European Brass Band Championships 1995
開催日:1995年4月29日
開催地:ルクセンブルグ
課題曲:Red Earth(作曲Roland Wiltgen)
優勝:Black Dyke Milles Band(指揮:James Watson)
この年のコンテストは激戦で、優勝したBlack Dykeと、準優勝のWilliams Fairey Bandの総得点数が同じでした。
得点は、課題曲と自由曲の合計ですが、同点の場合は課題曲の得点が高いほうが優勝です。
よって、課題曲の点数の高かったBlack Dykeが優勝しています。
Williams Faireyはガラコンサートでも演奏しており、そちらの曲の練習する必要があるわけですから、コンテストには不利な感じもします。
この年のCDは2枚組みです。一枚目にコンテスト、二枚目にガラコンサートの演奏が収録されています。
一枚目のCDに収録されている曲は
Red Earth
Cambrifge Variations
Diversions on a Brass Theme
Montage
Sea Pictures
さすがにコンテスト上位の演奏だけあって、どれも甲乙つけがたいのですが、やはり優勝したBlack Dykeの演奏のRed Earthと、準優勝のWilliams Faireyの自由曲Cambrifge Variationsは、常に安定した演奏ですし、大会の緊張感も伝わってくる演奏です。
Montageでは、たぶん指揮者のDavid Kingの声だと思うのですが、歌声が聞こえてきます。
二枚目のガラコンサートでは、コンテストとは違う、軽めでノリノリの曲が多く、聴いていても楽しいCDです。
残念なのはLondonderry Airのトロンボーンのソロの音が小さめで、聴きづらいところです。
The Voice of the Tenor Horn
録音日:2000年6月
ソロ:Sheona White
伴奏:Yorkshire Building Society Band
指揮:David King
ブラスバンドのCDでも珍しい、テナーホーンのソロCDです。
演奏するのは、テナーホーンの名手であり代名詞ともいえるSheona Whiteです。
テナーホーンは、フレンチ・ホルンに比べて暗めの音色ですが、よく言えば深みがある音です。
ブラスバンドの組曲、Windows of the World、Cry of the Celts, A Essence of the Timenににはテナーホーンのソロが含まれていて、このCDにももちろん収録されています。ところが、まったくのソロ曲は少ないのが現状です。
いまやテナーホーンのソロ曲の定番になったDemelzaやRhapsody for E Flat Soprano Conrtは、元々はもちろんソプラノ・コルネットの曲です。
ところが、Sheona Whiteの登場以来テナーホーンがソロ楽器の仲間入りをしましたし、彼女の為に作曲された曲も収録されています。
できればフレンチ・ホルン奏者の方に聞いて頂きたいCDです。
Bandwogon
演奏:Sellers International Band
指揮:Philip McCann
今日もスパークの作品集です。
指揮は、かつての名コルネット奏者のPhilip McCann。
演奏しているSellersは、McCannが1986年に設立したバンドです。
CDの名称も使われているBandwagonは、日本のデジタル・ラジオの番組名で、その番組が依頼して作曲された行進曲です。
Manhattanはアメリカの陸軍バンドの依頼によって作曲された、トランペット/コルネットのソロ曲です。
曲名のとおりニューヨークをイメージした曲です。
二つの楽章があり、ひとつが土曜日の夜のジャズクラブを、もうひとつは日曜日の朝のセントラル・パークといったところでしょうか?
David of the White Rockはイギリスのウェールズ地方の曲で、ソロ曲としてもよく演奏されます。
このCDではソロでは無く、合奏曲として編曲されています。
Variants on an English Hymn Tuneはユーフォニュームのソロ曲ですが、曲の途中で昔のTV番組のテーマソングを思い出させます。何の番組だったかは残念ながら思い出せません。
Hymn to th FallenはJohn Williamsの作曲で映画「プライベート・ライアン」の曲です。
スネア・ドラムで始まり、徐々に盛り上がりを見せますが、最後にはスネア・ドラムで終わる曲で、曲の中にもドラマを感じさせる曲です。
KALEIDOSCOPE
演奏:Forden's Richardson Band
指揮:Richard」 Evans
kaleidoscope(邦題:万華鏡)は聴いた限りではそんなに難易度が高いようには感じませんでした。
吹奏楽版もあります。聴いたことはありませんが、なかなか良いようです。
Jan Van der Roost作曲のHeliosは、同じ作曲者のマーキュリーに似た感じがります。
カッコイイSumomon the Heroeですが作曲はあのJohn Willams,編曲がSparkeです。オリンピック用の派手派手な曲なので、オリンピック・イヤーには是非演奏したいです。
A Scottish Hymnはユーフォのソロから始まって、最後は派手に終わります。
おそらく日本で始めて楽譜を輸入したのは私です。
A Portrait in Brass
演奏:Forden's Richardson Band
Soli Brass
Yorkshire Building Sosiety Band
スパークによるブラスバンド作品集です。
題名の元になっているのは、Portrait of a Cityです。
この曲は吹奏楽版があり、私は吹奏楽版の方を先に聞きました。
吹奏楽版の演奏はテンポが遅めで、あまりよい印象を受けませんでした。
ところがこのCDの軽快な演奏を聴いて、この曲が好きになりました。
テンポが曲の印象を大きく変えますね。
Music of the Spheresは、日本語訳では「天空の音楽」とか「宇宙の音楽」とか呼ばれています。
Music of the Spheresとは、昔から哲学の思想があって、「天空の音楽」の方が正しいのではないかと思います。
しかし、哲学の訳でも「宇宙の音楽」という言い方もするようです。
Music of the Spheresの生演奏は、オーストラリアのコンテストで聴くことができました。
まさかオーストラリアでこの曲が聞けるとは思っていなかったので、感激しました。
Master Brass Volume Nine
録音日:1998年5月24日
優勝:Brighhouse & Rastrick Band
課題曲:Dance and Arias
1998年のマスターズ・コンテストの演奏です。
優勝したのは名門Brighhouse & Rastrick Band。指揮は、名将Allan Withington。
そして、課題曲の作曲者Edoward Gregsonと来れば、名演奏で無いはずはありません。
カッコイイ曲です。さすがにブラスバンドのよさを引き出していますね。
CDの1番目の曲は、学生バンドの演奏でThe Cossackですが、演奏に少し不満が残ります。
細かいテンポまで、演奏者全員が合ってないと、上手に聞こえません。
これは我々も演奏する時に、一番気を付けなければならないことかもしれません。
「自分ひとりが違った演奏をしても分からないだろう・・・」いえいえ、そういう演奏が目立って聞こえるんです。
気をつけます・・・・はい。
他の注目曲は、
オリエント急行殺人事件。これは、スパーク作曲のオリエント急行と聞き比べてみると面白いかもしれません。
そのスパーク作曲のチューバのソロ曲oncertino for Tuba and Brass Bandという曲も収録されています。
全国のチューバ奏者の方は聞いてみてください。そして、チャレンジしてみてください。
Martin Ellerby作曲のRoyal Hunt of the sunもカッコイイよ。日本人だと思わず「えじゃないか、えじゃないか」と歌いたくなる曲です。
Master Brass volume Eight
演奏:1997年5月
優勝:Williams Fairey Band
課題曲:Jazz(作曲:Philip Wilby)
1997年に行われたマスターズのCDです。
本戦の演奏と、ガラコンサートの演奏を聴くことができます。
本戦で優勝したのはWilliams Fairey Band、課題曲はJazz(作曲:Philip Wilby)です。
この課題曲は、この大会の書き下ろしで題名通りJazz風の曲で、ウエストサイド・ストーリーを思い出させる部分もあります。
ガラコンサートでは、GrimethorpeとBritanniaの演奏が聴けます。
Grimethorpeの演奏は全部で7曲ですが、前半の4曲はクラッシック風、後半の3曲がポップス風になっています。
この中で注目は、It's All Right with meです。ノリノリで、演奏者も観客も楽しめる曲です。
Britanniaの演奏も7曲。
このCDは珍しくシロフォンのソロ演奏を聴くことができます。
ソロ曲はHelter Skelter、ソリストはSimone Rebelloです。
Simone Rebelloさんは昨年オーストラリアのコンテストでゲストで来られていて、お会いすることができました。
リムスキー=コルサコフ作曲のイタリア奇想曲のブラスバンド版が聴けるのもこのCDの特徴でしょうか?Brass on sundays Gala Concert
開催日:2005年9月18日
演奏:Brass Band of Central Florida
Buy As You View Band
Black Dyke Band
Fordens Richardson Band
会場:バーミンガム市シンフォニーホール
2005年のブリティッシュ・オープン・コンテストの翌日に行われたコンサートのプログラムです。
コンサートの一番手はアメリカ代表のBrass Band of Central Floridaでした。
通常、ブラスバンドは馬蹄形に並ぶのですが、このコンサートではビックバンド式に並んでいました。
さらに演奏した曲もBirdlandやMalagunaなどアメリカ人になじみのある曲を演奏し、他のバンドとの違いを表現しようとしていました。
よく見るとテナーホーンのピストンを左手で演奏している奏者もいました。ひょっとしたらこの人は、いつもはフレンチ・ホルンを演奏しているのかもしれません。
最後の曲はスーザ作曲の「星条旗よ永遠なれ」です。後半の吹奏楽ならピッコロで演奏するところを、ソプラノ・コルネットで演奏していたのですが、リピートのときに舞台裏から助っ人を連れて戻ってきました。助っ人とは、Black DykeとFordnsのソプラノ・コルネット奏者です。最後はソプラノ・コルネット3人での演奏になりました。
あと印象に残っているのはBlack Dykeの最後の「エルザの大聖堂への行進」の演奏です。この曲は、後半に向かって盛り上がるのですが、最後はホール全体が鳴り響くような大音響です。だからといって、音がひずんでいるだとか、バランスが崩れているわけでもなく、奏者のもつポテンシャルの高さに驚かせられました。
Cry of the Celts
録音:1997年6・7月
演奏:Torkshire Building Society Band
指揮:David King
YBSが絶好調だったときのCDです。
ジャケットの写真からして、カッコ良いですよね。
このCDはソロ曲が多く、
ソプラノ・コルネット:Giles Rimmer
コルネット:Ian Porthouse
フリューゲル:Iwan Williams
テナーホーン:Shena White
バリトン:Paul Haigh
ユーフォ:Morgan Griffiths
トロンボーン:Nick Hudson
の各ソロが味わえます。
ソプラノは有名なPeter Robertsではなく、その前任者の演奏であることに注意してください。
2つのダンス有名なダンス音楽が収録されています。
1つがRiverdance、もう1つが題名にもなっているCry of the Celtsfです。
Cry of the Celtsは、「Lord of the Dance」の音楽をPeter Grahamがブラスバンド用に編曲したものです。
組曲の形式になっていますが、いきなりNightmareという激しい曲から始まりますので、聴いていてビックリします。
後半にあるLamentはユーフォのデュエットになりますが、涙が出そうになるぐらい美しい演奏が聴けます。
Harmony Music
録音:1997年6月
演奏:JJB Sports Layland Band
指揮:Richard Evans
スパークのブラスバンド作品集の2枚目です。
1枚目を演奏しているバンドと、名称が全然違いますが、同じバンドです。
名称が変わってしまう所がブラスバンドを分かりにくくしている所でもあります。
Jubilee Prelude、River City Serenadeiver、 A Swiss Festival Overtureには吹奏楽バージョンの譜面があります。1枚目に収録されているJubilee Overtureと似たような曲名ですので注意が必要です。
メインのHarmony Musicは1987年の全英選手権の課題曲です。
Serenade for Toniは美しい旋律で、聴けばSparkeの曲だと分かる曲です。難しい曲は作曲手法で曲の差がつけられるのでしょうが、こういう曲だと差がつけにくいのでしょうか?









