指文字展覧会 | 私、BABYMETALの味方です。

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アイドルとメタルの弁証法
-May the FOXGOD be with You-

★今日のベビメタ

本日5月24日は、2015年、METROCKフェス(東京・新木場若洲公園)に出演した日DEATH。この模様は「Metal Resistance」初回限定版に付録DVDとして収録されています。いくつもの巨大なモッシュサークルが整然と組みあがり、海外メイトさんから「さすが“本場”日本のメイトは凄い」という驚嘆の声が上がりました。また「ROR」のシンガロングの際、MOAがイヤモニを外して観客の声を直接聞こうとしたことに感動の輪が広がりました。

 

ライブ終了後、公式ツイッターで、BABYMETALの三人が指文字を作って感謝を表すという習慣は、2016年の4大夏フェスあたりからだと思う。

この指文字がクセモノで、何を表しているのか考えさせるクイズになっている。

今年1月21日のガンズ&ローゼズSA初日、京セラ大阪ドームの終了後がこちら。

MOAの「R」はよくできている。SU-は「A」だろう。YUIは「S」に見えるが、左手が筒状になっているので、おそらく「g」で、「G」uns 「A」nd 「R」osesだとわかる。

1月中の指文字はこれだけで、ガンズとの「ずっ友写真」や普通のキツネサイン、その変形の「キツネの穴から見ぃつけた」バージョンがツアー中に上がっていた。

指文字が再登場するのは4月のレッチリUSサポートツアーからである。

4月13日(現地時間4月12日)の初日ワシントンD.C.公演後のツイッターがこちら。

例によってMOAの「C」とSU-の「D」がわかるので、YUIのキツネサインを並べたやつは、ひとさし指と小指の形作るラインから「W」とわかる。

「W」ashington 「D」istrict of 「C」olumbiaである。歴史的に、この辺りはコロンブスにちなんだ行政特別区で、その中の自治都市だったワシントン市が連邦の首都となったため、コロンビア特別区ワシントン市というのが正式名称だからである。それにしてもゆいちゃんの唇がへの字になっていて、“激おこ”である。

続いて4月15日(現地時間4月14日)、アトランタ公演終了後がこちら。

これはわかりやすい。Atlantaの「A」と「T」と「L」。ゆいちゃんのご機嫌は直ったようである。ぺこちゃん。

続いては4月20日(現地時間4月19日)サウスカロライナ州コロンビア終了後のツイッター。

これはどう見てもYUIは「C」、SU-は「S」、MOAは「C」。CSC?

South Carolina州Columbiaなら「S」「C」「C」、会場名はColonial Life Arenaだから、「C」「L」「A」となるはず。

シャーロットの綴りはCharlotte、会場はスペクトラム・センター。だからこれは1日遅れの「C」harlotte 「S」pectrum 「C」enterではないか。

しかし、よく考えてみたら、都市名+州名とすれば「C」olumbia 「S」outh 「C」arolinaとなる。ゆいちゃんの顔はよく見るとまたちょっと険しい。なんでかな?

お次は4月23日(現地時間4月22日)、アーカンソー州リトルロック公演終了後。

これもちょっと考える。YUIは「V」か「L」。SU-は何だろうね。MOAはわかりやすく「A」だな。会場名はVerizon Center。どうも関係なさそうだ。

してみるとやはり都市名+州名で、「L」ittle 「R」ock、「A」rkansasではないか。

レッチリUSサポートツアー最後の指文字は、4月28日(現地時間4月27日)のタンパ公演後。

今回はおすまし顔のYUIの「T」が分かりやすく、SU-とMOAが考え落ちになっている。小指と薬指を折れそうな角度で曲げているSU-は「F」だろう。ぼくにはとても無理だ。

MOAは「ハーイ!」と言ってるようだが、親指と人差し指の角度で「L」を表している。

したがって、これも、都市名+州名で、「T」ampa「F」「L」oridaとなる。

 

SU-METAL、YUIMETAL、MOAMETALのBABYMETAL各メンバーは、他のアイドルのように公式個人ブログやツイッターを許されていない。小中学生だったさくら学院時代は、学院日誌で、担当の回には肉声に近い手書きの日常やライブの感想を読むことが出来たので、考えようによっては、それよりもガードがきつくなったということになる。

成長したとはいえ未成年、現役高校生だし、これだけ熱烈なファンがいるので、接触の危険を最小化するという方針なのだろう。というか、プロデューサーは、アイドル界の「標準」である握手会、サイン会、SNSという「親しみやすさ」を徹底して排除し、“スター”としての神秘性を強調することにこだわっているように見える。

ぼくの個人的意見としては、芸能人が「芸」で勝負せず、「親しみやすさ」で人気をとるのはあまり好きではない。昨年の「秋元康批判」以来、このブログでもずっと言ってきたことで、好き嫌いの問題だからしかたない。

ぼくのような一介のファンは、CDやライブやDVD、BDといった「商品」でしかアーティストと触れ合えない。アーティストの魅力には人間性も含まれるが、極論すればプライベートはどうあれ「商品」=「芸」が素晴らしければそれでよい。

もちろん芸能人がSNSを利用するメリットは多いし、ファンからの要望もあるだろう。

タレント、アーティストが、SNSを使って出演する番組やライブ・舞台を見てほしいと宣伝することや、あるいは人間性やものの考え方がわかる「自伝」や「芸談」に近い内容をブログなどで発信することは必要なことである。

かつて人気者だったが、テレビやラジオや舞台などの出演機会がなくなってしまって、それでもファンに自分の健在を報告するという意味合いでSNSをやっている芸能人も多いだろう。

必死に「芸」を発揮する場を確保し、宣伝するアーティストさんは、おのずから文章にその生真面目さや熱意がにじみ出ていて、応援したくなる。

また、ブログタレントと言っていいのか、文章やその内容自体に人の心を動かす要素があるタレントさんは、それはそれでひとつの「芸」だと思う。

ファンからしても、好きなアーティスト、芸能人の日常生活のすべてを知りたい、直接触りたいと思うのは人情だろう。

しかし、タレントが若い女性の場合、「親しみやすさ」を強調しすぎると、男性ファンは恋愛感情と区別がつかなくなり、アーティストとファンの境を超えてしまう危険性がある。

そういうファン心理を逆手にとって、握手会やサイン会で集客するのは本末転倒だと思う。

小金井ストーカー刺殺未遂事件から1年。

芸能活動を行っていた20歳の女子大生が、ファンを自称する男につきまとわれた挙句、ナイフで刺された事件。被害者は命を取り留めたが今も後遺症に苦しんでいる。

日本のアイドルやアーティストがSNSでプライベートを晒してファンベースを維持しようとするのは、「親近感」「友達感」「つながってる感」のあるタレントの方が、TVや雑誌では人気になるからだろう。

商品CMを流した場合、「友達」が宣伝した方が売れるから。

政治的な話題も、「友達」が話した方が身近になるから。

つまり、「友達」的なタレントというのは、使い勝手がいいのだ。

しかし、そうであるが故に、BABYMETALはその対極、芸を極めた「手の届かないスター」を目指しているといえる。

その意気やよし。支持します。

こうして遠く離れた海外で戦っていながら、BABYMETALは指文字を使ってファンを楽しませてくれる。ぼくはもうそれで十分だ。

じゃあ、おまえ、BABYMETALの三人あるいはメンバーの誰か一人でも、直接会ってくれるとなったら行かないのかと問われれば、そりゃ行きます。仕事放り出しても行きますけどね。(^_-)-☆

ちなみに、公式ツイッターはライブ終了後にアップされるが、指文字写真では、YUIとMOAがヘッドセットをつけ、衣装や髪も乱れていないことから、ライブ前のスタンバイ時点で撮影されたものと思う。どうかな?