明日、園田競馬場で3歳馬によるダートグレード競走、兵庫チャンピオンシップが行われます。









2009年の兵庫チャンピオンシップはゴールデンチケットが優勝。






ゴールデンチケットは父キングカメハメハ、母アグネスショコラという血統の牡馬。






ゴールデンチケットは2008年10月にデビュー。

惜しい競馬はあったが芝で4戦したが、勝ち星を上げられず、ようやく掴んだ初勝利は船橋競馬場1600mの未勝利交流競走。


格上挑戦で挑んだGⅢ毎日杯では12番人気ながら兵庫の木村健騎手を背に2着と大健闘、賞金を上積みし、GⅠ皐月賞に出走する事になる。



GⅠ皐月賞では流石に相手が強かったのか、アンライバルドの11着に大敗。



続いて出走したのが3歳限定のダートグレード競走・JpnⅡ兵庫チャンピオンシップ。

このレースにはダート5戦無敗のJpnⅠ全日本2歳優駿の優勝馬スーニが前走の伏竜ステークスでも59キロで勝ち、圧倒的な1番人気。


2番人気に前走芝のGⅢ毎日杯は敗れたが、ダート1800mで連勝していたシルクダンディー、ゴールデンチケットは3番人気でレースを向かえる。



スタートを決めて武豊騎手鞍上のゴールデンチケットはハナを取り、スーニは好位に付け、早くも先団をJRA勢5頭が固める展開。


稍重の馬場を味方に快調に逃げるゴールデンチケットに対して徐々に1番人気のスーニが上がって来る。


3コーナーに差し掛かり、他馬は付いて行けず、2頭が完全に抜け出す。


4コーナーから直線に入り、スーニに交わされそうになりながらもゴールデンチケットが粘り、スーニ鞍上内田博幸騎手も懸命に追い、ゴール前では僅かに差を詰めるも、クビ差ゴールデンチケットが凌いで優勝、重賞初制覇を飾った。




兵庫チャンピオンシップを優勝し、賞金を上積みさせたゴールデンチケットはGⅠ日本ダービーに出走し、7着に健闘、続くJpnⅠジャパンダートダービーでは3着に入る。



秋になり、GⅢ、オープン特別を叩いてGⅠジャパンカップダート(現チャンピオンズカップ)に出走。

かなりの相手強化で12番人気と評価は低かったが、後方からラストは上がり最速の末脚で追い込み、3着と大健闘する。



その後、クラスが下がったが、2012年1月に準オープン戦を優勝、再びオープンクラスでの活躍が期待されたが、4月のオアシスステークス4着後に屈腱炎を発症し、無念の引退となりました。











22戦3勝。主な勝ち鞍、JpnⅡ兵庫チャンピオンシップ、GⅢ毎日杯2着。








発走は第7競走・15:55です


JRAから5頭、地元・兵庫6頭、大井1頭の計12頭で争われます。









中央・地方合わせて今年初の3歳限定ダートグレードレースである兵庫チャンピオンシップ。


第1回は笠松のミツアキサイレンス、第2回は地元・兵庫のロードバクシンと、2年連続で地方勢が勝利しましたが、第3回以降からは18年連続でJRA勢が優勝、地方勢にとって厳しい結果が続くダートグレード競走のひとつになりました。





昨年は現在のダート日本チャンピオンと言えるクリソベリルが圧勝。



(2019年・兵庫チャンピオンシップ出走時)



歴代の優勝馬にはビッグネームが名を連ねているように、次世代のダート王を目指す馬にとって兵庫チャンピオンシップは非常に重要なレース。



今年も強力JRA勢に対して、地元馬は重賞4連勝中のステラモナーク、イチライジン、エキサイターなどを欠くメンバーになり、一応の地元の大将格は総合的にピスハンドにはなりそうですが、厳しい戦いを用いられそうです。


昨年はインコースを上手く立ち回ったバンローズキングスが大健闘の3着と、地元馬の存在感を見せてくれましたし、あわよくば今年も地方・地元勢の食い込みを期待したいですね。









それでは兵庫チャンピオンシップの予想を紹介します。

評価順で。





◎9バーナードループ
○10ダノンファラオ
▲4マカオンブラン
△7サンデーミラージュ
△2ハルプモント
△6ピスハンド







本命はJRAのバーナードループ。


デビュー戦は2着、その後に未勝利、1勝クラスと連勝、鞍上にルメール騎手を配して目標のレースである兵庫チャンピオンシップに遠征して来たバーナードループ。


デビュー戦での優勝馬カフェファラオはハイレベルなLヒヤシンスステークスを優勝し、現時点で3歳ダート最強との呼び声も高い怪物で、その怪物相手の2着は逆に非常に高い評価が出来る。


実質2戦2勝無敗と捉えて差し支えないと思われ、GⅢユニコーンステークス、JpnⅠジャパンダートダービーへ向けて賞金を加算させるべく勝負気配は高そう。











対抗はダノンファラオ。


3歳ダート界の怪物・カフェファラオと同じアメリカンファラオ産駒で、その期待に応えるようにダートで2勝し、オープン入り。


1番人気に支持された前走の伏竜ステークスは大外枠が影響してか6着と残念な結果に終わったが、ダート馬らしいパワフルな先行力は魅力的で、園田の小回りコースに対しては不利に感じる大型馬だが、脚質からは対応は出来そう。


バーナードループとはまだまだ力量差は分からないが、今回に限ってはコースがコースだけにどちらが前のポジションを取るかが重要になって来そう。











マカオンブランは前走は人気薄だったが逃げ切って優勝。

逃げなくても競馬は出来そうな馬だが、相手、枠順を考えれば今回もハナを取りに行くと思われる。


兵庫県競馬を引っ張る吉村騎手にとってはJRAの関係者に自身をアピールする絶好のチャンスだけに力は入るだろう。











地方勢では大井のハルプモント、地元・兵庫のピスハンドには道中ロスの無い位置で脚を溜め、昨年3着に頑張ったバンローズキングスのような競馬を期待したい。











馬券は三連単でバーナードループ、ダノンファラオ中心で、3着候補に地方の2頭、ハルプモント、ピスハンドの食い込みを少し期待したいですね。