英国式ブラスバンドの世界 -9ページ目

European Championships 2003















開催日:2003年4月29日~5月4日

開催国:ノルウェイ

優勝:Yorkshire Building Soviety (指揮: David King)

課題曲:Aubade (作曲: Torstein Aagaard-Nilsen)


この年は、YBSとBuy AsYou View Cory Bandの対決でしょうか?

YBSがGala Concertを行えば、Cory BandがFarewell Concertを行っています。


課題曲のAubadeは、現代曲すぎて、はっきり言って理解できません。

YBSの自由曲は、昨年と同じConcert Grossoです。


Gala Concertでは、映画音楽が2曲、「7月4日に生まれて」と「Gettysburg」よりReunion and Finaleです。

「7月4日に生まれて」は、トム・クルーズが主演したベトナム反戦映画ですが、「Gettysburg」はアメリカ南北戦争のTV映画で、日本では劇場未公開のため、あまり知られていません。日本ではビデオが発売されていましたが、今は絶版です。海外ではDVDで出ていますので、輸入すれば見ることができます。


対して、Cory BandのFarewell Concertでは、まずユーフォのソロでCarnival of Venice。この曲を聴くと、ブラスバンドのユーフォは機動力だ大事だなと感じさせられます。後はチャイコフスキーの"1812 Overture"のブラスバンド版の演奏です。おそらく最小の人数でこの曲を盛り上げられるのは、ブラスバンドの編成でしょう。



European Championships 2002















開催日:2002年5月3-5日

開催国:ブルッセル

優勝:Yorkshire Building Society (指揮:David King)

課題曲:Chain (作曲:Piet Swerts)


欧州選手権開催から25周年にあたる年のCDです。25周年ということも無いでしょうが、この年の演奏は、すばらしい演奏そろっています。


優勝したYBSですが、課題曲のChainと自由曲のConcert Grosso(作曲 Derek Bourgeois)のどちらも収録されています。さすがにどちらも一位だった演奏なので、文句のつけようがありません。この年あたりから、最もYBSらしい演奏になったのではないでしょうぁ?


ガラ・コンサートの演奏も見逃せません。YBS vs Black Dykeの対決。

YBSがHymn of the Highlandsを演奏すれば、Black DykeはCall of the Cossacksをぶつけてきています

もしくは作曲者のPhilip Sparke vs Peter Graham対決といっても良いかもしれません。

私が感じたのは、音楽性のYBSと技術のBlack Dykeですね。両バンドの特色が出ている演奏だと思います。





European Championships 2001















開催日:2001年5月4-5日

開催国:スイス

優勝:Yorkshire Building Society (指揮:David King)

課題曲:Montreux Dances (作曲:Carl Rutti)


この年からYBSのプリンシパルをStuart Lingardが勤めています。後に数々の名演奏を残すStuart Lingardですが、さすがに最初の年とあってか、少し演奏に安定感が無い気がします。YBSの自由曲Montage(作曲:Peter Graham)も多少不満が残ります。

ガラコンサートの演奏であるGaelforceForce of Destiny(運命の力)にしても、伸びやかな演奏を持ち味とするYBSらしい演奏では無い気がします。


Buy As You View Cory Bandが演奏しているHarrison's Dream(作曲:Peter Graham)も収録されています。もう少し演奏を整理すればもっと良い演奏になると重います。




Eurppean Chanpionships 2000















開催日:2000年4月

開催国:イングランド

優勝:Yorkshire Building Society (指揮:David King)

課題曲:Tallis Variations (作曲:Philip Sparke)


ここでコンテスト部門の演奏よりも先に、指揮者部門の録音を褒めるのも変ですが、

JJB Sports(Leyland)の演奏しているPaganini Variationsが実にイイです。

私が聴いた中ではトップクラスの演奏です。


2000年のヨーロピアンといえばWindws of the Worldが初演された年です。

初演とあって少し演出が違っています。Celtic Dreamではソプラノのソロの後は演奏を止めて、拍手の後に改めてユーフォのソロを演奏しています。また、不思議な効果音入っています。Rainforestの頭では客席の笑い声が入っていますが、舞台で何が起こったのか、大変気になります。

European Brass Babs Championships 1999















開催日:1999年4月23-24日

開催国:ドイツ

優勝:Yorkshire Building Society (指揮:David King)

課題曲:Odyssey (作曲: Kevin Norbury)


残念ながらこのCDも絶版です。たしかにコンテストのCDは、発売した年には売れますが、だんだん売れなくなるので絶版になるのも分かりますが、何とか発売を継続して欲しいものです。


この年から、YBSの連覇が始まります。

YBSの順位は、課題曲が4位で、自由曲のHarmony Music(作曲 Philip Sparke)が1位で、総合優勝しています。


Harmony Musicは、1987年の全英選手権の課題曲です。よく聴くと、曲の前半部分でものすごい勢いで息を吸い込んでいるのを聴くことができます。この録音は、YBSの欧州選手権での演奏を集めたKings of EUROPEにも収録されていますので、興味のある方は、そちらでお聞きください。


トロンボーンのソロ曲でCzardas(作曲 Vittorio Monti)という曲が収録されていますが、よくトロンボーンでここまで早いパッセージを吹くなぁと感心するぐらい凄い演奏ですので、機会があれば聴いてください。


チャンピオンセクションの演奏ではありませんが、1stセクション(現在はBセクションと呼ばれている)の課題曲のThe Bandsman's Challengeも良い曲です。





European Brass Band Championships 1998















開催日:1998年5月2日

開催国:オランダ

課題曲:Burlesque for Brass Band(作曲 Rob Goorhuis)

優勝:Brighouse & Rastrick(指揮 Withington)


残念ながら、このCDは今は絶版です。来年は欧州選手権の30周年ですので、記念して復刻してくれませんかね?


聴いた感想ですが、YBSの自由曲のBlits(作曲 Derek Bourgeois)が印象に残りました。でも、コンテストの結果ではYBSはこの曲が足を引っ張って4位止まりでした。

優勝したのはAllan Withington引入るBrighouse & Rastrick。指揮者のAllan Withingtonは、全英選手権では何度も優勝していますが、意外なことに欧州選手権ではこの優勝だけです。


このCDでは、ショスタコーピッチの祝典序曲のブラスバンド版や、ユーフォのソロでチコイネルワイゼンなどの高い演奏技術を必要とする曲が聴けます。ブラスバンドを原曲とする曲は、早いフレーズなどを金管の操作性を考慮して作曲するのですが、オケの曲からのアレンジの場合、金管での演奏が考慮されていませんから、難易度は高くなるでしょう。




The trumpets of the Angels
















演奏:Black Dyke Band

指揮:Dr. Nicholas Childs


Edoward Grrgsonの作品集です。

Edoward Grrgson(1945~)は、ブラスバンドの曲だけでなく、オーケストラや、室内楽や合唱曲までを作曲しています。


このCDでは、An Age of KingsやタイトルにもなったThe Trumpets of the Angelsが注目です。

これらの曲の特徴としては、編成がでかいことです。通常のブラスバンドはコンテスト用の曲が中心で、コンテスト用の楽器編成で作曲されるのが通常です。

しかし、An Age of Kingsはハープ、ピアノ、合唱隊が必要ですし、The Trumpets of the Angelsにしてもパイプオルガンを使用しています。そのため日本では、よほどのことが無い限り、これらの曲がフルメンバーで演奏されることは無いでしょう。

The Four Noble Truths
















また、Philip Sparkeの作品集です。

最後のCambridge Varitationds以外は、そんなに難易度が高くない曲がそろっています。

Cambridge Varitationdsは1992年のマスターズ・チャンピオンシップの為に書かれた曲で、開催場所のCambridgeにちなんで作曲されています。Cambridgeを音階のCABDGEに置き換えて、旋律にはめ込まれています。この手法はPhilip Sparkeは時々行ってますね。


以前にも書きましたが、Portrait of a Cityは吹奏楽版とは違って、軽快な感じの良い曲に仕上がっています。興味のある方は比較して見てください。


Song and Danceは今や、トランペットやコルネットのソロ曲の定番になりそうな勢いです。この曲はブラスバンド版はもちろん、吹奏楽版やピアノ伴奏譜もありますので、是非演奏してみてください。

Journeys in Brass















演奏 The GUS BAND

指揮 David Stowell


Philip Sparkeによるブラスバンド作品集です。

比較的軽めの曲が集められています。


注目は、タイトルの元にもなっているThree Extraordinary Journeysです。

昨日、フランス人作家ジュール・ヴェルヌの「地底探検」をモチーフにして作曲されたJourney to the Centre of the Earthを紹介しましたが、この曲もジュール・ヴェルヌの小説をモチーフにしています。

題名通り3つの曲から成り立っています。その3曲は

20,000 Leagues Under The Sea(海底2万マイル)

Five Weeks in a Balloon(気球に乗って5週間)

Around The World in 80 Days(80日間世界一周)

です。


ユーフォのソロ曲Harlequinも旋律が美しく、なかなかいい曲です。

みんなが取り上げて定番曲になって欲しい曲です。

Journey to the Centre of the Earth



















Petrt Graham作曲のJourney to the Centre of the Earthのスコアです。

この曲は、フランス人作家ジュール・ヴェルヌの「地底探検」をモチーフにして作曲されました。

Black Dyke Bandが2005年のヨーロピアン選手権で演奏して優勝した曲です。

翌年の2006年もヨーロピアンで自由曲として演奏されましたし、全英選手権の地区予選の課題曲にもなっています。

そして今年2007年もヨーロピアンで演奏されます。生の演奏が楽しみです。