英国式ブラスバンドの世界 -4ページ目

The Art of practice

Howard Snell
The Art of Practice

トランペット奏者・指揮者であるハワード・スネルによる教則本です。練習の方法や心構えなどが書いてあります。

著者のハワード・スネルは、ロンドン交響楽団のトランペット奏者として活躍したほか、フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブルに在籍して、世界中の金管奏者に影響を与えました。

ブラスバンドの世界では、指揮者として有名で、数々のバンドをコンテスト優勝に導きました。その中でも、1992年のヨーロッパ選手権で演奏された「ドラゴンの年」は、演奏速度やその迫力から日本では「鼻血ドラゴン」として有名で、今や伝説の演奏となっています。


書いてある内容としては、例えば楽譜を読む速度が速くないと、演奏の上達の妨げになると言っています。

速度を上げる練習として、一日4回15分間、今まで全く見たことも聴いたことも無い楽譜を、メトロノームを使いながら、読むことを進めています。そして、その練習の間はいかなる理由があろうとも中断してはいけないとも言っています(家族が死亡したとき意外は!)。


この本をよく読んで、自分の演奏が上達しない理由を考えて反省したいと思います。

Sonata















ソリスト:Gordon Higginbotton


テナーホーンのソロCDです。彼は珍しく(?)ヤマハのテナー・ホーンをしています。

残念ながら録音日が書いてなかったので、いつの録音かは分かりません。

このCDの面白いところは、アルペンホルンの演奏も収録されているところです。CDを聴いただけでは、その曲を何の楽器で演奏しているかは、分かりませんでした。

New York Impressionsは、テナーホーンの曲には珍しくJazzyな曲で、面白いと思います。




Versatility















録音:2005年8月

ソリスト:Daniel Powell

ピアノ伴奏:Jonathan Martindale

バンド伴奏:Leyland Band


探したらいくつかは、テナーホーンのソロCDが見つかりました。

ソリストのDaniel Powellは6歳から演奏をはじめ、その後はSyston Band、Wighston Band、Leyland Bandなどに所属して現在は、Brighhouse and Rastrick Bandに属しているようです。


収録曲はFantasy for Tenor Hornはもちろんテナーホーンに書かれた曲ですが、その他はサキソホ-ンの曲や、バイオリンコンチェルト、(おそらくフレンチ)ホルンコンチェルトなどが収録されています。そのホルン・コンチェルトは、ピアノ伴奏で現代的な曲です。


全体としては、テクニックが必要な曲と、音楽性が必要な曲が巧く組み合わされている感じがするCDになっています。

Classic Horn Collection

1999













録音:1999年1月

ソロ:William Rushworth

伴奏:The JJB Sports Leyland Band

指揮:Richard Evans


数少ないテナー・ホーンのソロ曲集です。

テナー・ホーンに書き降ろされた曲は少ないので、

収録曲は、フレンチホルンの曲とか、管弦楽曲のアレンジ、もしくはDebutanteの様にコルネットの曲をテナー・ホーンで演奏しています。

日本人にはおなじみの「浜辺の歌」が[Song of the seashore」として収録されているのも興味深いです。

(実は、「浜辺の歌」や「里の秋」は、イギリスでも有名で、結構収録されています。


Verdi















録音:2002年4月

演奏:Black Dyke

指揮:Nicholas J. Childs


ブラスバンド演奏によるベルディの作品集です。

「椿姫」「アイーダ」「リゴロット」を、Howard Lorriman、Roy Newsome、Alan Ferieがブラスバンドに編曲しています。

「椿姫」のBrindisiは、コルネットとユーフォニュームのデュエットに編曲されています。

原曲では青年アルフレードが、ヴィオレッタに歌をささげる場面ですから、

アルフレードがユーフォ、ヴィオレッタがコルネットといったところでしょうか?


序曲あり、アリアありで、曲に変化があって聴いていて飽きません。

また有名な曲ばかりですし、奏者の腕も試される曲もおおいですから

演奏会の選曲用に最適かもしれません。



Grimthorpe in Concert 3















録音:2006年12月

演奏Grimethorpe Colliery Band

指揮:Richard Evans & Philip Haper


グライムソープによるコンサート集のVol.3です。Vol.2より2年経っているため、プリンシパルもロジャーに変わっており、他のメンバーも半分程度変わっています。

以前までのCDはポップスコンサートという感じでしたが、今回はクラッシックコンサート風でじっくり聞かせてくれます。

ポップス調はLos Hermanos De Bopと、映画音楽のThe Mask Of Zorroだけで、あとはオケからのアレンジが多いですね。

Grimethorpe in Concert 2















録音:2004年10月

演奏:Grimethorpe Colliery (UK Coal) Band

指揮:Richar Evans


Grimethorpe in Concertの第2弾です。

今回の指揮は、ミスター・エンターテイメントのRichar Evansです。

今回もノリノリな曲がそろってます。


一曲目は、吹奏楽でもおなじみのSwearingen作曲のValeroです。

この曲はブラスバンドでは定番ですが、吹奏楽では聴かないのは何故でしょう?


Comedy Tonightも、運動会で演奏されるような感じの曲でよいのですが、主旋律の後ろでユーフォかテナーホーンが忙しく動いており、演奏は大変そうです。


このCDの曲のほとんどが、Smithの編曲というのもひとつの特徴です。




Bone A Fide Brass















ソリスト:Joseph Alessi

演奏:Imperial Brass

指揮:Drek Smith、 Glen Daum


ニューヨーク・フィルのトロンボーン奏者Joseph AlessiのソロCDで、伴奏はユーヨークを中心に活動するアメリカのブラスバンド、Imperial Brassでし。

指揮者のDrek Smithは、ニューヨーク・フィルの首席トランペット奏者フィル・スミスの父親で、ユーヨーク・スタッフバンドのプリンシパルでした。


イギリスにも凄腕のトロンボーン奏者は多いですが、Joseph Alessiもさすがとしか言いようの無い演奏が聴けます。

The Green Beeは「熊蜂の飛行」が原曲ですが、まさかこの曲をスライド式のトロンボーンで演奏できるとは思いませんでした。脱帽するしかありません。

ブラスバンドのソロの定番であるピーター・グラハムのA TIME OF PIECEも歌心たっぷりで聞かせてくれます。



Grimethorpe in Concert 1















録音:2002年9月

演奏:Grimethorpe Colliery (UK Coal) Band

指揮:Garry E.Cutt


グライムソープによるコンサート形式に選曲されたCDです。指揮はグライムソープに戻ってくるとされているガリー・カットです。


このCDの特徴としてはソロ曲が多いことと、ブラスバンドの定番曲が多いことでしょうか?

ソロ曲では

Zelda(コルネットソロ:Richard Marshall)

Feelings(トロンボーンソロ:Jonathan Beatty)

Evergreen(テナーホーンソロ:Sandy Smith)

Body and Soul(フリューゲルホーン:Ian Shires)

The Blie Bell of Scotland(ユーフォソロ:Michael Dodds)

Nesseun Dorma(ソプラノソロ:Nigel Fielding)

があり、並べてみるとソロ楽器がみんな入っています。


他のお勧めは、Gealforce,Ill walk with god、Crown Imperialなどの定番曲です。


グライムソープは先日行われたイングリシュ・ナショナル・チャンピオンシップに優勝しました。この大会はヨーロッパ選手権のイングランド予選も兼ねていますので、来年はグライムソープがヨーロピアンに出場します。

SOLILPQUY















録音:2006年10月

ソリスト:Kirsty Abbotts

伴奏:Carlton Main Friskey Colliery Band


女性コルネット奏者のソロ・アルバムです。

この人は結構というか、かなり上手です。


失礼なことを言うようですが、この人の名前も知りませんでしたし、伴奏しているバンドの名前も知りませんでした。ですから、大して期待もしていなかったのですが、あまりにもよい演奏なのでびっくりしました。イギリスの層の厚さを思い知る一枚になりました。


特にお勧めするのは、題名にもなっているスパーク作曲のSoliloquyです。この曲は、ラッセル・グレイの演奏のCDを持っていますが、全くひけをとっていない演奏をしています。是非聴いてください。