金澤英明(B) 生田さち子(P) 石若駿(Ds)Live at Sweet Rain | 中野jazz-sweetrainの週末マスターのブログ

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3月8日(木)は、パワフルで素晴らしい演奏を聴かせてくれる関西のピアニスト、生田さち子さんを迎えての金澤英明トリオ。
いつもはピアノが石井彰さんのトリオなので、生田さんに代わるとどんなサウンドになるかと楽しみにしていたのですが、なんとこのメンバーでリーダーは生田さんでのトリオ・アルバムをレコーディングするとのこと!
レコーディングを前にして最高に燃えている演奏を聴くことができました。

ピアノが生田さんになってどう変わると言うことよりも、このメンバーでの生田さち子トリオの魅力を十分に味わうことができたのでした。

生田さんのピアノはモーダルな雰囲気でフルトーンで鳴り響きます。すさまじいスピード感!
パワフルです。
美旋律が横に流れるヨーロッパ風ではなく、縦に鋭く刻む、ニューヨーク的な実にコンテンポラリーな響き。
そして、バラードでの美しい音色に磨きがかかり、より艶っぽくなったような気がしました。

そして、親分、金澤さんのベースが唸ります。アンプなしでこの音量と重さ。一段と逞しくなったような気がします。

石若駿君のドラム・・・これは、「やばい」です。「やばい」という言葉を使うのはこういう時だなと感じる、そういったプレイです。
普通、長いドラムソロはちょっと退屈なものですが、石若君のソロは実にメロディアスに歌い、いろんなアイデアが溢れ、多彩な展開でけっして飽きることがありません。
もっともっと聴いていたくなる。
バンド全体のカラフルな雰囲気は石若君のドラムから生まれていました。
左手のスティックが細かくスネアを刻み、右手のスティックが水面を滑る石のようにトップシンバルからサイドシンバルに、そして、タムからステアに滑り、時々、サイドシンバルが倒れそうになるような一発が飛び出す。
そしてバラードでのブラシが美しい。
まだ19歳。
将来が楽しみというか・・・怖いです。

このトリオの新作、実に楽しみです。
さて、次回の金澤さんの出演は、5月5日(土)。これまた注目の若手ギタリスト、井上銘との出演になる予定です。
こちらも楽しみです!