明日、札幌競馬場で2歳馬による重賞競走、札幌2歳ステークスが行われます。


2003年の札幌2歳ステークスはホッカイドウ競馬のモエレエスポワールが優勝。
モエレエスポワールは父マジックマイルズ、母セントラルスキーという血統の牡馬。
モエレエスポワールは2003年7月地方・ホッカイドウ競馬でデビュー。
デビュー戦のフレッシュチャレンジを3馬身差で優勝、続くウィナーチャレンジも4馬身差を付けて勝利、デビュー2連勝を飾る。
8月に出走したJRA・札幌の2歳500万(現1勝クラス)では初の芝だったが3着と健闘。
続く2歳オープン特別・クローバー賞は7着に敗れるも、9月のコスモス賞では7番人気で2着に入りGⅢ札幌2歳ステークスの出走権を掴む。
GⅢ札幌2歳ステークスでは前走がフロック視されてか10番人気と人気は無かったが、スタートから先手を奪うと余力が十分残るスローペースに落とし、直線で2番手を追走していたアズマサンダースを押さえて優勝、重賞制覇を飾った。
しかし、地元2歳の大一番、ダートグレード競走のGⅢ北海道2歳優駿では1番人気に支持されるも勝ち馬アドマイヤホープから1秒0離された4着に終わった。
12月にはGⅢ札幌2歳ステークス優勝で出走権を持っていたGⅠ朝日杯フューチュリティステークスに出走するも14着に敗退。
年が明け、JRAに移籍したモエレエスポワールは転入初戦の伏竜ステークスに出走するも15着、次のプリンシパルステークスでも14着に終わる。
以降も大敗を繰り返し、2006年にホッカイドウ競馬所属に戻る。
ホッカイドウ競馬に戻ってからは2勝するが、再び大敗が続くようになり、2008年9月のレース(11着)を最後に引退しました。
26戦5勝。主な勝ち鞍、GⅢ札幌2歳ステークス。
発走は15:25です。
1997年に現在の芝1800mに距離が延長され、ジャングルポケット、サクラプレジデント、アドマイヤムーン、ロジユニヴァースなどクラシック優勝・好走馬を送り出してきた札幌2歳ステークス。
近年は後にビッグネームになった馬の優勝は少なくなりましたが、ここで上位に入った馬まで見ればアヴェンチュラ、ゴールドシップ、レッドリヴェール、レッツゴードンキ、クロコスミアなどの強豪の名前があるように重要なレースの位置付けには変わりありません。
昨年はブラックホール、サトノゴールドと、ゴールドシップ産駒がワンツーを決めたのは記憶に新しいですが、今年も同産駒は5頭がエントリー。
ご存知ゴールドシップ自身は時計の掛かる芝で力を発揮した馬で、父同様に産駒にもその適性が伝わっているかも知れませんね。
まあ、ここで優勝すれば来年春のGⅠまでの出走は賞金的にほぼ確保出来ますし、今年も注目のレースになりそうです。
それでは札幌2歳ステークスの予想を紹介します。
評価順で。
◎7コスモアシュラ
○8ユーバーレーベン
▲1ピンクカメハメハ
△14アオイゴールド
△11ウイングリュック
△12ヴィゴーレ
本命はコスモアシュラ。
昨年ワンツーを決めたゴールドシップ産駒、コスモアシュラは今年出走してきたゴールドシップ産駒5頭の内の1頭。
デビュー戦はユーバーレーベンの8着に終わったが、2戦目からレース内容が一変し、福島の未勝利戦では道中後方から一気のマクりで優勝、前走のコスモス賞では上位2頭には少し離されたが渋とく3着に粘った。
前2走から自在に立ち回りが出来るタイプで、まだまだこれから成長していく馬だが、現時点で3戦を消化し、キャリア的にも経験値があるのは2歳戦で大きなアドバンテージになる。
抜けた評判馬が不在なら今回も好勝負出来るのでは。
対抗はユーバーレーベン。
この馬もコスモアシュラと同じゴールドシップ産駒。
東京でのデビュー戦は道中後方から3、4コーナーで前を射程圏に入れ、ラストはグアドループをハナ差押さえて優勝。
3着以下には4馬身差を付けており、馬場の影響はあったにせよ、上位2頭の能力が少し上だった印象。
雨が降る不良馬場での経験・勝利は今の札幌の荒れた芝を走る上で非常に魅力的で、血統的にも力の要る馬場は得意。
中団追走から直線で外から差すイメージの競馬で。
姉に宝塚記念などGⅠ3勝の名牝スイープトウショウがいるリオンディーズ産駒ピンクカメハメハ。
函館でのデビュー戦は遅いペースだったがハナを切り、直線でも脚は衰えず上がり最速の36秒0をマークし、後続に4馬身差を付けて逃げ切った。
デビュー戦から少し間隔は開いたが、ここを目標に調整、仕上がりは良さそう。
枠順的に内の荒れた札幌の芝に戸惑わなければ。
馬券はコスモアシュラ中心の馬単、三連複で買いたいですね。
