浪漫な世界に身を置くと。。。 | 歌と旅、そして軽井沢@アユーラ

歌と旅、そして軽井沢@アユーラ

軽井沢と東京を行ったり来たりしながらの暮らしを綴っています。
イシス編集学校の師範代ライフもちょっぴりアケています。

台風が長野県の近くを通過中なので
雨と霧で肌寒い軽井沢です。
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風邪による鼻水と咳と微熱がいっこうに治まらない夫は
ロマンチックどころではないでしょうが
窓越しに眺める乳白色の景色はなかなか魅力的です。

今朝は雨と風の音に4時頃目が覚めてしまい、
ぼんやりしながら毛布に包まっているという贅沢な時間を過ごしながら

「眠りは夜毎に訪れる小さな死」

という言葉を思い出していました。

「小さな死」の本来の意味は

「愛する人の死は、残された者にとっても小さな死である」


という、残された者たちの喪失感を
フランスの死生学者が
小さな死という言葉で表現しているのですが、

実は「夜毎の眠り」もまた小さな死であって
私たちは夜眠りにつくときは、一度死んで
翌朝、再び生まれてくる、
つまり、死と再生を毎日繰り返している
とも考えられるのではないでしょうか?

その日に何があろうと
眠りと共に必ず私たちは死んで
新しい自分として
翌朝、生まれ変わってくる。

平たく言えば
毎日を思い残すことなく生きて
ぐっすり眠り
明日は、機嫌よく目覚め
その日一日を精いっぱい生きよ

と、いうことなんですが
私は何となく、この「眠りは小さな死」
という考え方がストンと腑に落ちます。

「死は眠りにすぎぬ」
という言葉もありますが
その眠りは「大きな眠り」

あぁッ 窓越しの雨と霧をながめながら
BGMとして、ゴホゴホッと咳き込む音が
二階から聞こえてくると
ここはまるで堀辰雄の世界カゼ

いかん、
いかんイカ~~~ンNG

私を取り巻く世界はなんて不健康な
美に満ちているの叫び

2人してゴホゴホになったら
まさに我が家はサナトリウム病院あせる

感染らないように気をつけますわっ