の古馬相手になったが、早め先頭から押し切って優勝する。



秋になり、GⅠ秋華賞トライアルのGⅡローズステークスに出走。


ファンの血統的な期待もあり、1番人気トゥザヴィクトリーに次ぐ2番人気に支持されたヒシピナクルは道中好位追走から直線に入ると、トゥザヴィクトリーと馬体を併せて叩き合いに持ち込む。


直線半ばで粘るトゥザヴィクトリーを競り落とすと、ラストは外から追いすがるフサイチエアデールをクビ差押さえて優勝。

姉ヒシアマゾンに続くGⅡローズステークス姉妹制覇を達成した。



しかし、2番人気に支持されたGⅠ秋華賞では3、4コーナーの中間で先団に取り付き、直線で一時は先頭に立つが、ラストはブゼンキャンドル、クロックワークの追い込みに屈して3着に惜敗。


続くGⅠエリザベス女王杯は好位から直線抜け出しを図るが他馬に飲み込まれて7着。



以降も不振なレースが続き、2001年9月のGⅢ朝日チャレンジカップ6着を最後に引退しました。










24戦4勝。主な勝ち鞍、GⅡローズステークス。







発走は15:35です。


3着までにGⅠ秋華賞の優先出走権が与えられます。










毎年、GⅠ秋華賞への最重要ステップレースとして春の牝馬クラシックを賑わせた一線級が出走してくるローズステークス。



昨年の2歳女王レシステンシアは路線変更、春の二冠を制したデアリングタクトはぶっつけで秋華賞出走が発表されており、今年は主役となる存在が不在でのローズステークスになりました。



GⅠ優駿牝馬・オークス4着のリアアメリア、GⅠ桜花賞4着のクラヴァシュドール辺りの春の実績馬が、秋を向かえての始動戦でどんなレースをするのか注目されている感じですね。



先週中山での秋華賞トライアル・GⅢ紫苑ステークスでは実績馬と言えるマルターズディオサが優勝しました。


今回のローズステークスでも春の勢力図からどこまで変化があるか、秋華賞へ向けてしっかりレースを見極めたいですね。









それではローズステークスの予想を紹介します。

評価順で。






◎5リリーピュアハート

○10アブレイズ

▲9クラヴァシュドール

△15デゼル

△3フアナ

△1リアアメリア

△11アカイイト

△8オーマイダーリン

△18ラインオブダンス







本命はリリーピュアハート。


デビュー戦2着の後、未勝利、1勝クラスを連勝、L忘れな草賞では後のGⅠオークス3着馬ウインマイティーから0秒2差の3着。


抽選突破で出走が叶ったGⅠオークスでは同コースの1勝クラスを勝っていた舞台で期待されたが、スタートで躓き持ち味を生かせず9着に敗退した。


敗因が敗因だけに前走は度外視でき、本来は中団~好位から競馬をする馬。


この相手でも素質は引けを取らない馬だが、賞金的にここで3着以内に入らなければGⅠ秋華賞出走はかなり厳しく、今回で5戦連続で手綱を取る福永祐一騎手にとってもGⅠオークスの汚名返上が懸かるだけに勝負気配は高い。


母父ガリレオなら重馬場に不安はなく、今度はきっちりスタートを決めて自分の競馬を出来れば巻き返し必至。















対抗はアブレイズ。


デビュー戦を勝利して挑んだGⅢフラワーカップでは2番手から抜け出して優勝、2戦目にして重賞制覇を飾った。


2戦2勝で出走したGⅠオークスは力んでの引っ掛かり、骨折と、敗因ははっきりしており、17着の着順は気にする必要は無いだろう。


骨折が完治して8月中には栗東に帰厩、9月に入ってからの追い切りでは2週続けて4F51秒台の猛時計をマーク、気合い乗りは抜群で、馬体も休養を経て成長しているだろう。


2週続けて強い稽古を消化しているので最終追い切りは調整程度で行われ、非常に良い仕上がりの印象。


キャリア2戦目で重賞を制した非凡な才能が更に開花なら、このメンバーでも十分に勝ち負けが期待出来る。















クラヴァシュドールは2歳時のGⅢサウジアラビアロイヤルカップで、後にGⅠ朝日杯フューチュリティステークス優勝、牡馬クラシック二冠続けて2着のサリオス相手に2着は牝馬限定戦になれば光る実績。


その後も一線級で上位争いはしているが、その高いポテンシャルから未だ重賞タイトルに手が届かないのは不思議な程で、消耗戦で内の悪い馬場を走り、渋とく伸びたGⅠ桜花賞4着は改めて力を見せた内容だった。


GⅠオークスは減り続けた馬体が影響したのか、不可解な敗戦に終わったが、1戦敗退だけで評価を落とす必要は無いだろう。


夏を越えてどれだけ馬体が回復・成長しているかにはしっかり注目しておきたい。














馬券はリリーピュアハート中心の三連複で相手は手広く押さえたいですね。