いつ、どこで、だれがかかってもしまっても不思議ではない新型コロナウイルス感染症、もしもにかかってしまったら治療はできるのでしょうか?
その前に、新型コロナウイルス感染症かもしれない...と思ったときの相談・受診の手順についておさらいをしておきましょう。
発熱などの症状があるときは、まずかかりつけ医などお近くの医療機関、または、お住まいの都道府県の相談センターに電話で連絡します。受診が必要と判断された場合には、受診可能な医療機関や受診方法を教えてくれます。院内感染を防ぐため、緊急の場合を除いて、連絡なく医療機関に直接受診することは控えるようにしましょう。
新型コロナウイルスに感染している方と接触したかどうかを知らせてくれる「新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)」を利用すると、症状が出た場合に感染者と接触した可能性がわかり、検査の受診などのサポートを早く受けることができます。
乾癬または乾癬性関節炎のある人、特に生物学的製剤や免疫抑制剤で治療中の人は、必ず皮膚科の主治医の先生にも連絡し、指示にしたがってください。
さて、新型コロナウイルス感染症にかかってしまった場合の治療ですが、日本で使用が認められている治療薬はあります。ありますが、まだ現時点ではどの患者さんにも気軽に使える状況ではありません。
したがって、新型コロナウイルス感染症にかからないよう、感染防止対策がとても大切です。緊急事態宣言の有無にかかわらず、手洗い、マスクの着用、三密を避けるなどの基本的な対策をしっかり行うようにしましょう。
現在、使用が認められている新型コロナウイルス感染症治療薬のほかに、実用化に向けて治験や臨床研究が行われているお薬などもたくさんあります。
一日でも早く、だれもが新型コロナウイルス感染症治療薬の恩恵を受けられる日がくるといいですね。
あ、というよりも、かからないように気を付ける方が大事ですよね。
参考:
厚生労働省:医療の相談(最終閲覧日:2021年1月24日)
https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/kenkou-iryousoudan.html#h2_2
厚生労働省:治療薬、ワクチン、医療機器、検査キットの開発(最終閲覧日:2021年1月24日)
https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/kansenkakudaiboushi-iryouteikyou.html#h2_8