本日、福島競馬場で3歳馬による重賞競走、ラジオNIKKEI賞が行われます。


1998年のラジオNIKKEI賞(当時ラジオたんぱ賞)はビワタケヒデが優勝。
ビワタケヒデは父ブライアンズタイム、母パシフィカスという血統の牡馬。
ビワタケヒデは兄にGⅠ3勝のビワハヤヒデ、クラシック三冠馬ナリタブライアンという血統背景からデビュー前から注目を集める。
1997年11月にデビューするが、初戦は競走中止。
12月の3戦目で初勝利を上げるが、500万クラス(現1勝クラス)では4着、2着と勝利は上げられなかった。
それでも血統的な期待は高く、兄弟同様にクラシックを目指してGⅡ弥生賞に出走するがスペシャルウィークの12着と大敗。
続く若葉ステークスでは人気薄ながら3着と健闘したが、GⅠ皐月賞の出走権は掴めなかった。
自己条件に戻ると2戦目で500万クラス(現1勝クラス)を勝利する。
秋に向けて3歳限定の重賞競走GⅢラジオたんぱ賞(現ラジオNIKKEI賞)に出走する。
4番人気だったが、中団から直線に向くと馬場の真ん中から力強く伸びて粘るセンターフレッシュを交わして先頭に立つと、勝利を期待している場内の観衆は大歓声。
最後はメイショウオウドウが追い詰めるがクビ差ビワタケヒデが先着してゴール、ファンの期待に応える重賞制覇を飾った。
偉大な兄に近づく大きな第一歩を踏み出したビワタケヒデだったが、続くGⅢ小倉記念3着の後に脚部不安を発症、結局復帰する事はなく、これが最後のレースになってしまった。
引退後は血統背景から種牡馬になるが、目立った産駒は出現せず、種牡馬を引退してからの今年2月に25歳で亡くなりました。
11戦3勝。主な勝ち鞍、GⅢラジオたんぱ賞。
発走は15:45です。
ハンデ戦です。
現在はあまり言われなくなりましたが、かつては〝残念ダービー〟とも言われた夏の3歳限定重賞ラジオNIKKEI賞。
3歳限定で早い時期でのハンデ重賞になりますが、今年のメンバーを見渡すとクラシックで活躍した馬は皆無で、実績的に抜けた存在は不在。
出走馬12頭中10頭が前走1勝クラスを勝利していますが、オープン馬は1頭もおらず、ハンデも51~54キロと差が無い設定で、拮抗した下馬評ですね。
人気が低い馬でも底を見せていない馬も見受けられ、思わぬ波乱決着も想定しておきたいですね。
それではラジオNIKKEI賞の予想を紹介します。
評価順で。
◎12ルリアン
○5サクラトゥジュール
▲3アルサトワ
△8グレイトオーサー
△10コスモインペリウム
△9パラスアテナ
本命はルリアン。
デビュー戦では後にGⅢ京都2歳ステークスを優勝、クラシック戦線を賑わしたマイラプソディに敗れて2着、その後骨折による休養から復帰して2連勝のルリアン。
れっきとしたオープン馬はおらず、能力比較が難しいメンバーの中で後の重賞馬相手に0秒1差なら上位の評価は出来るし、展開に左右されにくいポジションを安定して確保し、好結果を残して来ているのは魅力。
小回り福島競馬場は初めてだが、先行力があるのでむしろ合いそうな印象はあり、血統的にも母系にフレンチデピュティなら道悪も問題無さそう。
父キズナはルリアンと同じ佐々木昌三厩舎管理のダービー馬で、自ら管理したダービー馬の産駒での重賞制覇に力は入るだろう。
対抗はサクラトゥジュール。
2頭出しの堀厩舎所属馬で、ともに手綱を取っていたレーン騎手にどちらに騎乗するかの選択肢を厩舎は与えていたようだがレーン騎手は2戦2勝無敗のグレイトオーサーを選択。
オーナーも違うので同厩舎と言えどもライバル同士の2頭だが、サクラトゥジュールはLジュニアカップで3着、3走前の1勝クラスでは後のGⅠ皐月賞4着馬ウインカーネリアンに対しての2着と、現状ではグレイトオーサーより実績は遥かに上。
掛かる気性から1勝クラスを中々勝ち切れなかったが、クラシックのトライアルに順調に出走していれば恐らく上位人気に支持されていたと思われる馬で、グレイトオーサーと比べても素質は何ら劣らない。
前掛かりなタイプが多いメンバー構成から、折り合いを心配せずにレースをしやすそうなのは良さそう。
アルサトワはL若葉ステークスで4着、前走はLプリンシパルステークス2着馬ポタジェを振り切って優勝と、オープンクラスの力量はあり、実績は上位の存在になる。
人気は甘そうだが、積極的な競馬が出来れば面白い。
馬券はルリアン中心の三連系を考えています。
